第2話(後) 虚竜戦の後で

 人より五年も無駄に大学に通ったのだ。先に卒業していった同期は既に大企業で先輩風を吹かせていた。大学での余計な五年は社会に出た時になんの役にも立ちはしない。むしろ五年遅れた人間を、どうして会社が受け入れようか。

 あれほど苦痛な五年だったというのに、五年何もしてこなかった人間として扱われる。成果もない。ゴミみたいな論文をなんとか誤魔化して数本書いた程度で、本職の人間は鼻で笑った。お前はいらない。何をしていたんだ。

 せっかく異世界に転生していたのに、今の今まで前世の記憶を忘れていたらしい。貧乏で食べるものにも困る盗賊生活だったけれども、居場所があるだけマシだった。ここにいていいと言う仲間がいる。それだけで前世よりかは良い暮らしだ。

 走馬灯のように、また前世を振り返っていた。呆れる程に繰り返した実験過程を辿っていた。

 絶対防御の原理が読めてくる。あれは灰、……前世風に言えば炭素の塊、もっと言えばダイヤモンド構造、最強の共有結合のみで成長させた原子レベルの一枚の板。衛星軌道エレベータの材料とも成り得るかの地上最堅にして最軽量のカーボ……、なんだっけ?


「……おっと、起きましたね。そーまさん」


 長い夢を見ていたせいで、現実とイマイチ繋がらない。ここはどっちだ。地獄のような現実か、あるいは逃避先のファンタジーか。


「死にかけたんですからね。このクソバカ。死ぬのが趣味ですか。

 まーた転生するつもりですか。死ねば死ぬほど強くなるんですかー?」


「……あー、うるさい。寝起きなんだ。寝起きに煽るな」


 走馬灯で前世の記憶が蘇るのならば、死ねば死ぬほど強くなるというのは正解だろう。

 ……しかし、死にかけた覚えがない。あれからどうなったんだっけ?


