甲虫シリーズ その2 イケメン

 セルフレイティング:性描写あり(笑)




 甲虫シリーズ、2回目です。今回は最初から正体分かっています。

 「カナブン」です。



 なかなか身近な虫です。昼間に「ぶーーーん」とスズメバチかと間違えるような羽音で飛んでいることがあります。

 一回り小さいとハナムグリ。


 

 ある夏の夕方……


 さて雨戸でも閉めよう、と戸を開け、ふと上を見ると雨どいのへりにシルエットが二つ。

 夕暮れ時の薄い青灰色の空の下……なーーんてロマンティックな時間帯。二匹が重なるようにじっとしておりました。


 少し動くだけで「カシャシャ」と、金属製の雨どいの上をこれまた硬い脚がひっかく音がします。

 しばらく見ていると、上に乗っているオスのお尻の先から小さい突起が出てきまして、そのままメスのお腹の先へin……

 メスも嫌がる様子もなく、くっついたままじっとしています。


 あらやだ、見ちゃったわ♥ということで、私こと”お邪魔虫”はそーーーっと雨戸を閉めその場を去りました。


 なので、虫の交尾ってこんな感じですんなり行くんだと思っていたのですが、彼らにも一筋縄でいかない場合があるようで……



 次回へ続く。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る