第3話 やっぱり御朱印!

令和元年5月3日、快晴。昨日の反省点はやはり見栄を張って御朱印の列に並ばなかった事である。レオンが囁く。

「ねぇ、今日も行くでしょ!?」

期待されたそのうるうるのお目目に敵わない。さっそうと準備に取りかかる。

レオンのテンションも高まっているのだ。


そうして連日伺ったように参拝を進め、迷いもなく堂々とレオンと共に御朱印の授与をお願いしたのであった。

レオンとは何度も国宝や他の神社にも参拝に伺うが御朱印の拝受は初めてだ。失礼の無いように最善の気持ちで拝受を願った。

御朱印帳はお持ちですかと聞かれた為、国宝の御朱印帳も拝受したかったのでセットでお願いしたのだ。そうすると黒地に銀の龍があしらわれたいぶし銀な御朱印帳を受け取ることが出来た。その最初のページに迷いの無い墨字で書かれた令和の文字に心踊るレオンと私。初穂料は1500円。帳の拝受込だ。

私たちは達成感を胸に今度は記念撮影をしようと鳥居付近に出た。人がごった返していたが、国宝の案内人の方にスマホで写真を取って頂く事にした。快諾して頂けた事に感謝し、写真を撮って貰う。確認すれば何とインカメになっていて案内人の方がバッチリ映っている。確認して良かった。

仕切り直しでもう一度撮って貰うと今度はバッチリだった。レオンが囁く。

「任務達成だね」

私も綻ぶ。こうして御朱印の拝受という任務は成功したのだった。

こうして私とレオンの令和元年が始まったのである。


これは余談であるが、またアイスをと思い物産館へ足を運べば今度はこちらが長蛇の列!何と森羅万象。

アイスは次回のお楽しみというわけである。

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社会科見学散歩1匹と1人綺譚~令和への扉~ 狗子 @korom

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