”生活”が整ってきた。#82

以前に書いた、個室の模様替えをスタッフさんにしてもらった結果、小物の片付けが一からやり直しになった件は、その後、私一人でやり終えた。いま現在、部屋はやや容量超過気味ながら、一応、整ったことになっている。今後、古くなったり不要になったと思われる物が出た時は、今度こそ心置きなく処分することが前提だ。

物とのお別れも、納得しながらこういう手順を踏めることが一番よいと思う。


見学に行っていた3軒のデイサービスも、その際に入浴することをメインに考えて、入浴設備が一番整ったサービスに決定した。

「そこに行く日は入浴する日」という位置づけで週一で通い、爪が伸びていれば、その時に切ってももらえる。手の爪だけは自分で切れていたので、そういうことをやらなくなるのは残念ではあるけど、デイサービスでは脳トレを兼ねたレクリエーションなどもあって、ちゃんと参加して楽しんでるようなので、プラマイで言うとプラスだと思う。


週一のデイサービスと、そのタイミングで丸ごと着替えて洗濯をするという生活サイクルもできた。さらには、週一でヘルパーさんを入れて、個室の掃除や着替え以外の洗濯を頼むことになった。もちろん、ヘルパーという言葉は使わずに、施設内の決まり事ということにしている。



施設内では一日に2回体操タイムがあって、母はそれにも参加してるようだ。

歯科の往診も受けて、目立つ虫歯も治った。

驚いたことに、歯磨き指導を受けながら、あんなにサボりたがっていた寝る前の歯磨きを習慣化したようだ。その指導員が来ると歯間ブラシで念入りなお掃除をしてくれるのだが、それも黙って受けている。時々息が匂うと思っていたのが、すっかりよくなった。


母だけでなく、むしろ私たちの方が当初は慣れなくて、施設側ともお互い手探りでいろいろあったけれど、こんなふうに入居して「よかった」と思えることも積み重なり、生活もとりあえず整って、このまま行ってくれればと思うようになった。


あくまでも「だけれど、丸4カ月が過ぎた現段階ではこんな感じになっている。


そして、地獄を覗いてしまった8月の事件はまた、追々書きます。

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