第十小節 想いが奏でる音色に乗せて


 ――今日で、レイちゃんともしばしのお別れ。しばらくはまた、お互い手紙でのやり取りになるだろうけど、これから私の心の隣にはいつでもレイちゃんが居て、辛いことがあってもすぐに立ち上がれる力をくれるんだ。


 だから全然、寂しくなんてないよ。それに私にはレイちゃんとお揃いのネックレスだってあるんだもの。この輝きを見るたびに、あなたと過ごした時間が私の中で一斉に煌き出して、嫌な気持ちなんて全部何処かへ吹き飛ばしちゃうんだから。


 帰りの列車を見送る時は必ず笑顔で……レイちゃんに手を振らなくっちゃ。


 木目をさやかに輝かせるハンマークラヴィーアが佇む部屋で、俄かに傾きかけた日差しに彩られた窓辺に立ち、レイちゃんと二人で遠くに見える時計塔を並んで眺めながら、私は疾風はやての如く過ぎ去っていった日々のページを自らの眼裏に描き出していた。


「それにしても楽しい時間って本当に早く過ぎ去っちゃうよね。次にあの時計塔から鐘の音が鳴り響いたら……レイちゃんはもう、帰りの列車に乗っちゃうんだ」

「……うん。今から思えばあっという間の一週間、だったかな。色々大変なこともあったけど、私はリンデと触れ合いながら……その、色んなことを知ることが出来て、本当に良かったよ」

「私もだよ、レイちゃん。この一週間は、私にとって本当に夢のような時間の連続だったと思うから。もちろん、私の我儘でレイちゃんを危険な目に遭わせちゃったことに関しては、いくら反省してもしきれないけど……それでも私は、レイちゃんの想いを深く感じることが出来て、心から嬉しかったの。何か一つでも違っていれば、私だけじゃなくレイちゃんまで命を落としてしまうところだったのに」


 私はつくづく、自分自身のことを身勝手な人間だと思う。保護区での一件にしても、レイちゃんの忠告より自分の意思を優先させた結果、触れなくてもいいものに自ら触れてしまって、一時は二人ともに窮地に陥る事態を招いてしまった。


 あとで判明したことながら、私たちが遭遇したあの女術士は、かつてロイゲンベルクの貴族院がようしていた諜報組織のうち、一部の貴族たちが恣意的しいてきに暗躍させていた暗殺部隊の一員だったらしい。


 話によると、王陛下が自らのあずかり知らないところで活動を行っていた同部隊に処断を下した直後、彼らは収監先の施設への輸送中に逃亡を図り、それに成功した何人かの足取りはその事件以降、ずっと掴めていなかったのだという。


 その中でも例の女術士は、希少な動物やその素材の密漁および密輸に手を染めていた、人の命を何とも思わないような極めて危険な相手だったことが判り、私はその背筋を大きく震わせた。


 私が自分の我儘一つで、本当にレイちゃんの命が危なくなる一歩手前まで事態を重くしてしまったという事実に、心底恐怖を感じて。


 願わくば私は、この国を離れてでもレイちゃんの側にいて、彼女のことをもっといっぱい感じたいし、レイちゃんが辛い時には私がその心の支えでありたい。


 でも私はその前に、レイちゃんの底無しの優しさにただ甘え続けてきたこれまでの私を棄てて、自分で自分のことを律していかなければいけないと思った。さもなければ私のその甘えが、いつか彼女の命を本当に奪ってしまうかもしれないのだから。


「確かにあの時は危なかったけど……もう、済んだことだから。どうか、そのことを気に病まないでね。リンデは自分の身を差し置いてでも、動物たちのことがそれだけ心配だったってことなんだから。私、自分以外の存在に対して、何の紐も付いていない無償の優しさをあげられるリンデのこと、心から尊敬しているよ」

「そんな……私なんてレイちゃんに尊敬されるような人間じゃ、ないよ。私、本当に自分勝手な人間だし、今だって……本当は……」


 ――本当は、今あるお仕事や責任を全て放り投げてでも、レイちゃんとこのまま一緒にロイゲンベルクに渡って、レイちゃんにいっぱい、いっぱい甘えたい。


 レイちゃんがもう駄目っていうまでずっと口づけしながら抱き締め合いたいし、もっともっとレイちゃんのことを求めて、望んで、貪って……何よりも深く感じたい。頭の中がレイちゃんのことで一杯で、自制心なんか今すぐ何処かに吹き飛んでしまいそう。


 それに私が仮にそんなとんでもない我儘を言ったとしても、レイちゃんはきっとそれを嫌な顔一つせずに全て受け容れてしまう。もし次に一度でもレイちゃんに強く甘えてしまったら、そこから自分の欲望が止めどなく溢れ出てしまいそうで怖い。


 レイちゃんという水晶のように透き通った無垢な心を持つ存在を、これ以上私の我儘なんかで穢すようなことは絶対にしたくないから。


「前にも一度言ったけど、リンデは一人で我慢し過ぎ、なんだと思う。こんなこと私が言って良い事か判らないけど、リンデはご両親がお仕事で近くに居なかったみたいだから、ちゃんと甘えられる環境がずっと無くって、これまで行き場を失くしていたたくさんの気持ちが、その心の奥底で今も強く叫び続けているじゃないかな」

「レイ、ちゃん……」

「だからちょっとくらい甘えたっていいんだよ。私だって、寂しい時は寂しいって本音で言える相手がずっと欲しくて、メルたちのことを隣で見ながら、その関係に憧れてた部分があったと思うから……今こうして、自分の全部を曝け出せるリンデと一緒に居られて、私は幸せ者だなって心からそう感じるもの」


 レイちゃんが見せる朝露のように純粋な優しさに触れる度、今しがた固めたはずの決心が大きな音を立てて崩れそうになり、このまま彼女の胸に飛び込んで全てを委ねたくなる。


 けれど、レイちゃんとこれからの自分のためにも何とか踏み留まって、私はまず自分の成すべきことを成さなくてはならない。レイちゃんに臆面もなくめいっぱい甘えるのは、それからでも決して遅くはないのだから。


 ただレイちゃんの想いに、私も自分の想いを以て応えたい。

 今、それを伝える手段があるとしたら、それは――


「ありがとう、レイちゃん。その……もうすぐ時間だけれど、その前にどうか、今の私の想いを聞いてもらっても、いいかな?」

「リンデの想い、を……? ふふ、もちろん」

「良かった。今までみたいに自分の言葉や身体で触れ合って伝えるのもいいかなって思ったんだけれど……全身で感じて、欲しいから。私のやり方でやってみるね」


 そして私はハンマークラヴィーアの前に座り、レイちゃんと初めて出会った時から、ふみを交わしてお互いのことを知り合い、そしてやがて直に身体で触れてそれぞれの存在を確かめ合うまでの出来事――私にとって初めて自分が生きていると真に感じられた瞬間の連続を、想いが奏でる音色に乗せて、レイちゃんに今、伝えることにした。


 その出会いは突然で、最初はその場に偶々たまたま居合わせたメルのいち知人であり、この辺りではあまり見かけない感じの、少し神秘的な雰囲気を纏った可愛い女の子といった程度の認識に過ぎなかった。


 そんなレイちゃんと初めてお互いの気持ちを語りあったのは、私にとって特別な場所でも何でもない、日常生活の一部でしかなかったローゼン・アルカディアンの学生食堂メンザだった。


 私はそこであなたが半妖として生まれ、それまで身を引き裂かれるような思いに何度も心を砕かれそうになりながらも、決して自分を諦めることなく必死に前を向いて歩んできたことを知り、私は自らの胸を雷で撃たれたような気持ちになった。


 私はレイちゃんに出会う以前から、ずっと人と妖魔の関わりについて光ある未来への道筋を思い描いてきたけれど、あなたという存在を知ってから、それは私の自己満足に基づいたただの理想論でしかなかったことに気が付き、私は独り善がりだった自分のそれまでを心から恥ずかしく思うと共に、そんなあなたのことをもっと深く知りたいと望むようになった。


 レイちゃんは、文通を始めたいという私の急な申し出にも嫌な顔一つせず、二つ返事で了承してくれて、本当に嬉しかったことを今も鮮明に覚えている。


 そうして長くそれぞれの想いを綴り合う中で、レイちゃんという人が本当にその辺に居るような同い年の女の子と何ら変わりなく、普通に可愛いものが大好きで、また太らないよう控えなくちゃいけないと分かっていながらも、つい甘いものをいっぱい食べ過ぎちゃうような一面もあると知って、私はそんな等身大のレイちゃんに親近感を覚えると共に、以前にも増してより強く心が惹かれていった。


 レイちゃんの中には確かに妖魔の血が流れているけれど、それはきっとレイちゃんがレイちゃんであることのほんの一側面に過ぎず、私たちの髪の色や目の色が人によって異なることと同じで、人と人との間においては実に些細な違いでしかなく、本質的な部分はごく普通の人間が持っているそれと、何も変わらない。


 私は、そんなレイちゃんがいずれ、人間と妖魔がお互いに生きていく未来の大きないしずえになると感じている。そしていつかそんなあなたの隣を、この私が自分に自信を持って堂々と歩ける日がやってきたなら、それ以上の幸せなんて他の何処にも見つからないと、私はそう強く思う。


 だから今は、レイちゃんの側に相応しい人間になれるよう、私は私の全てを懸けて今の自分の成すべきことから逃げずに、その一つ一つをきっちりと成していきたい。それにはきっと多くの時間が掛かるだろうけれど、どうかレイちゃんにはそんな私のことを温かい目で見守っていて欲しい。


