【幕間】異世界召喚の前と後。
――カチカチカチカチ。
時計の秒針が進む小気味いい音をバッグミュージックに、完全に行動を予測しオートに設定し、スマートフォン専用RPGを起動し、素材回収という名の無限ループを続けているスマートフォンを横目で見ながら買ってきたばかりのラノベ新巻を読む。
――カチカチカチカチ。
「残り三分か……」
時計を確認し、QUEST CLEARと表示されたのを確認してからゲーム画面を消し、本を閉じ、裕翔はVRゴーグルを装着し、ゲームを起動すると万全の状態で時が過ぎるのを待った。
「FINAL FAIRY TALE」――日本だけではなく世界各国でプレイされているVRMMOPRG。
そのVRMMOPRG「FINAL FAIRY TALE」において、三本の指に入る複合ギルド「MIRACLE FRUIT」の首脳陣(
時刻は0:00。メンテナンスが終了するのと同時に「FINAL FAIRY TALE」を起動する。
一瞬で視界が切り替わり、見慣れたギルドの最奥には既に裕翔のプレアブルキャラを除く
ノネット:全員ログイン完了致しましたね。それでは、会議を始めたいと思います。
その具体的内容は、新たに追加された最高難易度クエスト――レイドの挑戦に関する者。
裕翔の分身――カゲミツ玄也を含む
裕翔が狙っていたレイドは最初に挑戦することになった。
ネコマタざぶろー:それじゃあ会議を終了するにゃ♪ 全員揃っていることだし、今からすぐにレイドに挑戦にゃ♪♪
データがない状況で、少しでも先に行くのが大手というものである。
何度も挑戦を重ね、その度に議論する――そうすることでレイドを攻略するのが「FINAL FAIRY TALE」の楽しみだと裕翔は考えている。
その後、「MIRACLE FRUIT」は朝五時になるまでレイドに六度挑戦し、敗北を重ねながらも徐々に情報を集めていった。
他のギルドに潜入させたスパイが送ってきた進捗状況を確認し、どこも攻略速度は似たり寄ったりであることを確認してから、
「ああ……眠い」
VRMMOPRGに熱中し、昼夜逆転の生活を送る裕翔は大きく欠伸をした。
裕翔にとって、ある意味で今が最もしんどい時間である。
◆
月曜日。それは、休日という名の天国の終わりを告げる地獄の始まり。
SNSで「とっとと帰りたい協会」が共感を呼び、猛威を振るうのも致し方ない。
一週間の始まりを告げる月曜日に、溜息を吐き、これまでのパラダイスに想いを馳せるというのは誰にも一度や二度は経験したことのあることであろう。
それは、波戸場裕翔に関しても同じだった。
ただし、裕翔の場合は単に面倒だという訳でもなく、教室の男子生徒や女子生徒から向けられる侮蔑の視線や舌打ちでもなく――。
「……眠い」
ダイイング・メッセージならぬスリーピング・メッセージを残し、落書きされた机を掃除する訳でもなく何事もなかったように座り、突っ伏すと同時に夢の世界へと旅立った。
そこまでの脳のスペックがないにも拘らず、
「よっ、オタ! また徹夜でゲームか?」
ちょっかいをかけてくる男子生徒。しかし、膨大な情報を睡眠により整理している裕翔に効果は無かった。
「……また寝てるわね」
「そんな奴ほっといてこっち来なよ、美春」
幼馴染グループのメンバー、
「おっはよー! 今日も頑張ってこー♪」
妙にハイテンションな百五十センチ、ボブカットの髪で童顔のちっこい先生――裏では妖精さんなどと呼ばれファンもいる
しかし、それでも起きないのが裕翔という男である。
「(まあ、深夜零時からレイドに六度挑戦していたから仕方ないにゃ。ちなみにうちも眠いにゃ……)まず、出席を確認するよー」
実は裕翔と同じ
裕翔がイジメられていることを理解しながらも、裕翔から遠回しに不干渉を求められ、何もできないことが最近の大きな悩みの一つである。
