第59話
大きな窓から温かな日差しが差し込んでいる。窓の傍に置かれたベッドの上で、私は窓越しに流れて行く雲をぼんやりと見上げていた。空の青が、とてもきれいだ。
早いもので、修道院を脱出してから二週間が経とうとしている。痛みを覚えることもかなり減った。傷も魔法で塞いでいただいているので表面上はもう何の異常もないのだが、何分出血量が多かったので、こうして安静にしている次第だ。
リーンハルトさん曰く、脇腹の傷はかなり深かったようだが、胸の傷は見た目ほど重症ではなかったという。殿下が手加減していた様子は無かったから不思議に思っていたけれど、あの日首から下げていたペンダントを見て納得した。
皮紐に通した指輪に、それは大きな傷がついていたのだ。恐らくナイフの刃先を受け止めてくれたのだろう。割れてもおかしくないほどの傷つきようだったから、かなりの衝撃を受け止めてくれたようだ。
私は、やはりリーンハルトさんに守られていたのだ。傷ついた指輪を握りしめながら、そんなことを思った。
私を守れなかったと、どこか落ち込んでいる様子のリーンハルトさんにこの指輪の話をしたところ、少しだけ彼の表情は軽くなった。「無駄ではなかったんだね」と、リーンハルトさんは傷ついた指輪を撫でて、その後修復してくれる旨を伝えてくださった。
傷を受けた胸に手を当てながら、改めて窓の外に広がる空を見上げる。今日の空は、嫌でもローゼの瞳を思い起こさせる色をしていた。
ゆったりとしたワンピースの袖を揺らし、繊細な刺繍の入った肩掛けを軽く前で合わせながら、私は諳んじるほどに目を通した一枚の官報をぎゅっと握りしめる。
「王太子妃殿下御逝去」。その見出しを見たときの衝撃と言ったらなかった。覚悟していたことのはずなのに、現実を突きつけられるとやはり戸惑いは隠せない。いつか殿下が仰ったように公には産後の肥立ちが悪く、母子ともに死亡ということになっているらしかった。
私はもう、こういった表面上の話を信じることしか出来ない。ローゼが本当に死んでしまったのか、実は今も地下牢で生きているのか、確認する術はないのだから。リーンハルトさんに頼めばそのくらい簡単に調べてくれるかもしれないが、ローゼと公爵家と決別した私が、彼らと関わるのは避けた方がいい。私はこの現実をありのままに受け止めるべきだ。
ハイノさんは、時折王国アルタイルの王都へ下りて、私にまつわる噂を調べてくれているようだった。どうやら私の死も街の人々の間では既に周知の事実らしく、死因こそ明らかにされていないようだったが、王太子の婚約者の座を追われるようにして修道女になり、命を落とした私の話は悲劇として脚色されながら広がっているようだ。私の死を悲しむ人は王国にほとんどいないはずだが、モニカと、長年私に仕えてくれたジェシカの心を思うとちくりと胸が痛む。
私とローゼの二人を亡くしたアシュベリー公爵家には、どこか同情的な声が寄せられているらしい。もっとも、それも今の内だろうけれど。ローゼと私の死が王国中の話題を独占している中で、アシュベリー公爵家の処分が公になれば、何かあるのではないかと勘繰る人々が現れるはずだ。恐らく、ほとぼりが冷めるまでアシュベリー公爵家の処分は保留という形になっているのだろう。
コンコン、と規則正しいノック音が響き、すぐに「どうぞ」と返せば、扉の先から現れたのはリーンハルトさんだった。これから魔術師団の方へ顔を出すのか、紺色の外套を纏った彼は、いかにも師団長らしい雰囲気を醸し出していた。
「おはよう、レイラ」
「おはようございます、リーンハルトさん」
この二週間、リーンハルトさんは時間の許す限り私の傍に居てくれた。初めの三日間に至っては、私が起きている間は常に傍にリーンハルトさんの姿があった。
二週間が経ち、シャルロッテさんが用意してくれた栄養満点の食事のお陰もあって、大分顔色も良くなってきたと思う。それを見てリーンハルトさんもいくらか安心したのか、用事のある時は渋々ではあるが出掛けるようになっていた。
「……また、それを読んでいたの?」
リーンハルトさんは私の手に握られたローゼの死の知らせを見て、表情を暗くする。彼はもう何度も、「レイラのせいじゃないよ」と繰り返し言い聞かせて、私の気持ちを軽くしようとしてくれていた。
私も、ローゼの死が私のせいだと思っているつもりはない。私は彼女の命を救う手段を手放しただけで、処刑されるようなことをしたローゼに罪があることは確かなのだから。
「申し訳ありません……未練がましくていけませんね」
