第1話 過ぎゆく日々
「ちょっと見ないうちに、見違えたね!」
「どうして君がここに?」
「やだなあ。待ち合わせしたでしょ!? 放課後にデートしようねって」
「そんな……だって、君は」
「あ、いいんだよ別に。待ってるの、嫌いじゃないから。
あなたのこと考えたり、あったら何をしてあげようかって思ったり……」
「でも……僕は……」
「……知ってるよ。手を見たら、わかっちゃった」
「なんで……」
「なんでもなにも、私は、あなたに会いたいかったから、待ってただけだよ」
「来なかったらどうする気だったんだよ!」
「ずっとまってるに決まってるじゃない! 来るまで、ずっと……」
「どうして……そこまで……」
「わたしは、ただ、最後にあやまりたかったから、それだけだよ」
「だってそれは、仕方が……」
「ごめんね! あの日、待ち合わせに間に合わなくって」
「あの日……君は、事故で……」
「はあ、すっきりしたよ! じゃあ、さよなら! 幸せになってね!」
*
お話自体は、深いことは考えていません。後悔もしていません。安易にでも人が死ねば、いい話がかけるの法則に従ってかいてみたよ。
昔、つきあっていた女の子が交通事故で死にました。その時、待ち合わせだった場所は、男はなかなか近寄ることはなかったのです。それから月日がたち、結婚している。男だけが大人になっている。女性側は、死んだあと、待ち合わせをすっぽかしたことを後悔し、地縛霊となっている。そんな感じに書いてみました。
最後まで幽霊なのは隠せてたかな。あっさりわかったかな?
もしかしたら、何かの機会で生きていて、本当に待っていた、っていうのがハッピーエンドなのかな……?
月宮雫のSS 月宮雫 @shizuku_tkmy
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