他人のステータスを【鑑定】するのはプライバシー的にどうなのだろうか? ……異世界に個人情報の保護に関する法律は無いし別に処罰される謂れは無いよね!

 早速【鑑定】で聖のステータスを確認してみる。……幽霊のステータスってどんな感じなのかな? ちょっとだけワクワク♪


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NAME:高野聖 AGE:13歳

LEVEL:5 NEXT:31EXP

HP:0/0

MP:30/30

STR:31

DEX:48

INT:30

CON:0

APP:60

POW:45

LUCK:9


JOB:爆弾職人ボマー幽霊ゴースト


SKILL

【驚かせる】LEVEL:10

→驚かせるのが上手くなるよ!

【爆弾作成】LEVEL:10

→爆弾を作るのが上手くなるよ! 簡単な爆弾なら材料無しでも作れるよ!

【精神魔法】LEVEL:1

→精神魔法を使えるようになるよ!

【影魔法】LEVEL:1

→影魔法を使えるようになるよ!

【恐怖耐性】LEVEL:1

→恐怖に対する耐性を得るよ!

【暗躍】LEVEL:10

→暗躍が得意になるよ!

【潜伏】LEVEL:10

→潜伏が上手くなるよ!

【隠形】LEVEL:10

→隠形が上手くなるよ!

【忍び歩き】LEVEL:10

→忍び歩きが上手くなるよ!

【変声】LEVEL:10

→声色を上手く変えられるようになるよ!

【暗視】LEVEL:10

→暗闇の中でも目が効くようになるよ!

【索敵】LEVEL:10

→敵の発見が上手くなるよ!

【望遠】LEVEL:10

→遠くが見えるようになるよ!

【気配察知】LEVEL:10

→気配察知が上手くなるよ!

【幽体離脱】LEVEL:1 使用不可

→幽体離脱が上手くなるよ!

【ポルターガイスト】LEVEL:10

→ポルターガイスト現象を起こせるようになるよ!

【鬼火】LEVEL:10

→鬼火を生み出すことができるようになるよ!


ITEM


NOTICE

・通知一件

→未使用のポイントが後250あります。

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 なるほど、JOBは爆弾職人ボマー幽霊ゴーストか……って、幽霊ゴースト! 幽霊ゴーストって種族だよね!! なんで職業欄に幽霊ゴーストって表示されているの!! もしかしたらこの世界の職業は種族も兼ねているの!!!


 持っているスキルはかなり潜伏系に偏っているな……やっぱり、聖の趣味が反映されているのだろう。

 しかし、【爆弾作成】だと簡単な爆弾なら材料無しでも作れちゃうのか……ってか、それってヤバくない! 無から有を生み出すとか、アインシュタインさんも吃驚だよ! 異世界にはE=mc2が通用しないのかもしれない……まあ、これはファンタジーであっても遊びではない、みたいな世界だけど。……って、まあ俺の【解体】もナイフとか使用せずに普通に使えてたし、きっとこの世界ではスキルさえあれば後は世界が勝手になんとか辻褄を合わせて、捏ねて、整形してくれるのだろう……なんたって異世界カオスだし、カオス理論的な何かが起こっていてもおかしくない。……カオス理論って、カオスな理論って意味で使われている言葉じゃないし、明らかに誤用だな、これ。


『ねぇ、このステータスってどう見ればいいの? ……スキルとか説明が見られないし』


「【鑑定】が無いとステータスは見られないよ。……【驚かせる】は、驚かせるのが上手くなるスキル。【爆弾作成】は爆弾の作成が上手くなり、簡単な爆弾なら材料無しに作れるスキル。【精神魔法】と【影魔法】はそれぞれの魔法を使えるようになるスキル。【恐怖耐性】は恐怖に対する耐性を得るスキル。【暗躍】は暗躍が上手くなる、【潜伏】は潜伏が上手くなる、【隠形】は隠形が上手くなる、【忍び歩き】は忍び歩きが上手くなるスキル。【変声】は声色を上手く変えられるようになるスキル。【暗視】は暗闇の中でも目が効くようになるスキル。【索敵】は敵の発見が上手くなる、【望遠】は遠くが見えるようになるスキル。【気配察知】は気配察知が上手くなるスキル。【幽体離脱】は幽体離脱が上手くなるスキル。【ポルターガイスト】はポルターガイスト現象を起こせるようになるスキル。【鬼火】は鬼火を生み出すことができるようになるスキルだよ」


『……ねえ、なんであたしのスキルをあなたが知っているのよ』


「いや、折角だから【鑑定】を使って聖さんのステータスを調べてみただけだよ」


『……エッチ。あたし、丸裸にされちゃった』


 いや、なんかニュアンスが大幅に変えられているんですけどッ! まあ、確かに個人情報的に丸裸にしたのは間違いないけど!

 ……いや、そもそも異世界に個人情報の保護に関する法律は無いし別に処罰される謂れは無いよね! もし、これがダメなら今までゴブリンとかを【鑑定】した余罪で図書館が埋まっちゃうよ。……もしかして、俺って髪の毛大好きな占い師さんの同類だったの!! 嫌だよ、流石にあそこまで変態じゃないよ。…………うん、言っててなんか自信無くなってきたよ。


『……あたしのステータスを断りもせずに見たんだから、あんたのステータスも見せなさいよ。それで許してあげる』


「え〜、別にいいけど……書くのめんどくさいな」


 とりあえず、老害から貰ったルーズリーフの白紙ページにステータスを書写していく。……あっ、【筆写】のスキルを獲得したみたいだ。書写がちょこっと、ほんの少しだけ楽になった。

 聖はステータスを見ながら愕然としている……えっ、何か問題でもあった。


『……あなたって、チートだったんだね』


反則チート扱いするなよ! 俺も最初はレベル一だったから!! ゴブリン食べてからステータスがおかしくなっただけだから」


『……まあ、突っ込んでも仕方ないし、諦めるわ。それで、未使用のポイントって一体どう使うものなのかしら』


「直接かサイコロ振るのどちらかでステータスにポイントを加算できるんだよ。……俺は魔獣肉食った方が成長するから使ってないけど」


『なるほどね……サイコロみたいな運任せは嫌いだし、普通に加算してみるわ』


 ……なんかすみません、全部サイコロで振っちゃって。しかも、普通に加算するのとプラマイゼロな結果になって、本当にすみません。


「……さて、そろそろステータスを確認したし、探索を再開しますか」


『そうね、行きましょうか!』



 コボさん発見☆ ボコ☆


 コボさん見つけた☆ ドスン☆


 コボさん(以下略) ガン☆ ドン☆ ドスン☆ チュドーン!!


「……おい、最後のチュドーンやった奴は誰だ!」


『あたしがダイナミテーを投げたんだよ!』


「迷宮が崩落したらどうするんだ! お前と一緒の末路は辿りたくねえ!!」


 迷宮の大崩落に巻き込まれて死亡とかそんな恥ずかしい最期は御免被る。……あれほどダイナマイトを使うなって言っているのになんで使うんだろう。――まさか、学習能力無いの! 三歩歩くと忘れる鳥頭的な何かなの!!


 まあ、そんな風にコボルトを倒しながら迷宮を進んでいくと、コボルトよりも体格がいいコボルトが現れた(重複しているけど、たとえ体格が良くてもコボルトはコボルトでそれ以上でもそれ以下でも無いし! 同じコボ網コボ目コボ科コボ族の魔獣だし!)。


 とりあえず、【鑑定】でステータスチェック!


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NAME:コボルトロード

LEVEL:39

HP:290/290

MP:42/42

STR:130

DEX:34

INT:20

CON:113

APP:-25

POW:170

LUCK:26


SKILL

【両手棍】LEVEL:15

→両手棍を上手く使えるよ!

【猛打】LEVEL:20

→猛烈な勢いで殴るよ!

【衝撃槌】LEVEL:20

→衝撃波が発生するほどの威力で殴るよ!

【爪術】LEVEL:10

→爪を上手く使えるよ!

【体当たり】LEVEL:15

→体当たりが上手くなるよ!

【咬みつき】LEVEL:10

→咬みつきが上手くなるよ!

【跳躍】LEVEL:10

→跳躍が上手くなるよ!

【部分硬化】LEVEL:18

→体を部分的に硬化させるよ! 【硬化】の上位互換だよ!

【連携】LEVEL:10

→連携が上手くなるよ!

【威嚇】LEVEL:5

→威嚇が上手くなるよ!

【嗅覚】LEVEL:10

→嗅覚が鋭くなるよ!

【気配察知】LEVEL:10

→気配察知が上手くなるよ!

【魔力回復】LEVEL:10

→魔力が自然回復できるようになるよ!

【体力回復】LEVEL:10

→体力が自然回復できるようになるよ!

【威圧】LEVEL:12

→威圧感で相手を怯ませるよ!

【性豪】LEVEL:30

→性欲を上昇させるよ!


ITEM

・欅の棍棒

→欅でできた棍棒だよ!

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 ……なるほど、【硬化】の上位互換か。やっぱり部分的に硬化する【部分硬化】の方が上なのか。

 しかし、ステータス的にはホブゴブリンと対して変わらないな。違いはスキルが若干多いくらいか。


 よし、練習相手にはもってこいだ。


「聖、絶対手を出すなよ!」


『ねぇ、それって振りだよね。からのぉ……』


「いや、試したいことがあるから普通に手を出さないでもらいたい」


『……分かったわよ。チートなあんたなら死なないと思うけど、が、頑張りなさいよ!』


「……いや、無理にツンデレアピらなくていいから。普通でオーケー」


 聖を後ろに下がらせ、俺は鋤を構える。

 まずは、スキル【梱包】を発動。しかし、いつもは鋤のみに発動するのを体全体に纏わせる……よし、できた。無理だと思ってたけど、試してみる価値ってあるもんだな。よし、どんどん行くぞー!


 次に身体を包み込んだ魔力で身体を動かすようにイメージしてみる……要するに自分の身体を操り人形にするイメージだ。……おっ、こっちもできた。【梱包】じゃ絶対に不可能だから、予想通りスキルに変化が出ていたのだろう。


 最後に鋤に対して【纏雷】と【赫雷】を併用して発動し、赤い雷を鋤に纏わせて突撃する。

 頭で考え、その信号を筋肉にまで伝えるためにはいくらかロスタイムが存在する。が、周囲を包み込む魔力によって身体を制御する場合は、タイムロスがほとんど存在しない。

 俺の身体は人間がしてはならないだろうという動きで(初速も終速も存在しない最初からフルスロットルの状態で)コボルトロードの脳天に鋤を振りかざした。


『何、今の! 人間のする動きじゃないでしょ! ってか、そんなことやってたらあなた壊れるわよ!!』


「いや、できるもんだな。身体はステータスで強化されているから全く問題ない。……身体にダメージを蓄積するが、この速度は有益だ。……まあ、通常の戦闘で使うのは金輪際無しにしたいけどな」


 と、思いついた技を試し終えた追加のコボルトロードさん、参戦。……えっ、第二回戦? さっき同胞殺されたばっかりなのに懲りもせずよくもまあのこのこやって来れますなぁ。魔獣には学習能力が欠如しているのだろうか? 大脳新皮質が欠如しているのだろうか? 或いは大脳新皮質は存在せず、大脳皮質が欠如しているのだろうか? 本能が「これはヤバイぜ」って察知できない時点で、動物にも劣るってことだよね! ……動物にも劣る魔獣さん、本当にご苦労様です。次に転生するなら魔獣は絶対嫌だな。


『ねえ、草子君。あなたの試したいことって終わったのよね? 次はあたしが戦ってもいい?』


「……いいけど、ダイナマイトは無しだぞ」


『えぇ〜。ダイナミテー無しであたしにどうやって戦えと?』


「いや、【精神魔法】と【影魔法】があるじゃん!」


『呪文を知らないのに魔法なんて使えないわよ』


 ……あれれ、おっかしいな。俺普通に使えているんだけど。

 聖が試しに魔法を発動しようとしたが、結果は失敗。……俺が魔法を使えて聖に使えないとすれば、何か俺達二人の間に違いがあるのだろうか……【魔術文化学概論】とか? ……いや、あれは確かに謎スキルだけど、流石に無いっしょ。

 まあ、その辺りはいつかレベルを上げまくった【鑑定】で確認するとして。


『ねえ、あなたって沢山武器を持っているのよね?』


「ん? 錆びたシリーズのことか? あれなら売るほどあるし、迷宮出たら押し売りしまくる予定だけど?」


『……流石に錆びた武器は売れないと思うわ。……ねえ、その武器少しだけ貸してくれない? 試したいことがあるの』


「別にいいけど……何するの」


『――見てれば分かるわ』


 とりあえず適当に皮の袋から錆びた武器を取り出し、聖の足元に並べてみた。……一体何の儀式を始めるのだろうか? ……悪魔召喚とか? zazasザザース zazasザザース nasatanadaナスタナダ zazasザース? カオスな世界にこれ以上カオスなものを持ち込まないで下さい!


『ふふふ、セイちゃんはただの美少女じゃないの! 美しき大幽霊セイちゃんなのです!! さあ、見せてあげるわ! あたしの力を――くいっくしるばぁぁ!』


 なんか聖がイタいことをいいながら右手をかざした瞬間、地面に転がっていた武器が一斉に浮遊してコボルトロードに襲い掛かった……あかん、ガチな奴やん。真っ当なポルターガイストの使い方してる(真っ当なポルターガイストってなんだ!)。

 確かクイックシルバーってポルターガイストを男女で区別して女のほうをポルターガイストを男女で区別して女のほうをクイックシルバーと呼ぶっていう解釈もあるんだっけ? だけど、あれって破壊的というより寧ろ並はずれて悪戯好きって感じだから全力で殺しに行っているあれはどう考えてもクイックシルバーじゃないよな。


 というかあの決め台詞って、絶対に六畳間に棲みつく美少女幽霊というか霊能者リスペクトだよね? ……まあ、幽体離脱しているところも共通してるけど。


 え、どうなったんだって? コボルトロードさんは壁に貼り付けにされて絶滅されました。お疲れ様です、ご苦労様です、ご愁傷様です。


「おい、イタいのは御免被るんじゃ無かったのか?」


『……それはそれ、これはこれよ』


 どうやら、それはそれ、これはこれらしい……うむ、判断基準がよく分からん。

 とりあえず死体を回収して安全地帯に戻った。



 え〜、五日目になりました。さっきアイテムの期限を確認したら三日目の時点から一日分しか進んでいませんでした。

 まあ、日時なんて便宜上のものなので五日目ということで参ります。押し通します!


 コボルトが出現するようになってから、八つ階段を降りて現在の階層は不明……まあ、最初の階層が分からない訳だし。

 でも、そろそろキリが良さそうなのでフロアボスとか出てきそうな感じだな。来るとしたらコボルトエンペラーだろうか?


 っと、その前に敵さん出現。――こぼさんぶっさいく!


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NAME:コボルトキング

LEVEL:75

HP:653/653

MP:100/100

STR:350

DEX:15

INT:103

CON:165

APP:-95

POW:158

LUCK:15


SKILL

【槍術】LEVEL:50

→槍を上手く使えるよ!

【刺突】LEVEL:40

→刺突が上手くなるよ!

【連続突き】LEVEL:40

→連続で突きを放てるようになるよ!

【螺旋槍撃】LEVEL:40

→螺旋突きを放てるようになるよ!

【貫通】LEVEL:40

→攻撃を貫通させられるようになるよ!

【薙ぎ払い】LEVEL:40

→薙ぎ払いが上手くなるよ!

【爪術】LEVEL:50

→爪を上手く使えるよ!

【体当たり】LEVEL:30

→体当たりが上手くなるよ!

【怪力】LEVEL:50

→怪力を得るよ!

【咬みつき】LEVEL:60

→咬みつきが上手くなるよ!

【振りかざし】LEVEL:40

→振りかざしの威力が上がるよ!

【跳躍】LEVEL:20

→跳躍が上手くなるよ!

【部分硬化】LEVEL:30

→体を部分的に硬化させるよ! 【硬化】の上位互換だよ!

【連携】LEVEL:5

→連携が上手くなるよ!

【威嚇】LEVEL:5

→威嚇が上手くなるよ!

【嗅覚】LEVEL:30

→嗅覚が鋭くなるよ!

【気配察知】LEVEL:5

→気配察知が上手くなるよ!

【魔力回復】LEVEL:15

→魔力が自然回復できるようになるよ!

【体力回復】LEVEL:15

→体力が自然回復できるようになるよ!

【加速】LEVEL:30

→速度を上げるよ!

【威圧】LEVEL:40

→威圧感で相手を怯ませるよ!

【縮地】LEVEL:30

→物凄い速度で相手と距離を詰めるよ!

【性豪】LEVEL:125

→性欲を上昇させるよ!

【絶倫】LEVEL:125

→精力絶倫の略だよ!

【性技】LEVEL:125

→性技が上手くなるよ!

【強姦】LEVEL:125

→強姦が上手くなるよ!


ITEM

・錆びた三叉槍

→鉄製の細めの三叉槍が錆びたものだよ! 鋭利さは低いけど傷口から錆びが入って感染症になる可能性があるよ!

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 ステータス的にはゴブリンキングと同じ……どうやらコボ網コボ目コボ科コボ族にはジェネラルさん的立ち位置の魔獣は居ないそうです……ゴブ網ゴブ目ゴブ科ゴブ族だけが特別だったのかな?


 と、そんな感じなのが全部で五体。いちいち全部ステータスを確認していても埒があかないので割愛しました。


「よし、今日も元気に撲殺しよう☆」


『よし、今日も楽しく爆殺しよう☆』


「……爆殺やめい。迷宮を出た後ならいくらでもダイナミテー投げていいから」


『うん、分かった。我慢するね。――迷宮出たら草子君に投げてもいいんだよね☆ …………冗談です本当にごめんなさいだからそんな絶対零度の視線向けないで本当視殺されそうだからもう死んでいるけど殺されそうだから』


 いや、死んでるから死なないだろう。何言っているんだよコイツ。

 しかし、別に絶対零度の視線なんて向けていないのにな。俺は生ら温かい目を向けているだけなのに……えっ、そっちの方が気持ち悪いって?

 まあ、【威圧】を発動していたのが効いたのだろう。決して俺の目つきが悪いとか、本の読みすぎで目つきが悪くなったとか、もともと三白眼だとかは関係ないはずだ……ホットケーキ……じゃなかったホットケー。……あっ、言い間違えたらホットケーキが食べたくなってきた(以下、書誌名が出るまで甘味を並べていくいつものパターンなので割愛)。


『大幽霊セイちゃんの、えくすとりーむくいっくしるばぁ〜!』


「撲殺☆ 撲殺☆ 三撲殺みぼくさつゥ!」


 と、通常運転でコボルトキングを撃破。ちなみに戦闘シーンは割愛したけど、聖は前の戦闘で完成させた錆びたシリーズの武器を【ポルターガイスト】で飛ばすコンボ、俺は【梱包】が変化した【魔纏】と魔力で身体を動かすことで獲得した【木偶の坊】と【赫雷】に、更に【縮地】を加えて撲殺する“撲殺コンボマークII”を使用した……ちなみに“撲殺コンボマークⅠ”は“魔力纏雷コンボ”のことです。最近改名しました。……まあ、改名したところで攻撃力に変化が出る訳でも無いんだけど。


 よし、コボルトキングも粗方撃破したし、目の前に下行きの階段あるし、気を引き締めて次の階層に参りますか。

 もしかしたら、フロアボス的な奴が待っているかもしれないし。用心に越したことは無いからね。

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