蜂の巣お引越し作戦 2
お引越し作戦の続きです。
結論から言います。
失敗しました。
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夜捕獲し一晩虫かごの中で共に過ごしたコアシナガ親子。翌日はれたので、巣をかけられるような候補地を探してみます。
人に簡単に見つからず、雨風しのげて人通りから離れているところがいいな。
物置の裏の屋根付近がよさそうです。
虫かごをはこび、脚立をセットし、右手には十分温めたグルーガン。
時間との勝負です。グルーガンが冷える前にと親バチに襲われる前に、巣をセットしたい。
動画では虫かごごと軒先にセットし1日程おいていたようですが、うちの候補地は虫かごセットは不可能な場所。なのでダイレクトに巣をくっつけることにしました。
割りばしに挟んだままの巣に親バチがくっついているうちに、そーーーーーーーっと割りばしの端っこを持ち、かごからだします。
グルーガンをべべっと付けたら物置の柱にくっつけます。刺激してはいけません。
くっついたらさっさと退散します。
しばらく眺めていると親バチは巣の上をちょこちょこと歩いていました。後は上手く、ちゃんとここが新しい巣の場所であることを覚えてくれれば……
元あった場所からは人間の距離で言うと5~6歩のところです。でも虫にしたら位置も違う高さも違う周りの景色も違う。もしかして元の巣の位置に戻っちゃうかなと心配しました。もしくは気に入らず巣を放棄する可能性もあるとのこと。
あとは女王様にかかっています。
脚立を片付け、グルーガンをしまって戻ると……
女王様不在でした。
……きっとエサ採りに行ってるんだよ(不安)
その後、気になってちょくちょく覗けど一向に戻っている気配なし(汗)
元の場所の近くで一度だけ、葉っぱの上でくしくしと触角をお手入れする(多分)女王様を見つけましたが、捕獲もできず誘導もできず、逃げられてしまいました。
ついに夕方。もうこの時間なら巣に戻っているはずなのに……もうだめだ。放棄されてしまった。
人の都合のせいで勝手に位置を動かしたのだから当然と言えば当然。きっと新天地で新たに巣作りを始めているかもしれません。
だめだ、諦めよう。
おしまい。
……とするのもなんだかこの子たちに申し訳ない気がしてしまい、動画でも蜂の子に自ら餌をあげる動画とかあったし、育てられるだろうか……というまたまた身勝手な思いが湧き上がってきました。
そして再び脚立に登って割りばしを剥がし、虫かごに入れました。
今思えばなのですが、昼間にやらず夜に再設置をやっていたら、昼に突然環境が変わるよりも夜明けとともに周りの環境を認識する時間が出来ていたんじゃないかとか、パニックにさせずに済んだのではないか、と悔やむばかりです。でももうしょうがない。
巣に並ぶ黒いつやつやの頭を見ながら、餌は何をあげればいいのやら悩みます。昆虫ゼリーなんてものは無いし、人が食べるモノは味付けされてるからよくない。
そこで昆虫界の土台を支える、捕獲も簡単・量もいっぱい「アブラムシ」に目を付けました。これならなんかしらの新芽を取ってくればわんさかついています。
これ食べてくれればラッキー。ご飯の確保も楽だぁ……と思っていたのは人間だけ。そうは問屋が卸さない食物連鎖頂点の生物なりのむずかしさを思い知ることになります。
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