 それからレイちゃんがまた自分自身のことで悩んで進むべき道を見失った時には、この私があなたの心の隣にいつも寄り添っていることを思い出して、記憶の中の私が紡ぐ言葉に耳を傾けて欲しい。


 そうすれば必ず、あなたはまた前を向いて歩き出せると思うから。


 レイちゃんは決して、一人ぼっちではない。

 どんな時でも、私だけはあなたの味方だから。

 それこそが今の私が伝えたい、あなたへの想い。


 ――今はまだ未熟な私だけれど、いつかはあなたの心にかかる黒い雲を全て切り裂き、其処に降る闇を明るく照らす、太陽になれる日を夢見て。

 願わくばどうか、私のこの想いが、あなたの空に七色の虹を描き、そしてその背中にある大きな心の翼に、限りない勇気を授けてくれますように。


「……これが、今の私から伝えられる、レイちゃんへの想い。今はまだ名前のないただの即興曲でしかないけれど……レイちゃんのことだけを思い浮かべながら弾いたんだ。もし私の気持ちが上手く届いてくれていたのなら、嬉しいな……」

「その……本当にありがとう、リンデ。私、音楽のことは全然詳しくないから、偉そうなことは何も言えないけど、こんな素敵な音色を耳にしたのは生まれて初めてで……何だか、胸が熱くなってきちゃった」


 演奏を終えた私に優しく微笑みかけてくれたレイちゃんの言葉が、私にとっては何よりも嬉しくて、心が奏でた想いの音たちはきっと、レイちゃんの心にも響き渡って、この気持ちを言葉よりも上手く伝えてくれたのだろうと感じた。


 そして私が椅子から立ち上がり、そんなレイちゃんに歩み寄った瞬間、別れの時を告げる鐘の音が、何処か物悲しく私たち二人の間にこだました。


「鐘……鳴っちゃったね、レイちゃん」

「うん……」

「弾いてる途中に鳴らなくって、良かったよ……」

「ふふ……本当に、そうだね」


 努めて明るく振る舞おうとしても、心は何よりも正直で。私は少しでも気を緩めればすぐに溢れ出してしまいそうな涙をぐっと堪えながら、レイちゃんに微笑み返して見せ、そのままエルゲンハイムの駅まで馬車で送ることにした。


「ありがとう、リンデ……私、リンデのおかげで、これまでになく素敵な時間を過ごせたよ」

「私もだよ、レイちゃん。またしばらくは会えなくなるだろうけど……辛い時には私のこと、絶対に思い出してね! レイちゃんは一人じゃないんだから。けど、もしレイちゃんに何かあったなら、すぐにでもそっちまで駆けつけるから知らせてね? 何だか寂しいからちょっとだけ会いたい、とかでも全然構わないから!」

「ふふ……うん、リンデ。私も無理に我慢して色々と溜め込まないようにするから、リンデも私に来て欲しい時はいつだって教えてね?」


 駅の歩廊ホームで列車を待つ僅かな間、私はレイちゃんとその別れを惜しむようにして、お互いに多くの言葉を交わし続けた。そうしている間にもその時は刻々とこちらに近付き、私はこれまで堪えていたものが一気に溢れ出しそうになった。


「ねぇ、リンデ。次はいつ、会えるかな……?」

「あと二か月ほどしたら……ちょっとした冬季休暇があるの。詳しい日程はまた手紙で知らせるけれど、もしレイちゃんの予定が大丈夫そうなら、今度は私からフィルモワールの方に出て、レイちゃんに会いに行こうって思っているんだ」

「そっか、でも大丈夫。予定なんて絶対にどうにかしてみせるよ。だってリンデとまた会えるんだもの。ふふっ、私、その時が来るのを日ごと数えながらまた一生懸命に毎日を頑張るよ。二か月は少し長いけれど、リンデと再会出来る日のことを想えば、何だって乗り越えられるから」

「うん……! 私も、次にレイちゃんと会える日を心待ちにして、それまでの毎日をまた頑張っていくよ!」

「ふふ、今から楽しみだね、リンデ。あ、次に会う時、こっちは真夏だから水着とか用意しておくといいかも。私、リンデと一緒に水遊びとかもしてみたいんだ」

「分かった! それじゃあ、飛びきり可愛い水着を用意しておくからね!」


 悲しみの風がいで、まだ見ぬ再会の時への期待感で胸をいっぱいに膨らませていると、向こう側から魔導列車のやってくる音が一足先にこちらを訪れ、遠くに小さく見えていた車体が、いつの間にか目の前にまでやって来て、私の前からレイちゃんを連れ去ってしまうその乗降口が、係員によって粛々と開けられた。