私は紙を裏返しながら、曖昧に微笑んで見せた。リーンハルトさんに暗い表情をさせたくないと誓ったばかりなのに、私の心が立ち直らないことにはそれも叶えられない。早いところ元気にならなければ。
「後悔はしておりませんので、ご安心を。……リーンハルトさんはこれからお出かけですか?」
話題を変えてなるべく明るい笑みを浮かべれば、リーンハルトさんは少し困ったように笑った。私に気を遣われていることが伝わってしまったのだろう。感情というものは言葉で隠しても隠しきれないから厄介だ。
「そうだね。昼過ぎには戻るよ。……ガブリエラがレイラを見舞いたいって言ってたんだけど、連れてきても大丈夫かな?」
「ガブリエラさんが? それはとても嬉しいです。是非、私もお会いしたいですわ」
ガブリエラさんとは、私が幻の王都から姿をくらました日以来会っていない。時間にして言えばたった一か月ほどのことなのだけれども、あまりにも濃密な一か月を過ごしたせいか、半年くらい会っていないような気がしてしまう。
「レイラは、そんな風に笑っているほうがずっといいな。体調が良さそうだったら、みんなで庭でお茶でもしようか。シャルロッテに話をつけておくよ」
「まあ! 楽しそうですね。ありがとうございます、リーンハルトさん」
幻の王都へ帰ってきてから、眠る前やちょっとした時間にリーンハルトさんとお茶をすることはあったが、半分は私の看病みたいなもので、お茶会という雰囲気ではなかった。今日は天気も良いし、みんなで庭に集まると気分がいいだろう。
リーンハルトさんは私を慈しむような眼差しで見つめたかと思うと、ふっと微笑みを零した。私の好きなその表情を見られて、心が温まっていくのを感じる。
大丈夫、ここにいれば私はすぐに前を向けるようになるわ。
愛しいリーンハルトさんがいて、大切な友人のシャルロッテさんやガブリエラさんがいる。私はもう、一人ではないのだ。
リーンハルトさんのお屋敷に戻って一週間ほどが経ったころ、リーンハルトさんの魔法とシャルロッテさんの薬のお陰で一人で歩き回れるほどに回復した私は、リーンハルトさんと共に軽く屋敷内を散歩していた。一日中安静にしてばかりで、夜になかなか寝付けない私のために、リーンハルトさんが付き添ってくださったのだ。
橙色の照明に照らされた屋敷の中は、いかにも温かさと幸せの象徴という気がして、帰ってきたのだな、と改めて安心感を覚えた。紅茶の香りが染みついたような優しいこの屋敷が、私は好きだ。
「家具を変えようかと思っているんだ」
リーンハルトさんはアンティーク調のキャビネットに触れながら、そんなことを打ち明けてくれた。
「レイラもこの屋敷で暮らすようになるのだし、君の好みに合わせたいと思って」
リーンハルトさんは柔らかく微笑んで私を見下ろした。私もまた優しい紫紺の瞳を見つめながら、そっと頬を緩める。
「私は特にこだわりなどありませんから、どうかお気遣いなく。それに、このお屋敷の調度品には新品のものでは出せない味があって、私はとても気に入っておりますわ」
少し深い色合いも、金具のちょっとした褪せ具合も、優しいこの屋敷に馴染んでいる気がして本当に気に入っていた。だが、リーンハルトさんは少しだけ困ったように視線を彷徨わせて、ぽつりと呟いた。
「……でも、白百合の細工が入っているんだ。僕のせいで、レイラにとっては良い思い出などないだろう」
どこか苦し気なその表情は、私をアメリア姫と重ねて見ようとしていた時期のことを思い出しているのだろうか。彼は今も罪悪感に苛まれているのだと知り、思わずリーンハルトさんの手に触れる。
「そんなことありませんわ、私も白百合は好きですし……何よりアメリア姫が大好きですもの」
「……君が、アメリアを? 何かの文献で読んだの?」
リーンハルトさんの訝し気な表情に、私もふと戸惑ってしまう。
……どうして、私、アメリア姫のことを知っているような素振りで話したのかしら。
アメリア姫のことは、ロケットの中の姿絵と、リーンハルトさんに訊いた範囲でしか知らないはずだ。性格や人柄については知らないはずなのに、どうしてか彼女をとても好ましく思っている私がいる。一度は恋敵として、リーンハルトさんの愛を得た彼女を妬ましく、そして羨ましく思った事もあるはずの相手なのだが、不思議なこともあるものだ。
ただ、アメリア姫のことを思うと、温かな白い光と白百合の香りを思い出す。それは、偶然思い浮かんだにしてはあまりにもはっきりとした光景で、狐につままれたような感覚になった。
「……よく、わからないのですけれど、私はアメリア姫のことが好きですわ。だから、家具は無理に変えないでくださいませ。リーンハルトさんが辛いと仰るのなら、話は別ですけれど」
