3話あらすじ(※小説のあらすじです。本編ではありません)

あたしが惚れたのは伝道者!? 三話あらすじ


 冬休み初日に、あたしが播磨くんに誘われて行った王国会館で出会ったのは、あたしの幼馴染といってもいい人物で、あたしは人と人との意外な繋がりに驚く。

 その人の過去の話も少し聞くことができ、あたしと播磨くんとその人の絆が、ちょっとだけ強くなったようにも感じた。

 そうして行事だらけだった二学期も終わり、短い冬休みの最中、あたしは家でこの一年を振り返る。

 新しい中学校生活のことや、播磨くんとの聖書レッスンのこと。これからの自分の在り方について、中学生なりに色々な考えを巡らせていた。

 そして始まる三学期。

 妊娠していた担任の先生の代わりに、新しくあたし達のクラスに来た先生は、とても明るく熱心な若い先生で、あっという間にクラスのみんなと打ち解けていく。

 体育祭で団結したあたし達のクラスも、残り少ない期間をみんなで楽しく過ごそうと、みんながそれぞれ行動する中、播磨くんは相変わらずのマイペースな様子で聖書の伝道活動を行う。

 あたしはそんな播磨くんの様子に、ほんの少しの不安を感じながらも、麻耶ちゃんと一緒にバレンタインデーの準備なんかをしながら、それなりに楽しく中学校生活を過ごしていた。

 そんな楽しい毎日が続くと思ったある日。卒業式に向けての練習が始まった際、播磨くんが聖書の言葉を理由に、校歌斉唱や国歌斉唱を自分は歌わないことを新しい担任の先生に告げる。すると先生は、播磨くんだけを特別扱いできないと、播磨くんを叱りだす。

 播磨くんは前の担任の先生に説明した時と同じように、失礼のないよう慎重に話すものの、播磨くんのような生徒を初めて見た今の担任の先生はどのように対応したらよいか分からず、播磨くんも先生もお互いに困ってしまう。

 そんな時、播磨くんのことを擁護する声があたしのクラスの中から広がって……。

普通の中学校で繰り広げられる、普通とはちょっと違うあたしの毎日。三学期になってからも相変わらずの播磨くんとあたしとの距離は、果たして縮まるのか?

「小野寺さんは、何のために聖書を学ぶの?」

 三学期の修了式の日。不意に聞かれた播磨くんからの質問に、あたしが播磨くんに出した答えとは?

 あっという間の中学校一年生編が完結!


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