第4話 電車に揺らされながら…
夜は明けました。
日の出を待つ部員たち。睡魔に襲われながらも日の出の写真を撮ろうとします。空は赤くなりとうとう日の出。合宿の最終日ということを実感させられます。
日の出を見て満足した部員たちは部屋へともどり、一瞬にして眠りにおちます。
2泊3日というものは案外短くてもう一日、もう一日…となります。
よく考えれば私が人生で合宿に行く回数はもう残り少ないのです…。それは寂しく、社会に出なければならないということを実感させられ私を不安にさせます。
合宿という大人数の行事を計画するのは初めてのことで分からなかったり、失敗したことだって沢山あります。例えば、要項が上手くつくれなかったり、しおりの時間についてのところがガバガバであったりなどです。それでもこの春合宿を喜んでくれたり、楽しそうにしている部員たちの顔を見ると「企画してよかったな」と思えます。
来年、私たちの先輩たちは受験に集中するため部活には来なくなります。それはつまり先輩たちに頼れることが出来なくなってしまうということです。それは今の私にとって寂しいし不安です。でもそれは通らずには生きていけないものです。
まだ時間はあります。この時間を無駄にしてはいけない。
そんなことを思った春合宿でありました。
不安と希望に満ちた春の夜 クラスの中心の陰キャ @biggest
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