「いや、僕は大丈夫だよ。レイラがいいならそれで」
リーンハルトさんはどこか弱々しい微笑みを浮かべ、キャビネットから手を離した。その複雑そうな横顔に、思わず口を開いた。
「リーンハルトさんが私を愛してくださっていること、きちんと伝わっておりますわ。本当に、痛いほど伝わってきますもの」
「それは本当に嬉しいな。……でも、重かったら言ってね。改善できるかは分からないけど、気を付けるから」
リーンハルトさんは苦笑交じりにそんな言葉を零す。私が意識を失うたびに涙を流すほど私一色な彼の愛は、確かに傍から見れば重い部類に入るのかも知れないが、不快に思ったことは一度も無かった。
「それは私の台詞ですわ、リーンハルトさん。どうやら私の実家のように王族に近い家には、執着気質の人間がよく生まれるそうですので、お気を付け下さいませ」
お父様が何気なく呟いた迷信じみた話を思い出して、冗談めかしてリーンハルトさんに笑いかける。もしその迷信が本当ならば、私だって例外ではないのだ。
「何だいその話、初めて聞いたよ」
リーンハルトさんはくすくすと笑いながら、詳細を促すように私を見つめてくる。確かな話でもないので、あくまでも軽い調子で私は口を開いた。
「迷信みたいなお話ですけれど、王家の始祖のルーカス・ルウェインが大層奥方様に執着しておられたらしく、それ以降、王家や王家に近い家にはそう言った執着気質の人間が多く生まれるということらしいのです。……心当たりがありすぎて、私は納得しかけてしまいましたけれど、その、あまり深く考えないでくださいませね」
殿下といいお父様といい、本当に迷信通りの執着気質だから、正直に言えば私はこの迷信をかなり信じている。血で性格が決まるとは思えないが、気質のようなものは受け継がれているのではないかと疑いたくなるほどの体験を私はしてきたのだ。
「へえ、それは面白いね。でもそれって、元を辿ればルウェインの血が執着気質ってことじゃないか。僕はルウェインの直系だし、気を付けた方がいいのはやっぱりレイラだと思うな……」
リーンハルトさんは私を引き寄せながら、どこか悪戯っぽく笑う。リーンハルトさんは本当に、私が彼を拒絶する可能性を信じているのだろうか。
「何度か申し上げておりますが、リーンハルトさんに向けられる執着ならば、喜んでお受けいたしますわ」
「……散々な目に遭っているのに、レイラは強いね」
「そうでもありませんわ。ルイスの執着を拒否して、リーンハルトさんの執着は受け入れるのですから、恋心というものはとてもずるいですわね」
口ではそんなことを言ったが、リーンハルトさんになら何をされたっていいと思うあたり、私にもやはり執着気質の血が流れているのだなと実感してしまう。殿下やお父様のように極端な行動に走ることは無いだろうが、根本的な部分はとてもよく似ている気がした。
「そうだね、ずるくない恋なんて無いのかもしれない。人を好きになるって感情は、あまりに激しいから」
「ええ、本当に」
リーンハルトさんに引き寄せられたまま、そっと彼の胸に頭を預ける。静かな心臓の音が聞こえてきて、自然と頬が緩んだ。リーンハルトさんはそんな私の頭を撫でつつ、髪を梳いてくれる。温かい、この瞬間はいつだって猫にでもなったような気分だ。
一週間前のそんな出来事を思い出しながら、私は屋敷の中を歩いていた。温かい記憶だ。話し合った通り、調度品は変えられることなく今日もお屋敷を彩っている。
今日は本当に体調が良いことも相まって、鼻歌でも口ずさみたい気分になる。一人で行動していると知られたらリーンハルトさんは酷く心配そうな顔をするのだろうけれど、自分で動くことにも少しずつ慣れて行かなければ、引きこもりがちになってしまう。
リーンハルトさんがガブリエラさんと共に帰ってくるのはお昼過ぎだとのことなので、シャルロッテさんと相談して遅めの昼食を兼ねたお茶会をすることになった。料理を手伝おうとしたのだが、怪我人はおとなしくしていなさいと言われたので、渋々お屋敷の書斎で読書をすることにしたのだ。刺繍という手もあったが、まだ少し手元がおぼつかない部分があるので今日は我慢しよう。
このお屋敷の書斎には、王国では見られないような書物もたくさんある。数百年を生きる彼らだから、今となっては貴重な古書を持っていても何ら不思議はない。だが、私はその中でも比較的新しい大衆小説を手に取った。
確か、十年ほど前に流行った小説だ。読んでみたいと思っていたが、厳しい教育の中ではとてもそんな暇はなく、読めずにここまで来てしまった。リーンハルトさんが戻ってくるまで約二時間ほどあるので、ちょうどいいかもしれない。
私は窓の傍に用意された椅子に腰かけて、そっと表紙を捲った。あらすじすらもよく知らないので、何だかわくわくする。窓から差し込む温かな陽光に癒されながら、私は読書に没頭したのだった。
うとうと、ふわふわ、霧に覆われたような夢の中で響く声。
――君の命で痛み分けだ、レイラ。
ぼんやりとした意識の中で、私は氷の礼拝堂に横たわっていた。おびただしい量の赤を噴き出して、肩で息をする。目の前で狂気的な笑みを浮かべているであろう彼の顔は、霞んでよく見えないのに、声だけは嫌に鮮明に響いていた。
――苦しみながら死んでくれ。
断片的な言葉たちの一つ一つが、ナイフのように鋭く私の胸に刺さっていく。嫌だ、怖い、怖いわ。殺されたくない。
――これで君は僕のものだ。
満足げな笑い声と共に、辺りが真っ暗になる。ただ、胸が痛いような、苦しいような気がしていた。言いようのない恐怖に、一人で震えながら耐えていた。
怖い、怖くて仕方がないの。痛くてたまらないの、誰か、誰か助けてお願い。私には、生きて会わなきゃいけない人がいるのに――――。
「っ……!」
私は飛び起きるようにして、陽の光の中で目を覚ました。本を読んでいるうちにいつの間にか眠っていたことは理解したが、今見た光景が夢だと理解するのにはずいぶん時間がかかる。それくらい、とても臨場感のある夢で、殿下の声が纏わりつくようにして耳の奥から離れてくれなかった。
まるで全力疾走した後のように上がった息を、胸を抑え込みながら何とか落ち着かせる。大して暑くもない気温のはずなのに、ぼたぼたと汗がワンピースに落ちていった。どくどくと早まる脈を何度も深呼吸して静め、私は震える手で小説に栞を挟んだ。
どうして、二週間も経ってから思い出してしまうの。折角、立ち直りかけていたのに。
直前まで読んでいたはずの小説の内容も、全て吹き飛んでしまった。何だか気分が落ち着かず、立ち上がって窓の外を眺めてみる。深呼吸を繰り返したおかげで少しは呼吸が落ち着いたが、ぴりぴりとした不安と緊張感は未だに私に纏わりついていた。
「ああ、ここにいたんだね、レイラ」
不意に背後から響いたその声に、大袈裟なほどびくりと肩を震わせてしまう。咄嗟に振り返れば、そこには帰宅したばかりといった様子のリーンハルトさんの姿があった。いつもはその姿を見るだけで、どうしようもなく心が安らぐはずなのに、怯えるような態度を取ってしまった。
「ごめん、背後から話しかけるなんて紳士的じゃなかったね……。気を付けるよ」
リーンハルトさんはどこか申し訳なさそうに眉を下げながら、私の方へ歩み寄ってくる。そのゆったりとした靴音にすらも怯えが増していくようで、どうしていいか分からなくなる。多分、半分パニックになりかけていた。
「……どうしたんだ、レイラ。顔色が悪いよ」
私の間近まで迫ったリーンハルトさんが、心配そうに私に手を伸ばす。だが、その手が私の首を絞めるときの殿下の手に重なって見えて、思わずびくりと肩を震わせてしまう。
「いやっ……!」
ほとんど反射的に、リーンハルトさんの手を払いのけてしまった。ぴしゃり、と響いた冷たい音に、はっと我に返る。
「……レイラ?」
リーンハルトさんは私に叩かれた手のことなど気にする素振りも見せず、ただ唖然とした様子で私を見ていた。
私は、何てことをしてしまったのだろう。リーンハルトさんが私を傷つけることなどありえないのに。殿下に重ねて見てしまうなんて、失礼にも程がある。
「あ……あの、リーンハルトさん、違うんです、その、ごめんなさい、ただ、私、夢が、怖くて……」
言ってることが滅茶苦茶だ。事情を説明すれば、この優しい人は必ず分かってくれるのに、言葉を整理しようとすればするほど混乱が広がっていく。無理矢理落ち着けた呼吸が、再び乱れ始めるのを感じた。
「……大丈夫、僕は大丈夫だ、レイラ。今、シャルロッテとガブリエラを呼んでくるから」
リーンハルトさんは私を安心させるように微笑んだが、いつものように触れようとはしてこなかった。その気遣いに、余計に胸が痛くなる。だが、足早にシャルロッテさんたちを呼びに行く彼の後姿にどう声をかけていいのかもわからず、私は自身の不甲斐なさと何に対してか分からない悔しさを噛みしめるようにして、壁に背を預けずるずるとへたり込んだのだった。
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