「例の闇の衣を展開して私を守ってくれたんですよ。

 そこまでは良かった。そういう底力期待しての契約ですからね」


「……契約? ……ああ、だから身体が勝手に動いたのかよ」


「そう。でも追撃はダメでした。

 いくら闇の衣が破れないとはいっても所詮は空中に浮かんでいるぺらぺらの布。

 闇の衣の向こう側を爆発させたんだから、爆風は布ごとそのままそーまさんを襲うでしょうそりゃあ。

 つまりただの自殺でしたね。ご愁傷様です。

 柔らかい布だったからダメージが小さかったのでしょうが、固い鉄で防御してたらホントに死んでましたよ。……ほんとに。はあ。

 どれだけ心配したと」


「……ありがとう」


「……どういたしまして」


 微妙な空気。


「……か、勘違いしないでくださいね。別にそーまさんが心配だったんじゃありません。

 これも契約ですから。

 相手を死ぬ気で守らないといけないし、死にそうならば死ぬ気で介護してあげないといけないんです」


 思わぬツンデレ。


「わかりましたか? はい。じゃあ契約しなおしますよ」


「なにそれ」


「お互いに守った守られたで契約終了。これで無効になった、って言った方が正しいでしょうか。だからもっかいするんです。

 ……ほら、顔をこっちに向けて。目を瞑って」


「……あ?」


「なんですか」


「……いや」


「……あのね、そーまさん」


「なに」


「……照れないでいただきたいのですが?」


「照れてないわ!」


 前回契約時は不意打ちだったが、予告されると視線に困る。

 唇と唇を合わせる行為で、反応しないというのも無理な話だ。


「はん。寝起きで全身痛むんだよ。契約したいならもっと近づけ」


「ふーん。強がってまあ。男の子ですね。

 いいですよ。そういう態度の方がやりやすいですし。よっこらせ」


「聖女がよっこらせとか言うな」


 聖女はベッドで寝ている僕の体に跨り、グラウンドポジションに持ち込む。なんかこのままボコボコにされそうだ。

 綺麗な長い髪が視界を囲う。この娘の顔しか見えない。

 ……綺麗だなあ。

 だんだん近づいて、人間の匂いがしてきて、柔らかい唇が触れて、小さな舌が遠慮がちに入ってきて、

 ……えげつない量のツバを流し込んできて、流石に二回目だったので特に動じず、

 なんかむかついたので彼女の背中に手を回して、抱き寄せた。


「……ん、ふがッ?!」


 なんか抵抗されるので全力で抱き締める。


「……ふががぁー!」


 跨ることで優位を得たつもりだっただろうが、両手を拘束できた時点で体勢の利は僕にある。

 仮にも(いや仮じゃないが)女の子の身体だ。彼女の薄い胸を押し潰すのは柔らかくて気持ちいいし、唇もくっついているし興奮ぐらいする。顔を離そうとしたので背にあった手を後頭部に回して逃げられないようにする。

 ここまでただの悪戯心だった。


「……んっ! んんーッ?!」


 ……ここからちょっとした罪悪感が生まれた。

 なんとも軽い身体だ。馬乗りされていたのに簡単に引っ繰り返った。今度はこちらがボコボコにする番、……じゃなくて。

 キスをした後、身体を密着させて、男性が馬乗りで、女の子は抵抗できず。


「……ぶはぁっ、……うぇ、……え、あの」


 やばい。


「……そーまさん」


 ……これは思わぬえろ展開だ。聖女は目を逸らしている。そして重量差のせいか抵抗を諦めている。なんかこのままやれそうだった。心理描写はともかくとして僕の身体はその気だった。密着しているせいか気づかれてもいるだろう。でもそうじゃないというか、まだそういうつもりではなかったというか。


「……」


「……」


 苦しい沈黙だった。ただなんとなくお互いに肯定を意味した、みたいな沈黙に取られているような感じがした。

 それは可憐な聖女様を汚すことには興味はある、だが人には理性というものがあり、今後を考えるとやりづらくなる気がする。しかしここで引くとビビったように思われそうでそれも嫌だ。

 こういう時、普通だとケントとかに見られて、慌てて身体を離すみたいな流れを期待するものの、誰も来ない。逃げ出すならば不可抗力で逃げ出したい。


「……あの、これも契約ですから。私は逆らえないのですが」


 聖女がなんか言った。助け舟かこれ。だからこいつ黙ってたのか。いや違う。やりたければやれよ私は抵抗できないから、ここから先はお前の一人の意思だからな、という意図の発言だ。それはずるいだろう。こいつ先に逃げたな。


「……あの」


 すごい時間経ったと思う。


「……ビビってます?」


「うるさいな!」


 超うるせえ!