ちなみに、もう一つの悩みは裕翔の成績が割とヤバくなりつつあることである。寝ているとはいえ辛うじて出席している点とテストの点数でなんとか留年を回避しているこの男。
しかし、授業態度がマイナスポイントなのでそろそろ危険である。
猫せんせーのハイテンションホームルームが終わり、一時間目、二時間目と授業が続くが一向に裕翔は目を覚まさない。
「好きなことを好きなだけしていいから、せめて高校くらいは通ってくれ」と親から半ば諦めムードで言われているため、高校に通ってはいるが、もし裕翔の親が放任主義であれば裕翔は確実に不登校……どころか高校にすら通っていないだろう。
実はエレクトロニック・スポーツではプロとして活躍できるほどの腕を持つ裕翔。
既に裕翔の元に様々なチームからオファーが来ていることは、美春達「MIRACLE FRUIT」のメンバーの中だけの公然の秘密である。
四時間目終了のチャイムが鳴る。それと同時に目を覚ます裕翔。
女神とはいかないまでもクラスで高い人気を誇る美春に何故か話しかけられる裕翔は、話し掛けられたら面倒になるとばかりに食事の入ったバッグとスマホを持って体力のない体で全力ダッシュ。体が軋む痛みを無視して走り続け、秘密の空間――図書準備室に入って一息つく。
スマホがバイブレーションをしていることに気づき、開いてよく見もせず通話ボタンを押してしまったと思った。
前に電話番号を教えていない筈の美春から電話が掛かってきたことがあった。
もし、クラスメイト……いや、高校の生徒達に美春と裕翔が電話しているということがバレたら大惨事になりかねない。
『おはようにゃ♪ 学校でのスマートフォンの使用は禁止だにゃ♪』
「先生……それを確かめるためにわざわざ電話を掛けてきたのですか?」
電話の主――光が猫姫モードになっていることを確信して、裕翔は電話越しに光にジト目を向けた。
『分かっているにゃ。鎌かけるようなことをして済まなかったにゃ』
「みんな大好き猫せんせーが、実は猫語で話しながらエゲツない手で敵ギルドを壊滅させる腹黒せんせーだってこと、ネットで拡散しちゃいましょうか?」
『ホントそれだけはマジでやめてほしいにゃ。うち、「FINAL FAIRY TALE」の人気アイドルでファンも多いにゃ』
まあ、みんな知っているんだけどね。と思いつつ、裕翔はまだこのネタは使えるなと確信した。
「それで、どうしました? ネコマタざぶろーさん」
『大手ギルドがかなりの速度でレイドを攻略しているにゃ』
「……あの人達は年中無休でログインしていますからね。寧ろ、なんでうちのギルドが上位に食い込めているのか訳が分かりませんよ」
『とりあえず、
「どれだけログインするか……ですね。まあ、相手は廃人ばかりなので。スパイ連中から情報が届いているので、確信しておきます」
『そういえば、うちにスパイは入ってきていないのかにゃ?』
「あっ、全員追い出したんで大丈夫ですよ」
勝つことを求める大手になれば大手になるほど競争は激しくなる。
次第に正々堂々とした競争ではなくなり、足の引っ張り合いが始まる。
別のギルドに潜入し、情報を盗むスパイは珍しくない。寧ろ全力で推奨される風潮すらある。
裕翔は、他人の顔色を窺う中で得た目で、スパイが誰かをなんとなく当てることができた。
裕翔はその予想を元に証拠を集めて自ギルドのスパイを暴きつつ、別のギルドにスパイを送り込み、情報を得ていた。
「MIRACLE FRUIT」が三本の指に入る理由の一つは、裕翔の力で得られる情報にあると言っても過言ではない。
もっともこれは、実際に顔の表情が分かるVRMMOという世界だからこそ可能なことではあるが……。
「裕翔君、こんなところで何をしているのかしら?」
