1190.技術篇:検索エンジンを意識していますか
小説投稿サイトがこれだけ整備された時代であれば、すでに『Google検索』でネット小説を探している方は少ないように思えます。
しかし小説投稿サイトのアカウントを取得していない読み手も一定数おり、そういう方々は今でも検索エンジンを使って読みたい小説を探しているのです。
なぜ今検索エンジンに注目するのでしょうか。
検索エンジンを意識していますか
小説投稿サイトは、とても便利なところです。
読みたい小説がジャンル別にまとまっており、読みたいあらすじを見つけたなら片っ端から読んでいけます。
ですが小説投稿サイトに掲載されている作品の多くが「検索エンジンでヒットする」のをご存じでしょうか。
今さら検索エンジン
検索エンジンたとえば『Google』や『Yahoo!』などですね。
これらに「異世界 主人公最強 小説」と入力して検索してみてください。
『Google』だと『小説家になろう』『アルファポリス』『カクヨム』『エブリスタ』『ノベルバ』『魔法のiらんど』がヒットします。
これは主に小説投稿サイトの検索ページとリンクしていて、そこへ飛ぶ仕組みになっているのです。
ですが、個別の作品まで検索できるって知っていましたか?
たとえば本コラム。『Google』で「小説の書き方 コラム」と検索すれば『小説家になろう』の本コラムがトップヒットします。
タイトルがヒットしていそうですが、実は「あらすじ」の中にある「小説」「コラム」の部分もしっかりヒットしているのです。
つまり「いかにタイトルやあらすじに、検索エンジンで引っかかる単語を盛り込めるか」で潜在的な読み手がどれだけ生まれるのかが決まってきます。
「小説の書き方コラム」と題したのがうまくハマった例ですね。
『小説家になろう』のとくに「ハイファンタジー」ジャンルで見られる、異常に長いタイトルは、検索エンジンを意識しているような気もします。
もちろん『小説を読もう!』での検索に引っかかるためのものですが、検索エンジンでも引っかかるのです。
ほとんどの小説投稿サイトの掲載作品は、検索エンジンからもヒットするように出来ています。検索ロボットの回避手段もあるのですが、そのMETAタグをHTMLファイルに仕込んである小説投稿サイトはまずありません。それは検索エンジンから作品の存在を知り、その作品を読もうと思えば当該小説投稿サイトへ未利用者が訪れる、という循環が生まれるからです。
小説投稿サイトを実際に体験してもらい、よいと思ってもらえればユーザー登録してくれるかもしれない。小説投稿サイトの運営にはユーザーの獲得が不可欠です。広告収入を得て運営を安定させるためにも、外来がどれだけ定着してくれるかが喫緊の課題となります。
つまりどの小説投稿サイトも、『Google』などの検索エンジンで拾われるように検索ロボットを受け入れるMETAタグにしてあるのです。
キーワードは各サイトの結果ページに
キーワードを検索エンジンに入力すると、小説投稿サイトでの検索結果ページがリストアップされます。
ですので「主人公最強」「俺TUEEE」「チート」「スキル」「ざまぁ」「引退」「スローライフ」などの人気キーワードを『Google』にかけると検索結果ページへ飛んでしまい、あまり役に立ちません。
キーワードにならないけれども「あらすじ」に書きやすい「帝国」「王国」「王女」「騎士」のようなものであれば、検索エンジンでもヒットさせられます。
このような手間を考えると「小説投稿サイトの検索ページでじゅうぶん」だと思いますよね。
ですが『ピクシブ文芸』のように検索ページが充実していない小説投稿サイトもあるのです。検索しようとすると元サイトである『pixiv』のページが開きます。正直この使い勝手の悪さで『ピクシブ文芸』は支持されていないのではないかと思っているのですが。運営さんはなぜかいまだに検索ページを作ろうとしないんですよね。
だから『ピクシブ文芸』では下手に検索しようとするよりも、『Google』などの検索エンジンを使ったほうが格段に速い。検索ワードに「pixiv」を加えるだけで、検索できてしまうからです。まぁ二次創作やイラストも大量に引っかかりますが。
このような例外はあるものの、小説投稿サイトでよく用いられるキーワードを検索したいなら、その小説投稿サイトの検索機能を使ったほうが確実に見つけられます。わざわざ『Google』などで検索してもそこへリンクされるだけですからね。
どれかに含まれていればよい
検索キーワードは、タイトル、キーワード、「あらすじ」のいずれかに含まれていればヒットします。
たとえば「小説」「文章」「作法」「書き方」「読本」のキーワードを設定してあれば、「小説の書き方」「文章の書き方」「小説作法」「文章作法」「小説読本」「文章読本」「書き方の作法」といった検索でもじゅうぶんにヒットするのです。
だからわざわざ「小説読本」「小説の書き方」「小説作法」「文章読本」「文章作法」と設定するよりも、「小説」「文章」「作法」「書き方」「読本」だけを登録したほうが見た目もスマートになります。
しかも「あらすじ」に「小説」「文章」という単語が使われていれば、キーワードには「作法」「書き方」「読本」の三つがあれば上記すべてがヒットするのです。
もし「あらすじ」に「小説の書き方がわからない。どのような文章なら多くの方に読んでもらえるのか。」と書いてあれば、キーワードには「作法」「読本」だけを設定すれば、すべてヒットします。
そうは思っても、すべて設定しないと不安になる。そう、私です。
姑息にも「ひとつのキーワードに複数の単語を詰め込んで」います。
すでに書いたように、どこかに書いてあれば小説投稿サイトの検索機能でヒットするとわかってはいるんですけどね。
先ほども申したとおり『Google』などの検索エンジンではキーワードを直接検索できません。小説投稿サイトの検索ページへリンクされるだけです。
ですが「あらすじ」に書いてあれば、検索エンジンでもヒットします。だから「主人公最強」キーワードを設定しても、「あらすじ」に「最強の主人公が……」と書いてあれば、検索エンジンが拾ってくれるのです。
その小説投稿サイトの必須キーワード以外のキーワードは、「あらすじ」の中で自然に織り交ぜられれば、検索エンジンから読みにくる方も増えます。
タイトルかキーワードか「あらすじ」のいずれかに書いてあれば、小説投稿サイトの検索機能なら拾ってくれるのです。しかし検索エンジンではタイトルと「あらすじ」しか拾ってくれません。
検索エンジンからの読み手を増やしたいのなら、どのようなタイトルや「あらすじ」にすればよいのか、見えてきたと思います。
最後に
今回は「検索エンジンを意識していますか」について述べました。
小説投稿サイトを利用していると、そこで読まれるには「検索機能」を攻略するのが当たり前に思えてしまうのです。
しかしその小説投稿サイトを利用していない方が読みにくれば、閲覧数は大きく稼げます。
そのための「検索エンジン」対策です。
「検索エンジン」では小説のタイトルと「あらすじ」だけが検索可能で、キーワードはその小説投稿サイトの「検索ページ」へリンクされるだけになります。
ですのでキーワードを過度に信用せず、タイトルや「あらすじ」でうまくキーワードを織り込んでいきましょう。
そうすれば必然的に閲覧数が増えていきますよ。
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