艱難辛苦の末に「復讐」という名の本懐を遂げる事こそ、所謂ざまあ系の真骨頂だと思うのですが、終盤近くまでまるでロケッ●団やバイキンマ●の様に詰めが甘くて殺れる時に相手に逃げられるという、うっかり八兵衛の様な顛末を繰り返す主人公一行の間抜けっぷりと、その中にいて常識人枠な転生女勇者の残念ぷりが際立って要所要所は面白いのに、結果的に終盤まで盛り上がりに欠けるのは惜しい所です。
また中盤から急速に力を付け過ぎた弊害で、強い筈の魔物等がまるで相手になっておらずエクスカリバ●でスライムを倒すかの如き作業プレイになってるのはどうかと。
終盤ようやく敵に届くのですが、非常にあっさりと「復讐者本人の意向によらない」所で自滅的にヤラれてしまうので肩透かし感が半端無いのは残念な所です。
例えるなら「敵を前にして圧倒的力でタコ殴りにしていた」のに「急に脇から飛び出して来たトラックに轢かれて」敵が死ぬかの様なやるせなさ。
また一介の村人に過ぎなかった幼馴染が、どうなったら殺戮それも恩人を戯れに手にかけられる様になったのか?その点が不明瞭だったのも惜しい点です。
この辺をもう少し丁寧にしてもらえたら、カタルシスも大きいのに慌てて纏めに入った影響は大きいのでは?
序盤を読んで文句を言ってる人もいるようですが、自分としてはとても面白かったです。夢見た未來を信じて、報われない努力を続けた主人公。女神からのギフトという簡単に力を得た人間の傲慢。そして主人公を守ろうとした身近な人達の死により復讐を誓う主人公。いろいろ間抜けな所もあるけれど、完璧な人間などいないし……むしろ全てを失い底辺の実力から勇者を、女神を殺さんと力を求めて行く様がとても面白いです。
少しずつ増えていく仲間達との交流の中で復讐という目的で狭くなっていた視野と心を回復させ、自分らしさを取り戻していく所に興味が尽きません。
今後もぼちぼち読み進めて行きますので更新宜しくお願いいたします。m(__)m
子供のころの口約束の婚約より、1年共に旅して色々あって、
さらに強い男に惹かれるってのは正直現実にも多い、
普通の女の行動だと思うんですよ
アニメやギャルゲのヒロインなんかだとこんな行動とらないだろうけどさ
ここまでは普通だと思った
むしろ1年会わなくて気が変わってないと思う主人公の方がおかしいと思った
それで女をとられて怒るのは仕方ないにしても、
無防備な相手に振られ男が剣を突きつけるのはどうかと思った
殴るだけでも犯罪なのに、刃物だからね
たまたま今回は寝取り男の方が強くて返り討ちだったけど、
弱かったらストーカー男の逆上殺人ですよこれ
国外追放でもおかしくないんじゃないかな、と思った
ところが、その後がおかしい
急に勇者ハーレム側が、主人公と友達、家族を殺しにかかってくる
なんでそうなるの。友達とか家族は全然関係ないでしょ
最初は女神の洗脳にでもかかってるのかと思ったけど、
読み進めていくとそうでもない。自分の意思で行動してる
特に元婚約者の2人なんてさ、
主人公だけでなく、その両親とも長年つきあいがあって、親しかったんでしょ?
それをなぜ平然と殺すことができるのよ
元々頭おかしかったのか?いやそんなことはない
そんないかれた連中なら、主人公家族が長年つきあったり、
婚約したりするわけがない。普通の女の子だったんでしょ?
なんで旅から帰ってきたら、いかれた殺人鬼になってるんだよ
リリカなんてさ、家族友人を殺しといて、
反撃されたら逆上して物凄く恨むという、自分のことしか考えない、
もう自己中極まれりな性格
日本で例えればさ、家族が殺されたから警察に通報して逮捕したら、
刑務所に入れられて社会的地位を失った加害者が逆恨みして、
警察や遺族に対して「絶対殺す」と復讐を決意するようなものですよ
ありえないでしょそんな人格
でもレイジからは好かれてるし、普段は普通の性格なんでしょ?
先生、ちょっとキャラの性格描写に無理があるんじゃないでしょうか
「主人公の復讐」という話にするために、復讐相手キャラを、
部分的に無理やり鬼畜に描いてない?
追記
最後まで読んだけど、段々雰囲気が明るくなってきて、
楽しくなってきた
女神視点の続くところはつまらないのでほとんど読み飛ばしたけど
それにしても、リリカは1人突出してイカレ感があるけど、
(その1人を主人公は最も愛してたんだろうけどw)
他の連中はまだ比較的まともで、
何故主人公と親友、両親を殺そうと考えたのか未だにわからない
「主人公を殺すのに邪魔だからこいつも殺そう」と、
無関係な一般市民を簡単に殺害しようとするほど、
人格が破綻しているように見えない。当時薬でもやってたのかな
この作品は復讐物語と書いてあるが、いつまでたっても屑な勇者サイドに復讐をしないのでヘイトが溜まるだけの展開になっている。また、物語の長さも相まって初期から読んでいると読者は『そういえば復讐が目的だったな』という思考になってしまうのではないかと思う。
現状では屑な勇者達をザマァな展開で鬱屈を解放する場面は非常に少なく期待も出来ないので復讐物語ではなく普通のハイファンタジー小説として読むのを推奨する。
キャラクターとしては狂人になりかけている主人公は復讐物語の主人公としては好感を持てる。
勇者は婚約者が1人死んだのに残った婚約者達と追悼の性行為を始めたシーンはドン引き、こんな人格破綻者の何処がいいのか不明。
個人的には物語終盤または完結しないと評価の下しにくい作品となっている。
『あいつら全員ぶっ潰す』のはいつ?そしてザマァが達成された時読者の心が晴れるかは微妙である。
興味深いと思った点は、主人公ライトは勇者レイジに、幼馴染を2人も寝取られたわけなんですが、その辺りは諦めというか納得の仕方は、2人が幸福ならそれで良い位にさえ割り切ってる。
つまり、勇者レイジと魔王討伐の過酷な旅で、助けられの体験をしていれば、強い男に乗り換えられても仕方がないと。なので、それ自体で殺意を向けるまでの復讐心は持ってないわけです。面白くない感情くらいは秘めてるでしょうけど。
ライトの怒りは勇者らに、理不尽な正当性で両親と親友を殺されたからなんですよね。ライトは自分一人だけだったら侮辱にも耐えるけど、大切な人たちに向けられる害意は許せない。勇者レイジの嫁自慢が憎らしいというより、人間として許せない動機は主人公の魅力がありますね。
勧善懲悪なエンドが見られると信じておりますが、勝利の傍らに誰が居るのか、そんな感じの期待をしております。