チラシ不要です
1.はじめに
チラシのポスティングを迷惑に感じている人は少なくないだろう。わたしの家も一週間放っておくとポストが溢れかえって大変なことになる。
デリバリーはまだしも、不動産、ネット回線、新聞、フィットネスジムなど、そう頻繁に入れられて気が変わるものでもない。
かつては、私もポスティングにそこまで嫌悪を示すことはなかった。営業活動の一環である以上、法律で規制することもできないだろうし、マンションの一部屋の住人が迷惑だと思っているからといって、不法侵入だと喚くこともできないだろう。
そこで今回は「なぜ私がポスティングを嫌うようになったのか」という生産性のない愚痴を綴ろうと思う。
2.きっかけ
ある日家に帰ると、マンションのポストの前に1人の浮浪者らしき人が立っていた。ガラスの扉越しに近づいてみると、ポスティングをしていることが分かった。おそるおそるエントランスに入ってみると、まず鋭い悪臭がわたしの鼻を刺激した。詳しい描写は伏せるが、とにかく不潔な様子だった。
しばらく日が経って、また彼を見かけた。しかし、私がエントランスに入ると、彼はまだ半分ほどしかポスティングが終わっていないようだったが、瞬時に立ち去った。そのようなことが何回かあり、おそらく誰かしらポスティング担当員の営業所にでも苦情を入れたのだろうと踏んだ。
同じマンションには、「チラシお断り」と表示してもチラシの量が減らないことに怒り、ポストを内側からガムテープで塞いだものの、それを突き破ってチラシを入れてくると憤慨している人もいた。明確な拒否の意思表示があるにもかかわらず、執念深くチラシをねじり込む行為がだんだんと気味悪く思えてきた。
もちろん、このようなことはそうしょっちゅうあるものでもないかもしれない。しかし「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」とでもいうのだろうか、それからわたしはチラシのポスティングに嫌悪を抱くようになった。
3.おわりに
まず、少なくとも無断で住宅に侵入する上で、チラシを入れる会社は自ら出向くべきではないのだろうか。一方的な行為である上に、代行業者を利用して責任の所在を不明確にすることに不信感を覚える。
さらに、ネット社会になった今、貴重な資源を無駄にしてまで宣伝する必要と見合った効果は存在するのだろうか。とくに、不動産に関してはチラシを見て衝動買いをするような人はほとんどいないわけで、自粛してほしいと願うばかりだ。
何かたいしたことが言えるわけではないが、私の家にはデリバリーのクーポン付きチラシだけ入れてほしいものだ。
コラム気取りの備忘録 樹 @sodalite5
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