「げっ!」
憩いの場に突如現れた美春。場所は図書室とのドアは目張りされ、もう一方の扉は美春に封じられている図書準備室という名の袋小路。
――THE END。
「って終わってたまるか!」
美春をすり抜けて図書準備室から抜け出せばまだ勝機はある。そう考えていた時もありました。
「おーい、美春。こんなところで何をしているんだ?」
後ろから美春を追いかけてくる天河達の姿が見えた。
――THE END。
これから起こるであろう面倒ごとを考え、裕翔は溜め息をついた。
◆
裕翔と天河のグループの関係は劣悪だ。
天河捷利――善意と正義感の塊。謎の平等主義を抱えて、みんなにもそれを強制する面倒な存在。協調性を持たない者には優しく? 重圧をかけてくる。
自分の正しさを疑わないので、不都合な事態に直面すると記憶を改竄し無かった事にして、ご都合主義に書き換える書き換える……まあ、ラノベに出てきて万一異世界に転移したら確実に面倒な存在になる存在だ。
何故か裕翔に構う美春に対して恋心を抱いているらしく(なお、捷利も美春のことが好きな模様)、裕翔との関係は水と油……なお、裕翔は美春を全力で避けているので、睨まれる覚えはない。
有島英里――成績優秀だが、天河と進藤の正義感に感化されている。幼馴染のグループに拘り、グループ崩壊の切っ掛けとなりかねない、オタクキモい、などという理由から裕翔に敵意を向ける。
「〈ハイド・ウォーク〉……使えたら逃げられるのにな……」
「
へぇ、高値の花な美少女様でも「FINAL FAIRY TALE」をやるんだー。と思いつつ、そういえばうちの担任もガチ勢だったっけ? というか、どこのギルドに参加しているのかな? 大手かな? スパイの可能性はあるかな? と職業柄? 疑う裕翔。
「裕翔君。私ね……言わないといけないことが――」
「おい、オタク。こんなところで何しているんだ?」
俺のテリトリーに侵入しておきながら、何故文句を言われなきゃならんのだ? と内心思いつつも、口に出せば面倒になることは分かり切っているので……。
「あっ、邪魔ですよね。すぐに出て行きますんで」
ヒエラルキ的にどちらが上かは分かりきっている裕翔は速やかに撤退を選択。
VRMMOPRGの中で何度も発動し、感覚を掴んだ〈サイレント・ウォーク〉を使用し、その場から逃げようもするが。
「待ってくれ」
あろうことか捷利に捕まってしまった。裕翔、一世一代の大ピンチである。
裕翔はその瞬間、数ヶ月前に攻略したレイドを思い出した。あれは大変だった。前衛の
堅実さを捨てた思い切った一手は功を奏し、「MIRACLE FRUIT」は勝利を収めたのだが、堅実な勝利を望む裕翔にとってはあまり良くない勝利として心に刻まれていた。
「裕翔君、ずっと言わないといけないと思っていたんだ。そろそろ君は美春に甘えるのをやめるべきだと思う。美春だって君に構ってばかりはいられないんだから」
「いつ美春さんに甘えたんだ!」と裕翔は全力で叫びたかった。心が叫びたがっていたが後のことを考えて辛うじて思い留めた。
同じ言葉を話していても別の世界の住人――裕翔は思考を切り替え、次のレイドの対策を練り始めた。
最王手、「フロッグエンターテイメント」と「門閥騎士団」は既に三体目のレイドボスを討伐している。
「MIRACLE FRUIT」が過酷な攻略レースに勝利するためには、まず未だ討伐に成功していない三体目のレイドボスを討伐しなくてはならない。
「おい、オタク。天河の話を聞きやがれ!」
誠司の一言で裕翔の思考は引き戻された。どうやら、思考の世界へも逃げられないようだ。
再びスマホがバイブレーションする。光が掛けてくる可能性は低い。となると、裕翔が用意したスパイからの報告だろう。
「なんだ? このオタクに友達がいたのか?」
何故か美春が絶望の表情を浮かべたが、裕翔は美春の表情の変化に意識を向ける余裕は無かった。
「さわるな」
耳朶を打った自分の声はあまりにも冷たかった。
この場にいる者達が全て凍りつく中、裕翔はスマホを誠司より先に掴み、図書準備室を出ようとして――。
――何もない場所で弾かれた。
地面に純白の魔法陣が現れる。どうせ異世界召喚されるのなら「FINAL FAIRY TALE」で同じギルドのメンバーと一緒の方が良かったぜ、と昨晩のアップデートで「FINAL FAIRY TALE」が異世界化しなかったことを恨みつつ、裕翔は素早く図書準備室の中央に移動し、落ちていたプリント類を拾い上げ、落ちていたボールペンで裏にスマートフォンのパスワードと、カゲミツ玄也の六文字を刻んだ。
「……「MIRACLE FRUIT」のみんなと一緒にレイドを攻略したかったな」
それが、波戸場裕翔の地球での最後の言葉となった。
余談であるが、この図書準備室での事件は集団神隠しとして大いに世間を賑わせることになった。
裕翔のクラスの担任――光は落ちていたスマートフォンとメモを見て裕翔の願いを理解し、彼が見られなかったレイド攻略の瞬間を見届けたが、参謀が一人減ったダメージは大きく「MIRACLE FRUIT」は次第に規模を縮小し、「FINAL FAIRY TALE」は三つ巴から二大巨頭時代へと移行――「MIRACLE FRUIT」の名は古参プレイヤーだけが知るものとなっていく。
◆
裕翔が目を覚ますと、そこは大理石に囲まれた空間だった。
天井、床、壁面には精緻な幾何学模様の魔方陣が描かれており、周囲では法衣を纏った者達が祈りを捧げている。
「よし、二度寝しよう」
悪い夢と断定した裕翔は離脱を試みるべく目を閉じる。しかし、現実からは逃げられなかった。
「…………これは、一体どうなっているの?」
美春――クラスの者達にとって女神でも裕翔にとっては悪魔のような存在が目を覚まして辺りを回す。
「おやすみなさい」
「待って! 寝ないでよ!!」
美春が激しく揺さぶるので裕翔は眠れない。仕方なく裕翔は起き上がった。
「美春さん」
「何? 何が起こっているのか裕翔君は知っているの?」
「いや、そうじゃなくて、前々から思っていたんだけどなんで俺に関わるのかなって。ほっといてくれれば良かったのに」
ただのオタではあれほど厳しい視線を浴びせられることはない。
明らかに美春が関わったことで状況は悪くなっている。
「……ずっと話さないといけないことがあったの。でも、裕翔君寝てばかりだから」
「……おやすみなさい」
「だからね……私、裕翔君がなんでずっと眠そうにしているのか原因を探って、そして見つけたわ。カゲミツ玄也――
「…………敵か?」
裕翔=カゲミツ玄也と知っているのは
しかし、それでなお裕翔の正体を見破る者がいるとは。
「違うわよ! スプリング=プランタン!! 「FINAL FAIRY TALE」で「MIRACLE FRUIT」の
「あっ、レイドで敗北寸前まで追い込んだスプリング様でしたか。その節はどうも」
「……根に持っているわね。あの時は本当にごめんなさい」
まさか、自分の担当するパーティにクラスの高値の花がいるとは思わなかった裕翔。
しかも、スプリングは裕翔が直接教えたメンバーの一人である……まあ、新人は全て裕翔が受け持つのだが。
「でも、なんでVRの中までストーキングしてきたの?」
「……覚えていないかもしれないけど、昔、イジメられたことがあってね。その時に裕翔君に助けてもらったことがあるの。幼馴染を自称するあの人達は私が困っていても手を差し伸べてくれなかった。……でも、貴方だけは私を助けてくれた」
「そんなことあったっけ?」
「そんなことあったのよ?」
記憶を探ったが何も思い出せない。そういえば、小学校の頃、小説を書いていた女の子が面白がった男の子達にとりあげられて、黒板に張られて泣いていたことがあったが、あれは誰だったか? 小学生とは思えないなかなか面白い小説だったが……肝心の作者を忘れることってよくあるよな……と、第三者からは明らかに答えを言っているようにしか見えないのに本人は点と点が繋がらない。裕翔は鈍感系だったようだ。
「しかし、まあ面倒なことになったな」
「もしかして、異世界召喚っていうやつかな?」
「成績優秀、クールビューティな美春さんもラノベ読むんだ」
「ラノベや漫画は読むし、アニメだって見るわよ! 本当に昔だけど小説を書いていたこともあるのよ」
「へー」
美春さんが書くなら純文学かな? 芥川賞受賞なるか! と見当違いなことを考えつつ、裕翔はレイド攻略のための情報をさっぱりと捨て、ここからいかに脱出するかについて考えを巡らす。
「十中八九面倒なことになる。これ、勇者召喚だからね。……魔族との戦争に強制された挙句、いらなくなったらお払い箱か、神の玩具にされるのか? 正義感の塊な天河達は確実に勇者になるって言い出すだろうし」
「裕翔君はどうするの?」
「勿論、サボテンの如く逃走。CAM型光合成はしないけど」
「そういえば、砂漠が舞台のレイドにCAM型光合成で回復してくる物凄い素早いサボテンがいたわね」
やたら逃げるし、硬いし、強いし、高速でレイドを攻略する「MIRACLE FRUIT」が真っ向無視した敵である。
ちなみに大量の経験値を落とすため、今では経験値稼ぎの格好の相手として使われている模様。
「といっても、逃げる方法が……」
よくよく目を凝らし、裕翔は気づいた。視界に◉という謎の記号が表示されていることに。
-----------------------------------------------
◉裏アカウント:カゲミツ玄也
-----------------------------------------------
触れた瞬間、大量の特技が一覧で表示された。
裕翔はその特技一つ一つに見覚えがあった。そう、その特技は全て「FINAL FAIRY TALE」のものだったのだ。
「逃げられるかも……美春さん、二重丸のマークって視界のどこかにない?」
「……そんなの無いわよ」
「ということは、俺だけが引き継いだってことか? ……何故? まあいいや。これで逃走はできる。隙を見て逃げよう」
「裕翔君、私も連れて行ってくれないかしら。……裕翔君の力に頼ってしまうことになるけど」
「……美春さんには幼馴染がいるじゃん。放置していいの?」
「困ってくれない時に助けてくれない人なんて、幼馴染でもなんでもないわ。……それに、私にとってあの人達は裕翔君との恋路を邪魔する面倒な奴らよ」
「……デアルカ」
気づいたら惚れていたチョロイン疑惑のある美春さん。
クーデレに加えてヤンデレ属性がありそうな美春さん。
裕翔は迷った末に……。
「まあ、いっか。逃げるなら逃げよう。まあ、その前に現状を聞いてからね。分からないことがあるまま飛び出して、もし危険な世界だったら危ないし」
そう結論を出した。
◆
それから、色々なことがあった。
召喚を主導したものからの簡単な説明と、王様への謁見。
この世界に関する説明と勇者召喚の目的。
裕翔と美春は、そこまで聞いたところで裕翔の〈サイレント・ウォーク〉と〈ハイド・ウォーク〉を発動して王宮から脱出――クローヌ王国の辺境、ザトーワールにまでなんとか辿り着き、力尽きたところを偶然通りかかった親切な馭者に食べ物と宿を恵んでもらい、もう馭者によって
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