幼虫の食べ物

 ※今回は(今回も、か)途中でキャーキモイ無理と思ったら読むのをおやめ下さいね。



 取ってきた時は卵が3つ、卵か幼虫か不明な物体が1つ、どこに口があるかわからない幼虫が1匹、あとはだいたいサイズ別に7匹の幼虫がいました。


 餌に困った自分は、これ以上増えても面倒を見ることができないと判断し、卵3つとどちらか不明な物体1個を今成長途中の幼虫たちに食べさせることを決心。

 ほら、小説「風の中のマリア」の中でもあったし。餌がどうしても獲れずこのままでは娘たちが飢えてしまう。断腸の思いで偉大なる母は小さな妹を姉達に食べさせたというくだりが。

 ごめんよ君たちも姉妹の糧になってくれ。


品目:蜂の卵

精神的ダメージ ★☆☆☆☆

食いつき度 ★★★★★


 ピンセットでつまみだし口元にあげると、もしゃもしゃもしゃと勢いよく食べました。前日がアブラムシだけだしね……お腹空いてたのかな。


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 やっぱりこういう生きた虫じゃないとだめなのかなぁ……お腹空いてるならもう一度アブラムシためそう。


品目:アブラムシ

精神的ダメージ ★☆☆☆☆

(身体的ダメージ ★★★☆☆)

食いつき度 ★☆☆☆☆


 だめだ。個体によっては飲み込みもしない。アウト。



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 庭をガサガサします。あっ、アゲハ蝶の卵だ。

 ……うう、卵と言えど、どっちかっていうとこちらを育て成虫のお姿を拝みたいほうなのに。でも「幼虫」の姿になっちゃってるのを採って来るより幾分ましかもしれない。


精神的ダメージ ★★★★★

食いつき度 ★★★★★


 結構しっかり葉っぱにくっついているので取るのにわずかに苦労しました。ピンセットの先でちょっと潰して食べさすとこれももしゃもしゃもしゃと。



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 庭に「モッコク」という植物があって、父が大事にしている(ようには見えない)のですが、そこに毎年蛾の幼虫がつきます。調べると「モッコクハマキ」というもうそのままの蛾。モッコクの葉をつづって巣を作り葉を食害します。葉が数枚糸でつづられていて、粒状の糞が一杯見えたら間違いなく潜んでいる印。

 父は見つけると巣ごとむしって潰してしまうので、どうせならと幼虫にあげてみることにしました。


 葉を開いて、まずうんこだらけなのに滅入ります。そしてびっくりして飛び出してくる幼虫の動きの素早い事……うっかりすると逃げていきます。

 虫かごに数匹捕獲しました。大問題なのはここから。


精神的ダメージ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

食いつき度 ★★★★★


 さばいてくれる成虫はいません。お前がやれという話です。ピンセット両手に「あー」とか「うー」とかうなりながら悩むこと数十秒。

 意を決して「ごめんよ、ごめんよ、ああっごめんよ!」と詫びつつ、某映画のしわしわのピカチュウよりもしわしわな顔をしながら餌をちぎります。詳細は省略!聞かせられるもんじゃない。


 ピンセットで「むしのおにく」(※なるべくマイルドな表現にしてみました )を口元に当てるだけですっごい食いつく。口の動きが見たことない速さ。ちょっと大きくてもたまにフリーズしながら頑張って飲み込んでいるようです。


 あと、蛾や蝶のイモムシのような葉を削り取れる強い口と違い、この幼虫はあまり噛み切る力がない様子です。だから成虫は執拗にかみかみかみかみして食べやすくしていたんだなあと。口をもぐもぐはしているけど見ようによっては吸い込んでいる感じです。


 

 木にはいやという程巣が出来ているので確実に捕獲できる餌ではありますが、面倒だし精神的にヤだし、イモリの餌と交互にあげています。

 こっちが精神的ダメージをくらうほど食いつきがよく、そのおかげか少し大きくなっていきました。

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