「とても名残惜しいけれど……リンデ、これでしばらくお別れ、だね。またすぐに手紙を書いて送るよ」

「う、うん……私もすぐに返事を書くからね!」


 私がここで涙を零してしまったら、きっとレイちゃんにまた余計な気遣いをさせてしまう。だから私は最後まで気丈な自分を装ってでも、彼女のことを笑顔で見送ってあげなくてはならない。


 何日も前からそう固く決心していたつもりだったのに、やはり現実は中々思った通りに上手くいくものでは無かったようで。私は、いつしか自分の両の頬を何か熱いものが次々と伝っていることに、ふと気が付いた。


「なん、で……? 私はもう泣かないって、そう決めていたのに……どうして、涙がこんなにも溢れて、止まら、ないの……?」

「リンデ……」

「ご、ごめんね、レイちゃん。何だか急に込み上げてきちゃったみたい、で。けど心配しないで。私なら全然大丈――」


 その瞬間、今まさに列車に乗り込もうとしていたレイちゃんがすぐにきびすを返して、微かに震え出していた私の身体を、その腕で一際強く抱き締めてくれた。


「またしばらく、リンデのこと一人きりにしちゃう、けれど……私、片時もリンデのこと、忘れたりなんてしないから」

「うん……うん……!」

「それとこれは……私からの想いのかたち。どうか、受け取って……」

「レイちゃ……あ、んっ……んん……っ」


 レイちゃんが初めて、自分の方から私の唇に触れてくれた。


 これまでは私の方から一方的にそうしていただけに、一瞬私は自分の身に何が起こったのか判らず、ややあって理解した直後にはとてつもなく身体が熱くなって、レイちゃんという温かくて柔らかな感覚が、私の何もかもをとろかしてしまうように全身に拡がって行って、止めどなく流れだしていた涙も、いつの間にか何処かへと消えてしまっていた。


「ん、んあ……んっ、はぁ……」

「はぁ……レイ、ちゃん……」

「リンデの涙、これで止まってくれた、かな」

「う、うん、もうすっかり……」

「ふふ……なら、良かった。あとの残りは、私が綺麗にしてあげるね」


 レイちゃんはそう言うと、徐に淡い桃色をしたハンカチを取り出し、心地よい桜の香りを漂わせながら私の目元に残っていた悲しみの跡を全て拭い去ってくれた。


「これで、綺麗になったよ。リンデに悲しい色は似合わないから、私にリンデを笑顔にしてあげられる力があるなら……私が出来ることは全部、したいんだ」

「本当に……本当にありがとう、レイちゃん。私もう……大丈夫、だよ」

「そうだ、良かったらこのハンカチもこのままリンデに貰って欲しいかな。私の私物で悪いけど、リンデにとてもよく似合う色だと思うし、使ってくれると嬉しいな」

「レイちゃんのハンカチを、私に……? あぁ……私、一生大事にするね!」

「ふふっ、大袈裟だよリンデ。でも、そこまで喜んでもらえて、すごく嬉しいよ」

「あ、それなら……! レイちゃん、これを!」


 そこで私は、自分がよく使っていた、可愛い花の刺繍が多く入ったお気に入りのハンカチを懐中からそっと取り出して、それをレイちゃんに手渡すことにした。


「これは……リンデのハンカチ? 色鮮やかな花の刺繍がこんなにもたくさん……まるでお花畑みたいで、とっても可愛いらしいね」

「うん。それには普段から私が好んで使っている香水を染み込ませてあるから……その、使うたびに私のことを想い出してくれたらなぁ……なんて」

「ん……本当に良い香り……。こんなに素敵なものをくれてありがとう、リンデ。私、リンデのことを想いながら、肌身離さず大切にするからね」

「そうしてもらえると嬉しいよ……私もこのハンカチをレイちゃんだと思って、ずっと身に付けているから!」


 そうこうしているうちに、魔導列車から発車を知らせる汽笛きてきがけたたましく鳴り響き、レイちゃんはいよいよ、車両に乗り込むこととなった。


「それじゃあ、そろそろ行くね……リンデ」

「うん……私、また会える時を楽しみに待っているから……さよならは言わないよ、レイちゃん! どうかそれまで元気で……メルたちにも、よろしくね!」

「ありがとう、リンデ。それじゃあ、またね……!」


 レイちゃんがそう言い終えてから間もなく、列車が緩やかに動き出し、私は扉越しに見えるレイちゃんに向けて、笑顔で手を振って見せた。そして、そのまま列車に並行するかたちで歩廊を歩き、やがて走り、最後にはその末端のところで留まった。


「レイちゃああん! また、会おうねええぇ!」


 そうして私は、列車が見えなくなるまでずっと、程なくして列車が見えなくなったあともずっと、その歩廊の端から笑顔で手を振り続けていた。次にレイちゃんに出会う日のことを胸の中に描きながら、いつまでも、ずっと。

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