科学イベント

 ちょっと今回は生き物のお話と逸れますが。


 7月20日、21日、東京の科学技術館(武道館のお隣)で開催された

「博物フェスティバル!」

へ行ってまいりました。


 いやもう凄い。何が凄いってベクトルが全員何かしら「科学」に向いているからです。

 展示だけのブースもあれど出展はほぼハンドメイドやクラフト物販。

 参加条件に自分の研究結果の発表をするので、大人の自由研究発表会。小学生の頃模造紙なんかに書き出したり作品作ってませんでしたか? あれの感覚で思い思い発表してます。


 自分がそれのどんなところに引かれたか。それを掲示することで、私みたいな苦手な人でも熱意に惹かれます。

 化学、物理、数学など学生時代に泣かされた教科であってもそう。それを使ったゲームや綺麗なアクセサリー、立体パズルなどを販売しているから。

 実際手に触れて「こういうことかあーー」と分かると少し身近になるものです。



 生き物系はやはり大人気で結構扱い多いのですが、ハンドメイド作品といえども、そのテーマがなんつうか「深くて濃い」のですよね。

 それゆえに知らない人でもため息が出るほどの完成度。ガラスのクラゲは本当に繊細だし、革で作られた虫、食虫植物のバックとか、変わったところじゃホタテの開いたところのぬいぐるみなんてのもありました。もちろん中身は色も形もしっかり再現されています。


 生物の幅は広い、広すぎる。絶滅した生物、恐竜、カンブリア生物、微生物、昆虫類、爬虫類、両生類、魚類、深海生物、鳥類、哺乳類、菌類、コケ・藻、どんぐり……ウワアアアきりがない! これだけあればどこかに自分の好きな生物がいるはずです。


 

 虫と鳥が好きな自分は、それを扱うブースの引力にまかせあちこち見て回りました。

 かっこいい、可愛い、美しい、それプラスなぜそれをモチーフにしたかの熱意や、学術的な云々が付加されると、ただものでなく見える不思議な魔法がかかってあっという間に散財……。


 インコを飼っていたこともあり、鳥系の所は買う買わない別にして覗きまくり。彫金でリアルに「怒れるインコ」の顔(確か指輪)を作られている方がいて、くちばしの裏のえぐれやまるい舌の再現がそれはお見事だったのと「怒ってるとこ」をあえて作品にしたところにウケました。だいたい「かわいい」を表に出すのに。イイ!

 

 

 実際の虫に触れられる展示は子供に負けず大人も群がる人気ブースの一つ。

 今回はナナフシに腕を歩いてもらえたり、オオゴマダラやルリタテハなどの幼虫を手にのせてもらえたり、カタゾウムシ(羽がなくひたすら歩くだけの虫)の硬い体にさわれたりと、貴重な体験ができます。

 昨年は私も多分「クマケムシ」(ヒトリガの幼虫)に触らせてもらえました。毛だらけでふわふわで、自分の熱がこもるのか温かく感じるほど。これも実際触らないと分からないし、毒がない虫と知ることができたのが何よりも発見です。



 このイベントに限らずですが、実際作った人の話を聞いて買うと「大事にしよう」「壊れるまで使おう」っていう気になります。そして買ったことを後悔しない。

 クラフト物についてはネットで買うより対面の方が好きかもしれません。好きな物が一致したりすると話が盛り上がり、制作の裏話聞けたり、「物」から受ける印象にプラスアルファがいくつもつきます。人柄も併せて作品に出るような気もしますし、「〇〇が好きな人に悪い人はいない」みたいな勝手な相手への印象も出来上がります。



 来年はオリンピックで開催見通しが立ってないそうですが、時期がずれても開かれればぜひ行きたいイベントです。

 もしご興味持たれた方がいたら、行くなら軍資金は多めにすることを推奨します。あとお子さんの夏休みの研究にもいいヒントや刺激になるかもしれません。

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