月の女神ルナ〜悪を裁く少女〜
E.MY1412
第1話月の女神と神の宣戦布告 第1章 最初の物語
西のお屋敷の地下室である出来事が起きようとしていた。それはのちに世界を巻き込むことになる。
地下室に繋がる入り口は警備員により完全に塞がれていた。
カツン…カツン…
ふと前を見ると前にはまだ幼いローブを被った少女が歩いてきていた。
警備員はうろたえた。
「だ、誰だ!ここは立ち入り禁止だぞ!」
その言葉を言った瞬間彼の頭に激しい痛みが走り倒れ込んだ。少女は警備員から鍵を盗み中に入った。
地下室の中はとても広く、涼しい。その部屋の中の奥には大きな箱が置いてあった。少女はそれを見るとゆっくりとちかずいていった。その目はまるで獲物を見つけた蛇のようだった。
箱に十分な距離まで近づくと少女は立ち止まり、手を出した。その手からは赤茶色の魔法陣が出てきていた。
「100年も眠る古のもの
今解き放たれ悪魔共
今解き放たれ真の力」
少女の声に反応するかのように箱は開き出し、中からは少女が望んでいたものが出てきた。
青い天秤、黄色い懐中時計、桃のかんざし、紫の本、赤いストラップ、黒い拳銃、そして薄緑の水晶。
色合いからしてただのガラクタではないということがわかる。少女はそれを見て薄っすらと笑った。その瞬間七つのガラクタが宙を舞い少女の頭上を回り始めた。ふと思い出したのか、少女は箱の中を隅から隅まで見た。中には青い宝石が入っていたのでそれを取ってポケットの中に入れた。
外に出てきたら急に風が強く吹いてきた。その風が少女にあたり、被っていたローブを吹き飛ばした。薄緑の髪に左右異なる目の色。明らかに怪しかった。
屋敷を出て少しした所で少女は立ち止まった。そのまま夜空を見上げ北斗七星を見つける。すると先程までなかった魔法陣が地面に現れ、出てきた光が少女を包む。少女は笑ってこう叫んだ。
「さあ、復讐を始めよう!」と…
月の女神ルナ〜悪を裁く少女〜 E.MY1412 @iaoffical
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。月の女神ルナ〜悪を裁く少女〜の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます