おしりについて真面目に考えてみた
べるえる
第1話 ぷりぷりおしり
尻について真面目に考える。
日本人には平べったい尻が多い。
民族的な特性もあるだろうが、きっと古来から煎餅のような座布団に座ったり、正座をして自分の足で尻を押し付けてしまっているからに違いない。
平べったい鉄板のような尻から、外人のような理想的なきちんとしたお尻を目指すのには、日本人はどうすればよいのか。
柔らかい沈み込むような素材を使って尻に負担をかけなかったり、一日に座る時間を極力減らしてみるなどの試行錯誤を繰り返して見たが、目に見える効果はなかった。
理想の尻を実現することができずに挫折しかけたある日。
そんな私に希望を与えてくれたのはおっぱいだった。
ちょっとHなグラビアの付いている雑誌に書かれたコラムに私は刮目した。
おっぱいは揉まれると大きくなるらしい。
私の頭のなかでおっぱいの点とお尻の点が線で繋がったように見えた。
尻を揉めばきちんとしたお尻になる!
だが、問題が全て解消されたわけではない。
自分の手では鏡に写したとしても、まんべんなく揉むことができない。
マッサージのようにきちんと揉んでもらうことが、理想の尻への第一歩なのだ。
私は覚悟を決めると、信頼できる友人の元へ行き真剣な顔で頼み込んだ。
「頼む、俺の尻をまんべんなく揉んでくれ」
その友達とは疎遠になった。
おしりについて真面目に考えてみた べるえる @beleaile
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます