環境問題の救世主……になるかもしれない
中~高学生の時、新聞の切り抜きを集めるのに一時期はまったことがあります。
ただし、写真がメイン。ハッブル宇宙望遠鏡のとった銀河の写真とか、綺麗な風景の写真、可愛い鳥や動物の写真。虹や雲や雷や自然現象の写真、巨人が優勝した時の写真……とか。
社会的なものは無関心だったけれど、この記事は切り抜いたのを覚えています。
そのファイルは押し入れにしまいっぱなしにしていたら、カビだかシミだかういてしまいほぼ捨ててしまいました。とっとけばよかったんだけどなあ。
先日ネットでたまたま「石油を作る藻類」の記事を目にしました。もしかして……と昔々に切り抜きした「ボリオコッカス」っていう藻の記事を思い出しました。
ちゃんと調べたら「ボツリオコッカス」と、もう名前すら間違って記憶している状態だったので当然記事の中身はきれいさっぱり。ただ写真を撮るために顕微鏡に乗せ、プレパラートをさらに乗せるとにゅっと押されて石油成分がにじみ出たところが掲載されていた(筈)のは覚えてます。ていうかそこしか見てない。
これは未来のエネルギーだすごいやーと思ったのですが、それからもう20年くらいは経つわけですねぇ……あっ歳がばれる。
押して「にゅっ」と出てきた石油(正確には石油代替燃料の原料となる炭化水素油だそうです)を集めればハイそれでおしまいという訳にはいかないし、藻なんてちーーーーーーさいですから育てる場所もそれなりに必要。抽出精製のコストも考えれば、問題視されているとはいえ木を燃やしちゃったり石油採っちゃう方がはるかに簡単。
家庭用灯油タンク一缶数千円なんてしたら、冬が越せません。
実用化にはまだまだクリアしなければならない課題があるようですが、2018年の年末の記事で、IHIさんとと昭和シェル石油さんがジェット燃料の供給を目的としてなにやら神戸大学とともに藻類に関する研究をしているようです。
先日の線虫と言い、頭のいい人はやっぱり目の付け所が違うんですね。こういうのなら税金払います。(また言ってる)
さらに20年、30年後になって、今のエネルギー資源の割合の中に、数パーセントでもこの藻類資源が含まれてて常識、となっているといいなあー。
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