蜂の巣のナゾ
ある日家に帰ると、虫かごの中になにやら黄色の物体……
落ちてるし!
何かのはずみで落下してしまったようです。
致し方ないと言えば致し方ないのですが、巣を増築してくれる成虫がいないせいで、結構大きくなった幼虫は体半分以上巣から出た状態でうにうにしているのです。
狭い部屋ならあまりじたばたできないから落ちることもなかったのかもしれませんが、可動域が広がってしまったせいなのでしょうか……。
始めて全体を見ましたが、全体フォルムはしりすぼみの逆しずく型っぽい形をしていました。
蜂の巣って大体下向いてますよね、あれどうして幼虫が落ちてこないのかずっと不思議でした。
今回の件もあり幼虫が落ちない仕組みを検索してみます。
幼虫はもう生まれた時から巣の底にお尻を繋ぐ糸みたいのをくっつけてぶら下がっているそうです。蛾イモのような「腹足」がないので、それじゃあ巣に戻してもまた落ちる可能性が……。脱皮だってできない。蛾イモは腹足を葉っぱなどにしっかりくっつけてすぽんと出てくるのです。そのための押さえを無くしてしまった状態。
Youtubeの先輩たちの動画で、「ヤマトのり」をつかってお尻を止めるやり方をなさっている方がいました。確かにこれなら落ちないし、脱皮もできるはず。
家に眠っていたヤマトのり、なんか乾燥して伸びがめちゃくちゃ悪い。でも合成のりを使うよりでんぷんのりの方がなんとなく良い気がして、楊枝でほじくって使います。
しかしどこにつけたらいいんだ?? いい加減でごめんねと思いつつ、紙で作ったい円錐型の部屋の底の方にのりをつけ、幼虫を入れただけ。これでホントにくっついてんのかかなり心配です。もうダメな時は仕方ない。
しかし翌日にもべつの大きい個体が落ちてしまったので、巣を下を向けるのは辞めました。どうせ餌あげるときに上向きにかえるし別にいいだろう。
あと、脱皮した後はお尻の糸が外れるわけですし、そしたらやっぱ落ちちゃうんじゃないの? お尻の糸は脱皮ごとに復活するんかね??? それか部屋に「みちっ」と挟まってるから落ちずに済んでるだけなんでしょうか。体力番組で見る、両脇の壁に手足を突っ張って落ちないようにするやつみたいに。
もうひとつ、糞問題。
モッコクハマキは閉じられた葉の中にさらに糞をつづって自分の部屋をつくってました。鉄壁のガードだ。
カナブンでもハバチでも幼虫=うんこ製造マシーンのイメージがあったため、こいつらどうやって排泄してるんだ?成虫が掃除しているからきれいなのかと思ってたけど、全く糞らしきものが溜まらないな、と思っていました。
これも調べてびっくり、排せつは蛹になる前に一回まとめてするだけなのだそう!超便秘体質じゃないですか。すごいな。
虫以外のもの食べさせちゃってるけど大丈夫なのかなぁ……
インターネット様のお陰でへえーと思う事ばかり。実際飼育して発見したことはほぼなしですが、やっぱり見ていると面白い。
イモムシをさばくのも、少し手際が良くなりました(顔は相変わらずしわしわになりながら)
心底、簡単に人の手で飼育できる虫じゃないなというのは痛感いたしました。もう二度としない。
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