虫の味覚

 ふと思ったことがあります。

 虫って味覚あるのかな。




 この前、親せきが鉢植えの「葉わさび」をくれました。なのに人間面倒がって食べません。

 次第に穴だらけになる葉っぱ。一体だれが食べているのかと思ったら「モンシロチョウ」の青虫が!

 えー!こんな辛いの食べるの?とびっくりしたんですがじつはわさび、キャベツの仲間だった!

「アブラナ科」だそうで、よく探すと5匹くらいついていました。凄いね、辛くないの?


 

 これに限らず、結構味のこい葉っぱに虫がよくたかります。

 うちに雑草のようにはびこるシソ。ヒトも食べるから大事にしていますが、大体穴だらけにされます。

 オンブバッタ、ワタノメイガ、この辺が主犯格で穴をあけます。

 シソもこれだけ食べると結構すはーっとしますけど、虫はそういうの感じないのでしょうかね???

 オンブちゃんもメイガも、シソだけでなくバジルも食べちゃう。香草がお好きのようです。おかげで人間の分がないよ!あとどうして真ん中から食べる!?



 味に限らず、毒があるヒガンバナの葉を食べる「ハマオモトヨトウ」という強者もいます。うちにも来たことがありますが、かなり面白い姿と色をしていました。毒を体にため込んでいるかと調べましたが、そこまで分かりませんでした。ヒガンバナの球根は昔は毒を抜いて食べていたというから、体中に毒抜きの仕組みがあるんでしょうかね。彼ら以外に食べてる虫見たことないです。



 葉をちぎったり、もむとくっさーい臭いをだすその名も「ヘクソカズラ」。その辺に良くツタが絡まり、外が白で仲が赤い小さな可愛らしい花が咲く植物です。

 ホウジャクの幼虫が食草につくんですが、これを知らずに家に持ち込んじゃったことがあり、あまりの臭さに1日で飼育を断念したことがあります。ヘクソカズラを食べるイモムシは、このホウジャク、ホシホウジャクしか知らないです。



 臭いと言えばドクダミ。虫よけになったり化粧水にできたりと有効活用できる植物ですが、こいつは草むしり泣かせ。庭に腐るほど生えてます。

 いくら抜こうとしても根が地下茎大帝国を作っているらしく、絶対途中でぶちッと切れるんです。採っても採ってももう数日後に小さいのが生えてくる超しぶといやつ。抜くと臭い。一向に減りません。

 そして葉はいつも形がきれいなまま。誰か食べてくれる猛者はおらんか……と思って見ていると、たまーに誰かが齧った跡があります。もっとたくさん食べてくれちゃっていいのに。オンブもこっちを食べてくれたら助かるんだけど。

 ネットで調べると何かのイモムシが食べていたというのを見つけました。うちに来てくれたら大事にするのにw



 イモムシはひたすら食べることが仕事なので、味とか香りは重要ではないのでしょうか。ヒトの味覚や嗅覚からしたら、よくこんなの食えるね!と言いたい葉を集中して食べています。どういう進化してきたんだろう。

 味より栄養面の方が重要なんでしょうけど、みなさん絶対に食べる葉の種類が決まっているのも不思議です。なんでも食べちゃうやつの方が珍しい「家」と呼ばれちゃうような逆転の世界。

 いろんなものを食べた方が栄養採れそうですけどねえ……。これも虫の不思議の一つです。

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