【SUB CHARA DATA】(NPC)

※ライヴァン帝国※


【フェトゥース=ロ=ラルヴァザート】

 三年前、父王の急死に伴い即位したばかりの、25歳の若き国王。自分の力不足により狂王を逃してしまったと思っており、ギアたちの能力を見込んで貴石の塔調査を依頼した。真面目で優しい気質だが、自己評価は低い。


【ジェスレイ=エリュン=ラーカイル】

 現政権の主要人物である騎士団長で、国王が最も信頼を寄せていたにも関わらず、実は前王を暗殺した首謀者だったことが明らかに。過去を告白した際には合理的で冷血な印象を与える語り口だったが、果たして彼の本心とは……?


【ドレーヌ=ヴェ=フィナンシェ】

 次期騎士団長を嘱望しょくぼうされた女性騎士で、現時点では国王にとって最も信頼のおける騎士でもある。真面目で厳しいが、国王に対しては深い忠義心を抱いているらしく、時に直情な一面も見せる。


【インディア=リーシッタ】

 ライヴァン王宮の宮廷魔術士の一人であり、国王にとっては乳兄妹でもある。国王に対し恋心と、歳下ながら姉心の混じった複雑な想いを抱いているが、通じる気配はない。貴石の塔へ同行したため、前王逝去に関する衝撃の真相についてまだ知らない。


【ロッシェ=メルヴェ=レジオーラ】

 ジェスレイにより、前王の庶出の長子で王宮付きの暗殺者アサシンとして活動していたという事実が判明したが、当人はそれを国王が知ったということをまだ知らない。

 非常に記憶力が良く策謀家でもあるが、対人スキルは潰滅的に低いようだ。一人で思い悩んだ挙句にギアに決闘を仕掛け、カミィの介入で今は眠らされている。


【ケルフ】

 裏組織 《炎纏いし闇の竜フレイアルバジリスク》で活動する暗殺者アサシンの少年。諜報のみを言いつかったのに国王暗殺を実行しようと先走り、エリオーネに捕縛されて、現在は城の一室で静養中。彼のもたらした情報はそれなりに核心に迫るものも多いが、その真偽はまだ不明。


【ルウィーニ=レオン=ディニオード】

 首謀者としてケルフが名を挙げた前王統の公爵だが、情報の真偽は不明。炎帝ルードウェルにより監獄島へ送られ、まだ帰還はしていないと思われる。

 ラディンの父親であり、中位精霊を妻に迎えたという「稀代の魔術師」で、いまだ生死不明ではあるものの生存している可能性は高い。関係者によれば、狂王を封印できる唯一の人物ということだが……?


【ルードウェル】

 通称「炎帝」と呼ばれる前王で、フェトゥースとロッシェの父親でもある。故人であり、彼に関する話は各自の主観性が強いものであるため、人物像については不明な点が多い。

 旧王統時は既知に富み軍略に長けた将軍であったが、英雄王エイゼルが早逝した後、後継のラスリード王に反旗を翻し、政権交代を迫ったと言われる。王兄でもあったルウィーニ(ディニオード公爵)との話し合いにより無血開城へ至ったものの、ルウィーニを監獄島へ送り、ラスリードに刺客を差し向けるなど、約定を反故ほごにし独裁を敷いた。

 最終的には、暗殺者アサシンとして育てた息子ロッシェと騎士団長ジェスレイにより暗殺され、フェトゥースが王位を継承することとなる。



※旅人※


【リーバ=シルヴェスレイ】

 希少な無属性の妖精族セイエスであり竜魔術師ドラゴンソーサラーでもある彼は、育て親のニーサスを気にかけているようだが、現時点で彼にできることはほとんどない。引き続きシャーリーアとともに、狂王についての調査を続けている。


【エアフィーラ】

 ステイの同行者で、海歌鳥セイレーン魔族ジェマの女性。れっきとした人族だが、なぜか毒や病気を無効化する体質らしい。シャーリーアは『精霊の子』ではないかと推理しているが真偽は不明。

 彼女の落としたペンダントを探している時に、偶然シャーリーアたちと遭遇した。


【リティウス】

 ステイの同行者で、アルビノの獣人族ナーウェア、部族は豹。毒無効体質のエアフィーラと、体力バカのステイに振り回される料理担当。シャーリーアとは気が合うようだ。



※白月の森※


【ムーナの村人たち】

 パティロの故郷・ムーナの村の獣人族ナーウェアたちは、狼の部族である。パティロには父と母と姉がいる。

 深い森の奥深くに住んでおり、自給自足の生活をしているため、都会の事情には疎い。魔法に通じた者も少なく、今回の事件では誰も原因を究明できなかったらしい。

 村人たちは告死鳥の言い伝えを信じていて、森の奥へ踏み込むと呪いが降りかかると信じている。



※精霊たち※


【統括者ウラヌス】

 人の世で起きた『狂王による無差別な殺戮さつりく』については、世界の管理者である彼も何か思うところがあるのだろう。過干渉をいとい多くを語らぬ彼ではあるが、そこかしこに采配さいはいが見受けられるようにも思える。


【時の精霊王クロノス】

 時間に関わる権能は人族に与えるには大きすぎるため、同行してはいるものの、彼にできることはほとんどない。現状では足を引っ張ることのほうが多いものの、歴史の真相を紐解くに当たっては、彼の権能が必須とも言える。


【ニーサス&リューン】

 全てが終わった時の覚悟は、二人とももう決めているのだろう。カミィと同じく過去の悲劇を知る彼らは、新たな悲劇を生まぬよう若い世代を導く役目を自覚しているようだ。



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