第2話 トナカイ男の名

「ま、トナカイ男ってお前ぐらいしかいないだろな。」

そういって、シルクはトナカイ男に飛び乗った。

「お前、名前あんの?」

シルクはたずねた。

「ねぇな。」

トナカイ男は言った。

「そうか。じゃ、お前に名前を付けてやる。

そうだなァ、お前の名前は―――ルイだ。」

シルクはにやにやしながら言った。

「ルイか。いい名前だな。」

トナカイ男は小さく笑って言った。

「お前の名前は?」

ルイが歩きながら言った。

「俺の名前は―――シルク。」

シルクが言った。

「ふうん。」

ルイが言った。

「お前、人間の世界に来るか?俺の少しだけの金で、一緒に学校いけるぜ。」

シルクが明るく言った。

「そんな金じゃ、無理だ。少し金をかせぐぞ。それっ!」

ルイが腕を振った。そのとたん、100ドル金貨が24枚でてきた。

「うわっ!すげぇ!」

シルクは興奮して言った。

「よし、行くぞ。」

ルイは月にむかって走りだした。

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マジック・ワールド こうめ @shintamasaitoshin

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