序盤を読んで文句を言ってる人もいるようですが、自分としてはとても面白かったです。夢見た未來を信じて、報われない努力を続けた主人公。女神からのギフトという簡単に力を得た人間の傲慢。そして主人公を守ろうとした身近な人達の死により復讐を誓う主人公。いろいろ間抜けな所もあるけれど、完璧な人間などいないし……むしろ全てを失い底辺の実力から勇者を、女神を殺さんと力を求めて行く様がとても面白いです。
少しずつ増えていく仲間達との交流の中で復讐という目的で狭くなっていた視野と心を回復させ、自分らしさを取り戻していく所に興味が尽きません。
今後もぼちぼち読み進めて行きますので更新宜しくお願いいたします。m(__)m
この作品は復讐物語と書いてあるが、いつまでたっても屑な勇者サイドに復讐をしないのでヘイトが溜まるだけの展開になっている。また、物語の長さも相まって初期から読んでいると読者は『そういえば復讐が目的だったな』という思考になってしまうのではないかと思う。
現状では屑な勇者達をザマァな展開で鬱屈を解放する場面は非常に少なく期待も出来ないので復讐物語ではなく普通のハイファンタジー小説として読むのを推奨する。
キャラクターとしては狂人になりかけている主人公は復讐物語の主人公としては好感を持てる。
勇者は婚約者が1人死んだのに残った婚約者達と追悼の性行為を始めたシーンはドン引き、こんな人格破綻者の何処がいいのか不明。
個人的には物語終盤または完結しないと評価の下しにくい作品となっている。
『あいつら全員ぶっ潰す』のはいつ?そしてザマァが達成された時読者の心が晴れるかは微妙である。
興味深いと思った点は、主人公ライトは勇者レイジに、幼馴染を2人も寝取られたわけなんですが、その辺りは諦めというか納得の仕方は、2人が幸福ならそれで良い位にさえ割り切ってる。
つまり、勇者レイジと魔王討伐の過酷な旅で、助けられの体験をしていれば、強い男に乗り換えられても仕方がないと。なので、それ自体で殺意を向けるまでの復讐心は持ってないわけです。面白くない感情くらいは秘めてるでしょうけど。
ライトの怒りは勇者らに、理不尽な正当性で両親と親友を殺されたからなんですよね。ライトは自分一人だけだったら侮辱にも耐えるけど、大切な人たちに向けられる害意は許せない。勇者レイジの嫁自慢が憎らしいというより、人間として許せない動機は主人公の魅力がありますね。
勧善懲悪なエンドが見られると信じておりますが、勝利の傍らに誰が居るのか、そんな感じの期待をしております。