第4話 和菓子屋さんのごはんもの
お昼時に和菓子屋さんへ寄ると、ついショーケースに並んでいるおいなりさんやかんぴょう巻き、お赤飯や山菜おこわのおむすびを、あんこものと一緒に買ってしまいます。
よく行く和菓子屋さんには、新米の頃、「コシヒカリ新米」のシールが貼られたおむすびが登場します。
これには、つい手が出てしまいます。
また、梅干、鮭、明太子、からし菜、茶めしといったいろいろな具材の、見るからに手で握りました感が滲み出ているおむすびを置いてある和菓子屋さんもあります。
和菓子、とくにもち米を使う和菓子は、お米が命、ですよね。
上質な厳選されたお米を使ってこそ、美味しい和菓子ができあがります。
よって、もち米とうるち米とを一緒に仕入れている和菓子屋さんでは、美味しいお米を使ったごはんものが生まれるのです。
和菓子屋さんでごはんものを意識したのは「目白志むら」です。
一階は和菓子販売、二階、三階が、甘味処になっています。
今や巨大なかき氷で有名になっているようですが、かつては、のんびり過ごせる昔ながらの甘いもの屋さんだったように思います。
さて、その日、一階で売っている九十九餅という赤えんどう豆がアクセントの三角形のモチモチっとした餅菓子を目当てに立ち寄った折に、小腹が空いたので二階へ。
窓際の席に落ち着いてメニューに目を通すと、意外にもごはんものが何種類もあるではありませんか。
生姜焼き弁当に心ひかれましたが、そこまで空腹でもなかったので、「おにぎり」を頼むことに。
しばしの後に出てきたのは、お赤飯と鮭入りの「おにぎり」2個にちょっとしたおかずとお味噌汁が付いたセットでした。
うろ覚えなので、違っていたらすみません。
リーズナブルで、美味しくて、満足感がありました。
以来、ランチ時に美味しいパン屋さんが見当たらない時は、個人経営の和菓子屋さんを探して、ごはんものがないかチェックするようになりました。
そういえば、和菓子屋さんでの麺もの、何を思い浮かべますか。
私は、きしめんが意外に合うなと思います。
実際に食べたこともあります。
おしょうゆの効いただしに、かつおぶしがふわふわっ、平たくなめらかなのどごしのめんがつるるん。
きしめんのだしは、おむすびを食べる時にぴったりの汁ものです。
目白には、切手の博物館や自由学園明日館など、静かに過ごせる見学施設がありますので、甘味処ランチを楽しみがてら、ぜひ初夏の散策へ。
※切手の博物館について書いてます。
「本を買いに行きました 十三箇所目 切手の博物館とサボテン相談室 目白界隈1」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882605676/episodes/1177354054885142389
※自由学園明日館について書いてます。
「本を買いに行きました 二十七箇所目 自由学園明日館 西池袋」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882605676/episodes/1177354054885498136
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