「……はい、そこまでですね。そろそろ降りてくださいよ。一応痛いんですから。

 ……ん? あの、……何故降りないので?」


 考えが変わった。せっかくだし胸ぐらい揉んでおこうと思った。


「……え、ちょ、そ、そーまさんっ、お腹さわるのは、こしょぐった、くくっ、あはっ、あはははは! ちょっとちょっと、こしょぐったくてー!」


 まさぐる手がブラに辿りつくまでは遠い。


「……はぁ、はぁ、激しすぎます、そーまさん……」


「わりとそれはこっちのセリフではある」


 笑いすぎだ。


「時にそーまさん」


「なんだよ」


「……あの」


「……なんだ」


「……だから、触るのはダメですからね。これっきりにしてください。

 そりゃあ、盗賊は女の子に酷いことをするのが仕事みたいなところありますが。

 出会って数日しか経ていないこともあり、お互いに、大して好きでもないでしょう。

 後々、ほんとに好きになった時、自分が困りますよ」


「……はん。都合のいいやつだ。軽率に唇合わせてくる方が悪い」


「意識しちゃう?」


「お前煽るのが趣味やめろ……」


「……あー、そういう目で見るんだー。変に意識し出すとなー、やりづらくなるのになー。

 ……すみません怒らないで。照れ隠しですよそーゆーやつ。

 ……異性にする契約としては不適切だったかもですね。でも他のやり方だと時間がかかるしなあ」


「……なんだ他のやり方あるのかよ」


「お尻から」


「やめろ」


「……でしょ? ……男の子だからなあ。

 じゃ、じゃあ、触るのは、契約の時だけですからね」


「今だろ」


「次から。……ほら、目を瞑ってください。今度は邪魔しないで」


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 すっごい邪魔した。


「あーもう全然大人しくしないなコイツ! 賊! この賊!

 そーえばうら若き少女を初対面ですっぽんぽんにしてた死ね!」


「ほーら暴れるなよクソ聖女」


「煽り煽られで世界が平和になりますか!」


 暴れるものだから(暴れたのは僕からだが)聖女とて黙ってはいなく、聖女ソードを惜しみなく展開し、そこには神話の戦いが繰り広げられたという。

 虚竜を蒸発させる巨大熱量とて、死にかけて更なる記憶遡行を果たした僕からすれば実験材料に過ぎなかった。


「……くっ、闇の衣をすっかりマスターして!

 いつの間に自在に出せるようになったのですか……!」


 ついさっきだ。

 転生先で死にかけるとは良い経験をした。

 脅威も去ったことだし、誰にも邪魔されないようだし、やっと落ち着いて前世と向き合える。

 相馬宗一郎の経験値を、ソーマとしての身体に変換できる。


「これまでは戦闘中の苦し紛れ。偶然の産物はあくまでも偶然でしかなくて、

 そこからしっかりと考えてやっと実を結ぶ。

 そしてひらめきというやつは、ゆっくりと寝ている時ぐらいにしかやってこないな。

 今思いついた」

 

「……なんですか。服にでもするんです?」


 いくら破れなかろうとも布は布だった。聖女ソードや虚竜の光線系には強いし、斬撃や刺突を通しもしないが、衝撃は痛いし爆風には吹き飛ばされる。しかも繊維片はアスベストと同様に人体に有害という説がある。

 なにが絶対防御なのか。少なくともケント戦ではなんの役にも立たなかったろう。それもそのはず、これは最強の盾などではない。


「魔力を以て――」


 ……今一度、振り返ろう。果たしてこの黒布とはなんだったのかを。

 早い話、これは炭素の塊である。

 聖女の世界ではまだ知られていないだろうが、前世においてはダイヤモンドと鉛筆の芯の関係性ぐらい小学生でも知っている。

 それを知っていることが大いなる進展であった。ならば灰の魔法の原材料としていた有機物の使い方を、改めるだけで世界最強に届くのだ。


「――灰と成せ……ッ!」


「え……?」


 これは教科書の話だが、二つの原子が一つずつ電子を提供し、電子対を形成することを共有結合と呼ぶ。これは非常に安定した結合であり、その安定構造を持ちうる手持ちの全ての価電子で行えるからこそ、炭素は原子レベルで堅牢な檻となれている。

 鉛筆の芯が折れやすいのは、その檻と檻とがただ隣あっているだけだからだ。つまりファンデルワールス力で繋がっているだけであって、こするだけで外れてしまう。対してダイヤモンドが世界最強である理由は、檻を三次元的に配置することで、檻同士が共有結合しているためである。これにより堅牢な檻と堅牢な檻とが堅牢に結びつくことになる。


 そして黒布は、正確に言えばこの"黒い糸の塊"はそのどちらの構造とも似ているが異なる。よく例えられる話としては、"これは鉛筆の芯の表面を、原子レベルで薄く一枚剥がして、丸めて筒状にしたもの"である。

 ダイヤモンドが三次元的に配置されるように、この糸もまた筒になることで三次元性を獲得する。原子レベルにて最短直径にて筒となった、原子レベルに細い糸だ。これを無限に近い本数、刹那に満たない時間で引き延ばして紡績する。

