ニャ―

 虫かごに入らないサイズのお話となりますが、またこれもちょっと昔の話。


 先日、用があって沿岸部の方にいき海鳥が飛んでるのを見ました。こっちの山の方に居る鳥に見慣れてるせいか、なんだか新鮮。やっぱりちょっとだけフォルムが違うね。


 

 いつの季節か忘れてしまいましたが、釣りの解禁期間中なことは確か。これも中学か高校生の時。


 家から歩いて10分の川へ、たまたま父と散歩へ行きました。叔父が釣りにいってると聞いて釣果を見てやろうなんて言いながら(あわよくば貰おうとしている)。

 で、川へ到着。叔父の姿を探しつつ護岸沿いをあるくと、ぷかぷかと鳥が浮かんでいます。この辺に居るのはカモかサギかカワウ。サギは泳がないし、ウは黒いし、あれ???


 頭は白。すっごい目つきが悪い。くちばしがまっすぐ。羽は黒っぽい。3羽ほどいて、オラオラーという感じ(勝手な思い込みです)できょろきょろ見渡しながらぷかぷかと進行していました。


「お父さん、あの鳥カモメに見えるんだけど……」

※当時ウミネコという種類をよく知らなかった

「あー、ウミネコだ」

「えっ、それって海にいる鳥じゃないの? なんでこんな山の方に」

「たまに飛んで来ンだわ。餌の競争しなくていいんじゃない?」

「へえ~。ニャーー。ニャーー」

 そっちの猫じゃない。反応してくれるはずもなく当然無視されます。


 ちなみに私らがいたところは、川から約50Kmです。まあ鳥にしてみればひとっとび?なのかもしれませんけど、川魚はおいしいんだろうか。

 調べたら河川にもいると書いてありました。しかしこの石ころごろごろの河川敷じゃ、あの水かき付の脚では居づらいんじゃないかと思ったのでした。

 そのせいなのかその後たまーに川に行くことがあっても、後にも先にも彼らを見たのはあの1回です。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る