僕が出会った本、僕が進んだ道

ナカダユウキ

第1話 出会い

人生は神ゲーだと皆は言う。

本当にそうだろうか?

僕はこの質問に対し、即答でNOと言うだろう。1年前までは…



〜1年前の僕〜


1年前の僕は、ある出来事がきっかけで人生なんでつまらない。キャラを変えられないクソゲーだと思うようになっていた。

人と深く関わる事をせず、ただ学校に行き、授業を受け、部活をして、帰る。これを、機械のようにただ繰り返す日々を送っていた。


この生活が変わるきっかけとなったのは、ある名作ライトノベルと出会った事だった。





僕が出会ったその本は、陰キャで非リアの日本一のゲーマーTが陽キャでリア充の日本二位のゲーマーHに『人生というゲーム』のルールを教わりながら人生攻略をしていく話だった。



当初、非リアのゲーマーTは、「人生はルールの無い、美しく無いクソゲー」だと思っていたが、人生攻略を続けていくうちにレベルが上がり、リア充へと成長していくのだ。




「ふん。こんなの現実位起こるわけないだろ。」



当時ひねくれていた僕はそう思っていた。








僕が出会ったこの本は、学校帰りに立ち寄った本屋で見つけた本だった。


この本を見たときは、自然と体が吸い寄せられていた。

まるで、僕を導いてくれたかのように。



家に着いてから読み進めると、不思議と映像が頭に浮かぶ、白黒の絵が色づいて見える。


そして何より、面白かった。

小説でありながら、リアリティのある内容で、しかも、人生攻略の手順が的確なのだ。


まるで、人生というゲームの攻略本の様なものだった。


しかし、いくらリアリティがあるとは言え、あくまで、小説の中の話。そんなことができるわけないと思っていた。




だが、生きる気力さえ失いつつあった僕の精神状態からして、この本を頼る他なかった。



この本が唯一の希望となった。




そして僕は、この本に救われたのだ。

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僕が出会った本、僕が進んだ道 ナカダユウキ @yuuki6123150416

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