 限りなく闇に近いのは、ナノレベルの糸群に潜り込んだ光が二度と外に出てこれないから。反射率は限りなくゼロに近く、空間が消滅しているような現実感の無い黒色が出来る。


 この炭素の筒を生成するためには一般的に、……当たり前のことではあるが、炭化水素と熱源と触媒とを必要とする。炭化水素は灰の魔術と同じく、熱源は聖女ソードによって、……触媒はなんだったのかはっきりしないが、結果論からして何かがあるのだろう。後は根気と運だ。技術なんてそんなものである。取り返せない程のエラーの先、ほんの少しの栄光があるのだ。それが結果的にマイナスだったとしても。

 だから、いつもやっている灰の魔術を超絶丁寧に行えばいい。これはもうイメージですらない。原子ぐらいいつも顕微鏡で見ていた。一つ一つ観察するなんて日常だ。一個一個繋げていくことぐらい手癖でできる。呆れる程長い時間合成を続けるなんて人より五年も長く続けている。時間は魔力によって棄却した。


 ここまでで生成できたのは斬れない糸。前世における人類がこの糸に求めたものとは闇の衣などではない。そして魔術の世界にてこの糸に求めるものとは、即ち――。


「……や、闇の、……え、なんですかこれ……!」


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 前世風に言うなれば、聖女は電力会社やガス・水道局といったインフラであって、聖女の魔力で街は動いている。なにもエフェルトベルグ家だけでなく、街に複数人いるので、一人ぐらいいなくなっても十分に街は動く。

 エフェルトベルグ家の聖女は徴兵令によってしばらくいなくなるからと、他のお家に挨拶回りをしていた。護衛と暇潰しと社会勉強を兼ねて一緒に付いて行ったが、聖女にもランクがあるようで、随分と丁重に扱われた。そのランクは手持ちの魔石の貴重さで決まる。貴重さは魔力保有量とおおよそイコールで、年月を経た宝石程に高価で魔力もあるというわけだった。

 お家を回りながら、ウチの聖女に「あのお家は赤色の魔石アレクス、あそこは青色の魔石ファイリ」と説明されていく。前世風に言うなればルビー、サファイアと言ったところか。「普通は教えちゃいけないんですけどね。魔石の判明は魔術のネタバレですし。弱点の露呈。私は知ってるから教えておきますけど。基本は黙っておくものです」。

 そして、エフェルトベルグ家はクリスタ。前世風ではダイヤモンド。どうやらこれがお家の秘密らしい。


「貴重な魔石だと崇められて神聖視されていますが、……知ったでしょう?

 お家の秘密。にほんごの教科書で。

 この輝かしい魔石が、あなたの灰と同じものだと書いてありました。それならば聖女の奇跡なんてもの、ただの灰の魔術なのでしょう」


「それが通るならルビーやサファイアだって1円玉と同じだろ」


「……ちょっと意味が分かりませんが、事実なんてもの、それだけで十分なのです。

 一つの噂で十分汚れてしまいますよ。だから内緒にね。

 別に私はいいんですけど、由緒正しいお家ですし、私の代で潰れるとか恥ずかしいし。

 だーかーら、あなたもですからね、そーまくん。私の隣を歩くんです。背筋を伸ばしなさい」


 猫背を注意される。やかましい。

 貴族らしい振る舞いで、と言われても、人目に付かぬよう生きてきたのだ。例えばケント少年のような戦い方は性に合わないし、前世の人格も言っている、僕は魂からして、目立つことが嫌いなのだと。


