蜂の巣お引越し作戦
家の柱にできていた小さなアシナガバチの巣。
まずこの蜂がなんていうハチか調べてみました。全体的に茶色で、背中やお腹に黄色っぽい点というかなんというか、模様がついになってあります。まあ画像でも見てください。顔の真ん中の鼻みたいな部分が黄色。
そして幼虫は頭が真っ黒体が黄色。多分ですがコアシナガバチであってるんじゃないかな、と。
昼間はよく巣の面倒を見ていました。どこかに行ってもすぐ戻ってきて幼虫に餌をあげたり巣作りにはげみ、たまに一つの部屋に顔を突っ込んで触角をどこどこ震わせていたりしました。
成虫はイモムシや他の虫を狩りますが、自分は食べず全部幼虫が食べます。成虫は固形物は食べられない体になっちゃうんだそう。あのほっそーーい腰のくびれのとおり、固形物が通らないと昔聞いたことがあります。
樹液を飲んだり、幼虫が口から出す「甘露」と呼ばれる液を貰っているんです。
ちょっといなくなった隙に巣の根元を確認。柱に接している雨どいのパイプからにょきッと生えているようです。
巣はまるで和紙のように、成虫が木の繊維を齧り取ってきて唾液とあわせて良くかみ、薄くて軽くてかつ丈夫な巣の壁材になります。
根元はつやつや光って黒くなっていましたが、その通り固くてしっかりしています。成虫のお尻から出す分泌物?を幾度もぬり、ニスのように固くしてるんだとネットで知りました。すごいね!
親バチが巣に戻ると、あまり私が近くにいるとやや警戒しているようなので少し離れていました。基本的にはスズメバチみたいに、そこに居たら襲われるということはあまりなく、巣を刺激するようなことをけしかけなければ大人しいハチです。でも刺されると超痛い。毒性もあるから注意です。
何か虫を取ってきたようでずーーーーっとかみかみかみかみかみかみし、ようやく幼虫に渡していました。丁寧だなあ。
夕方になると、やや気温が下がってきたせいか巣から離れなくなりました。今日はお終いのようです。しかしまだ手を出すとやられる時間帯。行動は起こしません。
――――――
夜。暗くなり懐中電灯と虫かご片手にそろりそろりと近づきます。巣の上の方でじっとお休みのお母さん……を、ピンセットでゲット!!!
が、落としてしまった!!
でも夜で見えない、気温も低い、きっと寝起きで、飛ばずに地面うろうろしていたため再度ピンセットでつまむ!!
お腹を曲げて攻撃! でもピンセットには効かぬ!! 手早く虫かごへポイ!!!
すぐふたを閉めると次にそっと巣を取り外します。運よく根元から取ることができ破損はありませんでした。
巣の支柱もしっかりついていたので、割りばしを割らずに柱をはさみます。床に置くわけにいかないしね。
お母さんを一緒のかごに入れておくとしばらくうろうろしていましたが、自分の巣を見つけるとじっとそこから離れずにおりました。我が子の無事に安堵したのでしょうか。
そのまま虫かごの中で一晩すごさせます。明日新たな場所に移すために。うまくいくでしょうか。
また続く。
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