こっちも環境問題の救世主……になるかもしれない
海洋プラスチック問題が大きく取り上げられ、生態系への影響や我々の食べるモノにもその危機はせまっております。
大阪のごみ処理場で発見されたバクテリア。なんと、ペットボトルを餌にできるという!
この世界にはいろんなものを食べる奴がいるものだなあ……
深海にすむ熱水えびは硫化水素を餌にするバクテリアと共生し、金属のうんちをするという変わり者。ここもバクテリアがキーになっています。(博物フェスティバルにて展示してました!来年も出るかなあ……9月だから2学期始まっちゃってるかなぁ>>金沢大学さん)
バクテリア、地球に存在する物質ならどんなものでも、1種くらい餌にしている奴が見つかるんじゃないでしょうか。
堺市のごみ処理場で見つかったからその名も「イデオネラ・サカイエンシス」。
研究者の小田先生は「PETが沢山ある場所なら、分解するバクテリアもいるはずだ」と様々な場所を調べられたんだそう。
前回の線虫と同じく、研究に研究を重ねて数年がかりで、このバクテリアが一番分解する酵素を持つバクテリアだということが絞り込まれました。
石油が原料で、人工物。こんなの分解してくれるのがいるんだろうか、と不思議でした。
「ポリエチレン」は皆さん聞いたことあるんじゃないでしょうか。袋とか容器につかわれてるので、どんなもんかは分からなくともプラスチックの一種だ、と。
自然界でも存在するというのも初めて知りました。我々のイメージする状態とちょっと違っていますが、葉の表面を守るためのロウ状のものとして存在しているんだそう。本来はそれを分解する役割を果たしていたんでしょうね。
それの延長で処理施設に住んでいたバクテリアはポリエチレンテレフタレート(PET)も取り込んで代謝に組み込むのに特化していった……みたいなことなんだろうなあ。
難しいことはさっぱりなのですが、バクテリアがもつ特殊な酵素のお陰でPETが分解されるのだそう。酵素の力もすごいですね。
それにバクテリアの一代は人間の一代なんかよりもずっと短い。ゴミ処理場に住み着いたやつに突然変異が起きて違う特徴を持つのが現れる、なんてことも今後あるかも……?それがいい方に影響出てくれればいいんですけどね。毒を出すようになっちゃったりしたらそれまた大変。
それに今存在しているプラスチックの量から考えるととてもじゃないけど処理し切れません。
バクテリア任せではなく、人の方も何とかしてかなきゃいけないよなぁ。
プラスチックの方も変わってきていて「生分解性プラスチック」という、自然界で分解されやすい素材のプラスチックというのも出て来ています。
今はどうか分からないですが、生分解性プラスチックは熱に弱いっていわれてて、何でも使えるってわけじゃないというのを聞いたことがあります。
お弁当温めたら解けちゃった、なんてなったら大変だ。
それを解決するための技術も、日々進歩していってると思いますけどね。
すでに世の中に散らばってしまっているものをバクテリアの力でなんとか、これから使おうとしているプラを生分解性プラでなんとか、と住み分けがうまくできるといいなと思います。
あとちゃんと分別して捨てよう。
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