「人に評価されることに慣れていないんですね」


「悪評ばかりだったんでね。劣等感のないやつは楽そうでなによりだな。優越感ってどんな気持ちだ?」


「……あっれ煽ってきましたね。え、どうしたんですあなたらしくない……?」


「うわあお前のが感染した……」


「……わ、私別に煽るの趣味じゃないですからっ。

 ……と、ともあれ? ……そーまさん。目立ってくれとは言っていません。

 むしろしばらくは目立つも禁止です。普通に生きてください。ケントのように。

 もちろん、闇の衣も闇の剣(仮称)も禁止です。

 学園での模擬戦にて、本当に勝ちたい一戦や、最終戦では解禁しますが人目に付く場面では使ったら駄目。

 闇の剣(仮称)は最強の初見殺しではありますが、ネタバレしてしまえば対処は容易。

 なおバレるような使い方を禁じるだけで、バレないように使っていただく分にはオーケーです」


 その他諸々、学園に通うにあたりの注意事項を教えられる。

 学園とは名ばかりで、事実上の徴兵令であること。今学園に通っている聖女と入れ替わりで入学することになること。聖女は基本的には一人の護衛を連れていること。学園は虚竜戦における最前線であること。最初は身体能力測定をするから走り込みぐらいしておくこと。模擬戦での結果がそのままお家のランキングになること。


「他の聖女にちょっかいかけないこと」


「ジェラシー?」


「あほ」


 あほって言われた。


「後は、全能神様に逆らわないこと」


「と言われると逆らいたくなる……」


「やーめーなーさーい」


 全能神様は全ての魔力の源。いなくなったら魔術が使えなくなって、人類は虚竜に負けて絶滅する。まさに神様だ。


「というか、なんで虚竜との最前線というか、なんで学園に全能神様とやらがいるんだ。ファンタジーのお約束か?

 何故か学園に権力が集まり何故か学生が戦うという」


「……ん? 全部逆ですね。

 全能神様がいるから聖女が集まって、聖女が集まるから虚竜が集まって最前線になるんです。

 まあ、説明は鉄道の中でもできますので、とりあえず乗りましょうか」


 ……ランプに魔術で火を灯すような時代に鉄道だと?

 確かに製鉄は魔術のおかげで現代よりも楽にできるだろうが、動力という概念すら存在しないのにそんなものあったっけか。少なくとも見たことはない。

 そこには見たことあるものがあったというか、……棺桶だった。レールは敷いてある。


「はーい中に入ってくださいねー」


「死ねと」


「死にませんよ」


「仕組みは?」


「え。棺桶の中に入る。外側を爆発させる。飛ぶ」


「死ねと」


「だから死にはしません」


 虚竜戦の最後でぶっとんだ仕組みと同じなんだが。


「痛いだろ」


「痛いですけど、だからほら、こうやって」


 棺桶に寝そべった。僕に抱きかかえられるようにして聖女も棺桶に入る。


「あなたが私のクッションになりつつ」


「お前が僕のクッションになれよ!」


「あーもううるさいな。そんなに痛くないですよ。レール上を滑るんです。

 爆風でぶっ飛ばされて痛いのは壁にぶつかるからでしょう」


「そうだな。よっこらせ」


「よっこらせ? え。きゃ、きゃあ! きゃあ!」


 体勢を入れ替える。不覚にもエロ展開。


「……あーもう。どちみち、ぎゅっとくっつかないと危ないですから」


「やっぱり危ないんじゃないか」


「はいはい。発射の時は口を閉じてね。魔力を以て、剣と成せー」


 唐突な爆発と共に一瞬の浮遊感がありその時人はレール上を駆ける弾丸になった。こんなでたらめな走法が安全運転なわけがなく、外部での連鎖的な爆発相まって凄まじい振動騒音が聖女越しに全身を襲う。


「えーと! それでー! 話の続きですけどー!」


「ぎゃああああああああああああああああああああ!」


「えー?! ちょっとー! 大きい声出されると話ができないんですがー!」


「おち、落ちるー!」


「下には落ちてませんよー! 真っ直ぐ前に進んでますからー!」


 絶叫マシンに強い系聖女。


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