ジュドヴァ=ノーヴェ戦争:前夜

 異世界生活百四十八日目 場所ジュドヴァ=ノーヴェ魔族王国、豪雪凍土の四天王領


「……ここ……は?」


「よっ、目が覚めたか?」


 髑髏魔導王の魔神ウィザードを討伐したことで、ジェームズは目を覚ましたようだ。

 ちなみに、生命反応は正常値に戻っている。


 俺達は髑髏魔導王の魔神ウィザードを討伐した後、聖達のゲートミラーを利用して砦に合流。

 白崎達に仕掛けて返り討ちになったロメオとジュリアーノに〈隷従の首輪マークII〉を嵌め、ジェームズの操作されていた記憶に修正を加えて、歪められていた記憶を取り除き、そして現在に至るという訳である。


「…………僕は確か、妙な連中にアズール達と一緒に捕らえられて……うぅ……思い出せない」


「全く、何が勇者パーティなのかしら? 敵に捕らえられた挙句あんな化け物にされるなんて……もし、あの場に草子君がいなければ被害は魔王領だけじゃなくてミンティス教国にも……いえ、もっと広範囲に及んでいた筈だわ」


 うん……コンスタンスの言う通りだね。まさに正論だ……ってか、何が勇者だよ? 人間や魔族に危害を加える厄災と成り果てて世界を救う勇者? 巫山戯るのも大概にしろと言いたいねぇ。


「…………コンスタンスさん、なのか? ……すまない、僕達は浅はかだったよ。コンスタンスさんのおかげで僕達勇者パーティはこれまで戦えていたんだ。それなのに、コンスタンスさんを付与術師エンチャンターだから、直接的な攻撃力がないからという理由でパーティから追放して……メイヴィスさんに唆されたアズールの意見に賛成して……本当にすまなかった。僕からも言うから……だからコンスタンスさん……勇者パーティに戻って――」


「はあ? さっきから一体何を言っているのかしら? まず、私はもう付与術師エンチャンターじゃない……あんな誰かを強化して敵を弱体化させて……そんな縁の下で支える役割はもうごめんだわ。私は“貪欲の魔術師ミス・グリーディー”にして高位付加術士ハイエンチャンター――もう誰かに頼るんじゃない! 共に武器を携え、全てのものに付与エンチャートを与え戦う一人の魔法師。そんな私の足元にも及ばない、勇者と称して厄災を撒き散らすだけの連中となんでパーティを組まないといけない訳? それに、私にはもう一ノ瀬さん達がいるから、あんたらなんて必要ないわ」


「…………コンスタンスさん」


 うんうん、追放ものの一幕を見ているようだねぇ。

 まあ、今のコンスタンスは勇者パーティに裏切られた屈辱を晴らしているんじゃなくて、ただ正論をぶつけているだけなんだろうけど。

 眼中にないってほど怖いことはないよね。興味すらないってことは少なくともコンスタンスの中では存在しないこととイコールなんだから。


「で、草子さん。コイツどうするの?」


「いや、元ネタを考えると一度 《異端者メタ●ィジカル》を作った個体からは二度と作れないし、《魂化者スピリタス・メタフィジカル》も似たような物だろうから放置でもいいだろうけど……でも、このまま魔王城に連れて行くのも面倒だし、とりあえず正教会預かりってことにするのが一番だと思うんだけど。まあ、ミント正教会公認の勇者パーティだからね。ついでに、そこのロミジュリさんも引き渡してこないといけないし」


「草子君、ロミジュリさん達もミント正教会に預けるの? 危険じゃないかしら?」


「聖さん、ロミジュリさん達をミント正教会に預けるつもりはないよ? もっと適任がいるからね」


 みんな揃って疑問符を浮かべているけど……ロゼッタ、お前は勿論分かるよな? 分かっていてボケているんだよな?


