蜂の巣騒動の総括

 5月末の土日に始まった蜂の巣騒動でございますが、やはりほぼ全滅でENDとなりました。

 何が悪かったのかと言われたら「最初っから全部」だと思うんですけど、うまく行っちゃって成虫だらけになってもそれはそれで困っていたと思います。

 実際にこういう他の虫を狩る蜂を飼育して増やしている方もいっぱいいらっしゃいますし、愛情と気合のかけ方が根本的に違うので、当然の結果といえばそれまで。



 なんでだろうどうしてだろうはどんな生き物飼っても出てくること。言葉をしゃべるわけでなし、顔色が変わるわけでなし。

 

 餌がまず悪かっただろうなあとは自覚はしています。日中は仕事だから朝晩しか餌をあげられなかったわけですし、しかも餌があまり食べる所のないモッコクハマキかイモリの餌じゃ……

 後日ホームセンターのペットコーナーで「ミルワーム 生タイプ」という缶詰を見つけた時は、もっと最初の頃によく探しておけば……と凹みました。れっきとした虫だし、イモリの餌より数十倍ましだったんじゃないかと。あとはやっぱり昆虫ゼリーをあげとけばよかったのかなあとか。


 次に、衛生面。死んでしまったある幼虫は、一度巣から落ちてしまって急遽紙で作った筒に入ってもらっていました。死んでしまったため取り除くと、底の方に何やら黒ずんだものが。こぼした餌とか水とかが染みて、あまり衛生面でよろしくない状態になっていたのではないか、と。成虫がいれば食べ残しを掃除してくれたり、巣のごみを取り除いたりしてくれますが、まっとうなお世話係がいない。不衛生から来るものの原因も考えられます。


 また、もう一つの推測。人間の赤ちゃんもそうですけど、母乳を通して母親から免疫を貰うという仕組みがあるのです。蜂にも何かこう、成虫の出す唾液が幼虫に必須の免疫や栄養を持っているとか、そういうシステムみたいのがあるのかなぁと。これは調べても解らなかったのであくまで推測。


 これも推測なんですが、一匹目が成虫になる準備をしだしたあと、それに続く幼虫が一匹もいませんでした。ラストまで残った2匹も割かし大きくなってお腹が巣から溢れていたのに。まあ栄養が達してなかったのか、ただ単に時間がもう少し必要だったのか。または通常なら女王他成虫たちの出すフェロモン??(蛹になれーみたいな信号)がだされているんだろか?など考えたりしました。



 最後のこった一匹の成虫ですが、死んでしまった幼虫をよく見ると、栄養が欲しくて成虫が口元に執拗に噛みついたのか黒ずんでいたり、頭が齧られたみたいな後が(何すんだ)あり、このまま何も食べずに空も飛ばずに終わるのもなんだか可哀そうだと思ってしまって、虫かごの蓋を開けたまま外に放置したところ30分後に姿が無くなっていました。


 戻ってきてももうお家はないのですが、なにかどうにか口にできるものを見つけて少しでも世界を飛び回ってくれていたらなと思います。



 そして人間が考えているほど、簡単な仕組みで虫社会は形成されていない事。自然の流れを人が再現することがいかに難しいかも知りました。(自分がめんどくさがりで勉強不足なだけか)

 環境保全や種の多様性が叫ばれている今、●●は駆除だーとやってしまうのはかんたんですが、それをもとに戻さないとならないと気付いた時、大きな労力として跳ね返ってくるのではないかなと思います。海洋プラゴミの問題も似たようなこと言えるのかもしれません。


 蜂については色々考えて「次はうまくやろう!」など、全く、1ミリも、全然考えていません。むしろ私はもう二度と飼育しません。できません。


以上蜂騒動 おわり。


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