気分変調症の診断書がついてきた

 1.病名 気分変調症

 上記疾患のため3ヶ月間の休養を必要とする。

 以上。


 上記の通り診断致しました

 令和1年5月8日


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 という、診断書がついてきたんだけれども。

 こちら、一体なんの意味があるのかな?


 母が仕事を依頼するまえ、確かセコは「病み上がりなんです」と言っていたと聞いた。

 で、母がそんな人に仕事を頼んで大丈夫かしらと、確認したところ、セコは、

「大丈夫! 正常です」

 と請け負ったらしいのだ。


 で、セコが問題としている、「支払いの一部を一年後にします」といった母のセリフの後で、セコは「よく鬱の症状が出た」「病気再発」と訴えてきたのだ。

 母がまた、大丈夫なのと確認すると、

「責任能力ありますよ」

 とアピール。


 で、セコが家にきたとき、こんな書面を送りつけてきた。

 いわく、

「自分は生活保護を脱却したいがために、仕事を引きうけました」


 は?


「職人としてのプライドが」あるから「いただける仕事は断りません!」ってメールで言ってたのは嘘だったの?


 セコ、嘘ばっかりついて、よく社会人として生きていけるね?


 母は精神疾患のある人にだったら、仕事なんて頼まなかったのにと、苦しんでいる。


 精神疾患のある人にだったら、もっと言葉に注意して厳密に話したのに、と悔やんでいる。


 それもこれも、セコが嘘をついて仕事をとりに来たせいだよ!


 母がかわいそう!

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詐欺が家にやって来た! れなれな(水木レナ) @rena-rena

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