「……草子さん、ありがとうございます。……もし、あの追放の後に一ノ瀬さんではなく草子さんに会っていたら、私はきっと草子さんに惚れていたと思います」


「ンな訳あるかよ? 白崎さん達だって吊り橋効果やらなんやらで理性が吹っ飛んでいるだけだろうし、常識的に考えてこんなモブキャラに惚れる訳がねえだろう? じゃなかったら、なんで元の世界でぼっちになっているのかね? ……コンスタンスさんもそんなバカなことを言っていないで、今の大切な人を全力で守ってやれよ? そいつ、暴走するわ、見境ねえは、人の気持ちは考えねえはの色欲の塊だから、それも全て許容してってのは無理だと思うけど」


「つくづく酷いね、全く君は。そんな君をなんで白崎さん達は好きになったんだろうね?」


「…………ありがとうございます。草子さん」


 やれやれ……なんで俺が一ノ瀬のフォローをしないといけないのか。


「それじゃあ、みんなは先に屋敷に戻っていてくれ。雪乃さんの装備は帰宅後に整えるということで。明日は魔王城で決戦だし、その後迷宮探索が控えているから、各自英気を養っておくように」


 さて…………俺も一仕事してきますか。



 異世界生活百四十八日目 場所自由諸侯同盟ヴルヴォタット 首都ファルオンド エリシェラ学園


「…………能因先生。奴隷は嫌いじゃなかったのですか?」


 人払いをしておいた開き教室で、フィードがジト目を向けてきた……いや、自分でも言っていることが支離滅裂だと理解していない悪堕ち? 勇者に向けるような視線を向けないでもらいたい。


「あっ、〈隷従の首輪マークII〉からはエロの要素は一切抜いて、かつ指を鳴らせば消滅する仕様になっているから、別にこいつらを奴隷にしようとは思っていないよ。とりあえず、このロミジュリさん達を預けようと思って」


「「誰がロミジュリだ!!」」


「……はあ。なんで、俺が」


「いや、開発部門アノニマスの知り合い、お前しかいないし。……あんまり恩を着せるつもりは無かったけど、お前を生かしたのはロゼッタさんを悲しませたくなかったからで、お前には同情の余地があったとしても、ロゼッタさんがいなかったら殺していたからな」


「…………そうですね。俺も能因先生の慈悲が無ければ殺されていた身です。あの二人については引き受けます」


「あっ、拷問とかはいいよ? 敵の重要な情報は全部引っこ抜かれているみたいだからね。とりあえず、殺しても一銭の得にならないけど、かといって連れ回すのも面倒だし、この際フィード様に一任しようかと思って。小間使いとしてこき使ってやればいいんじゃないか?」


「ふっ、お前は元開発部門アノニマスか。しかも、こんなところにいるってことは末端も末端だろう? お前なんかの言うことなんて聞く訳ねえだろ?」


「そうだよ。僕達はここでフィードとやらを殺して逃げ出せばいい。開発部門アノニマスを裏切った奴には当然の報いを受けさせなければならないからね」


 ……コイツら、立場分かっている? 頭大丈夫? 変なことを喋ると頭がパーになる薬とか飲んだ?


「まあ、フィード様も嫌な仕事を引き受けた挙句舐められるのは嫌だろうし、ちょっとしたプレゼントを置いていくよ」


「「「なっ!! ランクインフィニティ!?」」」


「……能因先生、これをどこで?」


「いや、作っただけだよ? 高槻斉人のスキルを復元して」


 おいおい、お前ら。絶望的な表情でこっちを見るなよ。


「とりあえず、十枚渡しておくから何かあったらそれで守るといいよ」


「過剰防衛になりそうですが……ありがたく頂戴致します」


 指を鳴らしてロミジュリを解放する。ロミジュリは抵抗することなくそのまま蒼褪めて抱き合いながらブルブル震えていた……あっ、部屋の温度が寒かった?


