1230.学習篇:頭が最も働く時間帯を知る

 今回は「頭の働く時間帯」についてです。

 効率よく学習したいときは「頭の働く時間帯」に行ないましょう。

 あなたは朝型、それとも夜型?

 時間帯がわかると、すぐに憶えられますし、文章も洗練されますよ。





頭が最も働く時間帯を知る


「頭が最も働く時間帯」は限られている点を皆様に知ってもらいたいと思います。

 その時間帯に授業を受けているかもしれませんし、就業しているかもしれません。

 しかし本来であれば、こういう時間帯こそ「将来のための勉強」に当ててもらいたいのです。

 それが無理な方はあきらめるほかないのでしょうか。




頭が最も働く時間帯

 日頃の生活によって「頭が最も働く時間帯」は異なります。

 学校で勉強している学生生徒なら、授業中である可能性が高い。

 会社で勤務している社会人なら、就業中である可能性が高い。

 本来ならこのような「頭が最も働く時間帯」に「将来のための勉強」をしていただきたいのですが、学業や生業は優先されなければなりません。

 それなら、自由になる時間の中から、比較的「頭が働く時間帯」を探しましょう。

 夜七時になってから集中力を発揮できるなら、多くの方はその時間に勉強し残業しているのです。可能であればその時間帯に「将来のための勉強」をしましょう。

 登校通勤の一時間前が最も頭の働く方は、その時間に「将来のための勉強」をするのです。これは「締め切り効果」も期待できるので、より集中力が高まります。

 夜型の方も、寝る直前まで勉強しないでください。頭が冴えて寝つけないし、睡眠も浅くなってしまいます。これでは翌日のパフォーマンスが落ちてしまうため、夜型の方は「将来のための勉強」を行なったら一風呂浴びましょう。シャワーだけでも気分転換になるのでオススメです。

 少なくとも、あなたの「頭が最も働く時間帯」を探す努力はしてください。それが就学就業時間内なら、そのときに受けた科目や作業の成績は高まっているはずです。得意な科目や作業は「頭が最も働く時間帯」だからかもしれません。

 そんなときは平日こそ取りかかれなくても、土日祝では必ずその時間帯に学習するのです。

 どうせ勉強するなら、うんうんと頭を悩ませながら取り組むよりも、書籍を読んだだけで「そうか、これはそういうことなんだ」とすぐに理解できるほうがよいですよね。

 なにをやっても裏目に出る時間帯もあれば、なにをやってもうまくいく時間帯もあります。どの時間帯がよくて悪いかは、人それぞれです。

 朝型、昼型、夕型、夜型、未明型など。どんな人にも得意な時間帯は必ずあります。

 わからなければ、一か月かけて一時間ごとに取り組む時間を変えて学習してください。そのパフォーマンスが最もよかった時間帯を見つければ、それが「頭が最も働く時間帯」なのです。




不規則という規則

「頭が働く時間帯」がなかなか見つけられない方は、頭が働く時間帯が不規則になっている可能性があります。

「不規則ではいつ学習すればよいのかわからない」ですよね。気の向くままに書く手もありますが、気の向くままではいつになっても書けません。

「不規則という規則」の方は、基本的に決まった時間でルーチン作業をするのが苦手です。「毎日一時間」で集中できる日があっても、集中できない日もあり、好不調の波が激しい。そんな方は「不規則という規則」のリズムで動いています。

 もし「不規則という規則」の可能性があるなら、無理やりでもよいので手当たり次第に書きまくってください。書いてみれば、今「頭が働いている」かをチェックできます。どんな状態なら「頭が最も働く時間帯」になっているかを感じ分けられるのです。

 つまり「不規則」な方は「不規則という規則」で学習すればよい。

 毎日継続するなら特定の時間帯に毎日書くのが理想です。しかし最低限、毎日書けさえすればよいので、「不規則という規則」であれば「今なら集中して書ける」と閃いたときに書きましょう。「書けるときに書けるだけ書こう」と意欲が湧いてきたら書けばよいのです。


「不規則という規則」になってしまうのは、生活リズムが乱れている可能性が高い。

 毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きて、同じ時間に食事をして、同じ時間に通学通勤をする。このリズムが体得できると生活リズムは安定してきます。

 小説の学習を始める前に、生活リズムを整えてください。リズムが乱れていると「不規則という規則」になってしまいます。

 週七日のうち通勤通学している平日は「毎日同じリズム」で生活してください。

 土日祝は自由に時間が使えるとしても、基本的に「毎日同じリズム」で動きましょう。普段勉強や仕事をしている時間に、趣味や習い事をすればよいのです。生活の基本が揺るがないから「リズム」が整い、「頭が働く時間帯」が安定してきます。

 それでもどうしても毎日不規則な生活を余儀なくされる場合はありますよね。たとえば病院や消防署に勤務されている方。二十四時間勤務して半日休むというような、不規則でしか勤められない典型的な職業です。

 それなら「不規則という規則」を受け入れて、どのタイミングが「頭が働く時間帯」なのかを判断できるようにしてください。最初のうちは一日中学習しようとあがいてみてください。その中で「小説が書きたい」「小説の勉強をしたい」と湧いてきたら、それが「頭が働く時間帯」なのです。

 ですが最低限「毎日一時間」は学習していただきたいので、意欲が湧いてこなくても最後の一時間は学習に充ててください。多少頭が冴えて寝づらくなってしまうでしょうが、毎日学習するなら最終ラインも決めておくべきです。




昼休みは学習するか寝る

 学校でも職場でも、昼休みは必ずあります。販売業などで多少時間が前後することはあっても、六時間以上の仕事で昼休みを与えないと労働基準法に違反しますからね。

 六時間なら最低三十分、八時間なら最低一時間の昼休みが規定されているのです。

 三十分だと食事をするだけで時間いっぱいになってしまうので、学習する余裕はありません。しかし一時間もあれば食事は三十分以内で終わらせ、残りの三十分をどう使うか。それはあなたに任せられています。

 三十分なら昼寝をしてもよいでしょう。昼寝は十分もあればじゅうぶんです。ですが三十分眠れるのなら時間いっぱい寝てください。脳の疲れがとれて午後の授業や仕事でパフォーマンスが大幅に向上します。補習や残業をせずに済むようになるので、帰宅や夕食やお風呂などの時間が毎日安定して「毎日同じリズム」で生活できるようになります。そうなれば「規則正しい生活」となって「頭が働く時間帯」が明確に見つかるのです。

 昼寝が微妙な時間であれば、学習に充てましょう。仕事とはまったく関係ない学習をすると、脳の使用する部位が変わって気分転換にもなりますし、記憶しやすくなるのです。

 この時間を利用して「小説の書き方」を勉強するのも悪くはない。「締め切り効果」も働きますから、効率よく勉強しようと工夫します。

 周りから変な目で見られたくなければ「小説を読む」だけでもかまいません。「小説を読まない」で小説は書けないのです。「小説の書き方」をいくら学んでも、「小説とはどのようなものか」がわからなければ書きようがありません。

「俳句」なら五七五調や季語が求められます。しかし「俳句」を知らなければその決まりに気づけないのです。また言葉をどんな展開で読ませるかで読み手に与える情報も変化します。「俳句」に関してはTBS系『プレバト!』でランキングバトルをしていますので、「俳句」の書き方はそれを見て気づけるでしょう。

「小説の書き方」は「俳句」とは比べものにならないほど自由です。どんな順序で読ませてもよいし、どんな文体を用いてもよい。ただし「読み手へ正確な情報を伝える」文章でなければ「支離滅裂な文章」であって「小説」とは呼べません。

 自由に書いてよいはずの「小説」にも、一定の型はあります。それを知るために「小説を読み」ましょう。それもできるだけ多くの書き手の作品を読んでください。ひとりの書き手に偏ると、その劣化コピーが出来あがるだけです。





最後に

 今回は「頭が最も働く時間帯を知る」について述べました。

 まず生活リズムを安定させてください。学生生徒や会社員なら、通勤通学の時間を固定すれば、他のリズムも固定されます。

 どうしても不規則なリズムでしか生活できない場合は、どのタイミングが「頭が働く時間帯」なのかを見極めてください。仕事明けがよいのか、仕事前がよいのか、風呂上がりがよいのか。さまざまなタイミングが考えられます。

 昼休みがとれるのでしたら、昼休みの時間に学習するのもありです。睡眠するなら午後の授業や仕事を時間内に終わらせられ、結果として定時に帰宅できます。

 可能なかぎり補習や残業をしないこと。

 これが生活リズムを整える第一歩です。



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