「それじゃあ、次は三好達治の難題の詩『雪』で集中講義に来るんで、よろしく」


「能因先生が難しいと仰るテーマですか? これは絶対に受けなくてはなりませんね。他のみんなにも伝えておきます」


 おいおい、ハードルを上げるなよ。


 太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。

 次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。


 この二行の詩の解釈は相当難しい上に、日本近代のイズムがどのようなものだったかを知る必要があるから時間が掛かるんだよね。

 まあ、やっておきたい講義の一つだし、こっちの貴族様も優秀だからついてこれると思うけど。


 さて、二人の処分は終わったし、後一人の処分をとっとと終わらせて屋敷に戻るとしようか。



 異世界生活百四十八日目 場所ミンティス教国 聖都 新神殿宮


「教皇陛下、枢機卿猊下に置かれましてはますますご発展のこととお喜び申し上げます」


「……………………草子カタリナ天上大聖女エンプレス・デュナミス・ピュセル聖下……一体なんのご冗談でしょうか?」


「草子さん、私達は友達なんだから恭しくする必要はないと思うの。それに、私よりも立場が上なんだから、傅かなければならないのは私達の方なの」


 ……いや、教皇猊下に傅かられるとか意味分からないよね?

 俺ってただのモブキャラだよ!? 勿論、天上大聖女エンプレス・デュナミス・ピュセル聖下などでは断じてない。


「……まあ、メル様がそこまで仰られるのなら。本日は、一つお願いがあって参りました。先刻、行方不明となっていたアズール勇者パーティのメンバーを無事? 無事だよな……に奪い返す? 奪い返すって表現であっているんだよな? 連れ戻すことができましたので、しばらくミント正教会の監視下に置いて頂きたいのです」


「アズール一行ですか……確かに行方不明になっておりましたが。まさか、魔族の手に落ちていたと……いえ、魔族と草子様は友好な関係を築きつつあるという話でしたね。となると、魔王領に巣食うという秘密結社の手に落ちたということでしょうか?」


「流石はハインリヒ新筆頭枢機卿猊下、その通りです」


「…………そういえば、一ノ瀬様とパーティを組んでいらっしゃるコンスタンス様も元はあのパーティの所属でしたね。なんでも付与術師エンチャンターという理由で追放されたようですが……パーティを抜けてからコンスタンス様はますます強くお成りになったと。……コンスタンス様にとっては、さぞや憎い相手でしょうね」


「いや、最早どうでもいいという感じでした。とりあえず、これから魔王城に向かうので流石に足手纏いは連れていけないという感じですね。恐らく、そこから魔王とヴァパリア黎明結社の二連戦になると思われますし、敵に落ちた勇者パーティも敵として出てきますし……四陣営戦争ほどにはならないかもしれませんが、危険な戦いになりそうです」


 うん……超帝国、出張ってこないといいけど。前回はヴァパリア黎明結社が呼んだ訳だし、今回も連中が召喚しなければぐちゃぐちゃな戦いは強いられないだろうな。

 まあ、なったらなったでまたあの将軍様にお帰り頂くだけだけど。



 異世界生活百四十八日目 場所コンラッセン大平原、能因草子の隠れ家(旧古びた洋館)


 屋敷に戻った俺は、雪乃から装備を受け取り、工房に向かった。

 ちなみに、雪乃には大量の経験値凝縮薬EXPポーション総合能力向上薬オールアップ・ドリンクを渡してある。

 俺が装備を作っている間にステータスをカンストさせておいてもらおうという話だ。


 ……さて、やるか。【主我主義的な創造主】!!


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神秘なる雪女ミステリアスの純白礼装スノー・ドレス

→深雪をイメージした白いマーメイドラインのドレスだよ! 深雪の純白礼装スノー・ドレスを解いた糸とオラクルスレッドとオレイミスリルの糸で作った布を使っているよ!

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神秘なる雪女ミステリアス純白振袖スノー・キモノ

→深雪をイメージした白い振袖だよ! 深雪の純白振袖スノー・キモノを解いた糸とオラクルスレッドとオレイミスリルの糸で作った布を使っているよ!

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 雪乃は気分でドレスか着物かを選んでいるようなので、今回はどちらも強化しておいた。……まあ、どっちでも性能は変わらないけど。


『草子さん、準備できましたか?』


「あっ、どうぞ入ってくだされ」


 雪乃って変態性さえなければお淑やかでいい人なんじゃないかとふと思う。凄い美人さんだし……なんでうちのパーティには見る目がない奴と変態性のせいでマイナスになっている奴しかいないんだろうか?

 ちなみに、雪乃は適当に用意しておいた服のセットから白のブラウスとフレアスカートを選んだようだ……口を閉じていればモデルでもやれるんじゃないか? あっ、モデルはそもそも声を出さないか。


「それじゃあ、まずは装備の返却からさせてもらうよ。デザインはこれでいい? 嫌なら直すけど」


「草子さんって他人の心を読めるのですか? 私の趣味に合った最高のドレスと着物ですわ!!」


 うん、なんとなく元のデザインで想像がついたんだよね。

 というか、元々のものを解いて糸を足して、元々の形に近いものに直したって感じだし。


「では本題に入りましょう。今から改変予想データを見せるので、これでよければ良いと、ダメなら改善ポイントを教えてください」


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NAME:氷麗=スノーワイト=雪乃

LEVEL:99999999 NEXT:-EXP

HP:99999999/99999999

MP:99999999/99999999

STR:99999999

DEX:99999999

INT:99999999

CON:99999999

APP:3000

POW:99999999

LUCK:99999999


JOB:雪之女王スノークイーン


TITLE:【魔王軍四天王】、【氷王】、【雪女族の族長(笑)】、【ショタを狂愛する者】、【氷の変態】、【世界一危険な雪女】、【ソノモノニショタヲアズケルコトナカレ】


SKILL

【物理耐性】LEVEL:1

→物理に対する耐性を得るよ!

【衝撃耐性】LEVEL:1

→衝撃に対する耐性を得るよ!

【魔法耐性】LEVEL:1

→魔法に対する耐性を得るよ!

【状態異常耐性】LEVEL:1

→状態異常に対する耐性を得るよ!

【即死耐性】LEVEL:1

→即死に対する耐性を得るよ!

【因果耐性】LEVEL:1

→因果干渉に対する耐性を得るよ!

【消滅耐性】LEVEL:1

→存在消滅攻撃に対する耐性を得るよ!

【言語理解】LEVEL:1

→知らない言語を理解できるようになるよ!

【おねショタ】LEVEL:MAX(限界突破)

→ショタが近くにいる時にステータスが向上するよ!

【冷氷掌握】LEVEL:10001

→冷気と氷と雪を掌握するよ! 【冷気掌握】と【氷掌握】と【雪掌握】の上位互換だよ!

【エターナルフォースブリザード】LEVEL:10001

→一瞬で相手の周囲の大気ごと氷結させるよ! 相手は死ぬよ! 【絶対零度】の上位互換だよ!

【掣肘】LEVEL:2000

→掣肘が上手くなるよ! 【威圧】の上位互換だよ!

【覇潰】LEVEL:2000

→覇潰が上手くなるよ! 【覇気】の上位互換だよ!

【魔力操作】LEVEL:2000

→魔力操作が上手くなるよ!

【魔力付与】LEVEL:2000

→魔力付与が上手くなるよ!

【魔力治癒】LEVEL:2000

→魔力を使って治癒ができるようになるよ!

【魔力制御】LEVEL:2000

→魔力制御が上手くなるよ!

【魔力吸収】LEVEL:2000

→魔力を吸収できるようになるよ! 【魔力回復】の上位互換だよ!

【再生】LEVEL:2000

→失った部位を再生できるようになるよ! 【体力回復】の上位互換だよ!

【オールウェイズ・ワン】LEVEL:1

→どんな攻撃でも必ずHPが一残るよ!

【経験値アップ】LEVEL:1

→獲得できる経験値量を著しく上昇させるよ!

【ステータス特大上昇】LEVEL:1

→瞬間的に全てのステータスを特大上昇させるよ! 一度使うと六十分は再使用できないよ! 【物理攻撃力特大上昇】、【物理防御力特大上昇】、【魔法攻撃力特大上昇】、【魔法防御力特大上昇】、【精神攻撃力特大上昇】、【精神防御力特大上昇】、【特殊攻撃力特大上昇】、【特殊防御力特大上昇】、【俊敏特大上昇】、【知能特大上昇】、【運勢特大上昇】の上位互換だよ!

【究明者】LEVEL:1

→究明するのが上手くなるよ! 対象の心理の動きを演算によって予測する擬似読心、今いる世界の隠蔽されていない事象の全てを理解することができる森羅万象、認識によって事象を理解する万象観測、万象の確率を操作する確率操作があるよ! 【解剖】と【観測者】の上位互換だよ!

【究羅魔眼】LEVEL:1

→森羅万象を究明する魔眼を得るよ! 【看破】、【邪眼】、【魔眼】、【瞳術】、【透視】、【千里眼】、【暗視】、【視敵】の上位互換だよ!


ITEM

神秘なる雪女ミステリアスの純白礼装スノー・ドレス

→深雪をイメージした白いマーメイドラインのドレスだよ! 深雪の純白礼装スノー・ドレスを解いた糸とオラクルスレッドとオレイミスリルの糸で作った布を使っているよ!

神秘なる雪女ミステリアス純白振袖スノー・キモノ

→深雪をイメージした白い振袖だよ! 深雪の純白振袖スノー・キモノを解いた糸とオラクルスレッドとオレイミスリルの糸で作った布を使っているよ!

・普段着パック×10

→ 【主我主義的な創造主】で作られた普段着のセットだよ!

・金貨×600

→万国共通の金貨だよ! 価値は一枚で一万円だよ!

・ルービック・ボックス

→ルービックキューブ型の保存アイテムだよ! 【時空間魔法】により五十四個の時空間にアイテムを保管することができるよ! 時空間に入れられるものの数は一ボックスにつき一つで、空間に入っている間は時間が停止するよ!

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「耐性面で強化されていますわね」


「まあ、だからと言って安心できる訳じゃないからな。敵は耐性も容易に貫通してくる相手だし」


「ヴァパリア黎明結社……噂には聞いたことがありますが、陰謀論の類だと思っていましたわ。ですが、私はショタのためなら例え恩義ある相手も殺す雪乃さん! 伝説の組織だろうとなんだろうと潰して、私はショタのために戦いますわ!!」


 いや、恩義ある相手なら殺しちゃいけないし、お前に捕まったショタも結局凍らせられるんだから、お前の行為は被害者しか生まないんだが。

 というか、ショタのために潰される秘密結社ってなんなんだろうね??



 魔王城前最後の食事。


 もし、歴戦の勇者ならばこの最後の晩餐をゆっくりと噛み締めながら味わうだろう。

 だが、俺達にとっては通過点。魔王を倒し、開発部門アノニマスを倒し、魔王城地下にあるエパドゥン遺跡を探索し――恐らく、明日は今までの勇者達の最後の一日とは比べ物にならない濃厚な一日になるだろう。


 負けるつもりは全くない。ミンティス教国……いや、自由諸侯同盟ヴルヴォタットから続く俺と開発部門アノニマスの因縁。

 明日、俺はその因縁に終止符を打つ。


 ――開発部門アノニマス、俺はお前達を絶対に逃がさない。お前らの研究のために死んでいった全ての犠牲者達のために!!

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