1137.鍛錬篇:やりたいことを一時間やる〜書けるようになる一手
今回は「毎日一時間」と「最高の主人公」についてです。
なんのつながりもなさそうなふたつの言葉には、あなたが小説を書ける秘訣が潜んでいます。
やりたいことを一時間やる〜書けるようになる一手
たとえ仕事や勉強や部活がツラくても、毎日一時間「やりたいことをやる」習慣を身につけましょう。
人は目標がなければ精神が疲弊してしまいます。
毎日一時間「やりたいことをやる」と決めてあれば、どんなにツラい日常も案外楽しめるのです。
今を楽しむ
人間は過去や未来に生きているわけではありません。
「今」を生きています。
幸せになりたいのなら、変えられない過去でも、手の届かない未来でもなく、今なるべきです。
だから楽しむなら今。過去でも未来でもありません。
今がツラい人は、つい楽しかった過去や輝く未来に思いを馳せてしまいます。
でも現実は容赦なく突きつけられるのです。
それなら「今を存分に楽しむ」。
「今」が楽しめないのなら、毎日楽しめるものを見つけましょう。
それが「小説を書く」ことなら言うことはありません。
「小説を書く」のが楽しめなければ、苦行ですよね。そんな方は「小説を書く」のが「やりたいこと」ではありません。別途「やりたいこと」を一時間やるのです。
やりたいこと
あなたが「小説を書く」のが趣味なら、毎日一時間「小説を書く」ようにしてください。
もし趣味でなければ、これから趣味にできるよう、毎日一時間書きましょう。そのあとで今「やりたいこと」を一時間やればよいのです。
毎日一時間「やりたいこと」がやれるから、今を存分に楽しめます。
冒頭に書きましたが、仕事や勉強や部活は「やらなければならない」ことです。どんなにツラくてもやらざるをえません。根本的にやりたくないのであれば、辞めてしまう他ないのです。
ですが日々の暮らしを考えれば、安易に辞める選択はしないほうがよい。
その代わり毎日一時間「やりたいこと」がやれればツラいことでも楽しめるようになります。
小説を書くのが好きになる
「小説を書く」のが趣味でなければ、まず「文章を書く」のを趣味にしましょう。
たとえば『Twitter』。ツイート(つぶやき)を書く。ニュース記事ツイートにコメントをつける。それだけで見ず知らずの方からリプライが届いたりリツイートされたりします。これが殊のほか楽しいのです。
『Facebook』も『LINE』も、基本的には実名での閉鎖空間が背景なので、「見ず知らず」からコメントされることはまずありません。あったら恐怖です。
しかし『Twitter』は世界中の誰もが見られる形で公開されています。だから「見ず知らず」の方ともツイートひとつでつながれるのです。
この「見ず知らず」を相手に「文章を書く」のが、「小説を書く」喜びともなります。
だからまずは『Twitter』から始めましょう。
たかが140文字の「文章を書く」だけですが、そこに多くのものが込められます。
『Twitter』が楽しくなってきたら、「小説を書く」準備をしましょう。
まず『Twitter』の派生で、「小説投稿サイト」で読んだ作品にコメントをつけたり書評を書いたりする。コラムを書く。
そうすれば、比較的長い文章を書くのも楽しくなります。
では「小説を書く」のが好きになる方法についてです。
「主人公」の出生から生い立ち、家族や友達や仲間、恋愛や結婚、そして死に至るまでを時系列に沿って創り上げてください。
「ひとりの人間の一生」を設定するのです。
それが、ひとつの
小説は幅が広く、主人公もひとりとは限りません。短編小説ならそこらの中学生・高校生が抱える問題だったり友達と話していたりするような内容のものもあるでしょう。それなら「ひとりの人間の一生」なんて設定しなくてもよい。と思いがちですが、それは少し異なります。
ブレない主人公を書きたいのなら、「主人公の一生」について考えておくべきです。
それが強力な背骨となって物語を支えます。
たとえ短編小説であっても、「主人公の一生」が定まっていたら、書くべき内容も見えてくるのです。
だから、小説を書こうと思い立ったら、あなたにとって「最高の主人公の一生」を創り上げてください。
長編小説を書くにしても、「主人公の一生」がわかっているのといないのとでは、描写や表現に大きな差が生まれます。
しかも長編小説には「主人公」だけでなく「対になる存在」や個性あふれる脇役たちが登場するのです。先に「主人公の一生」が決まっていたら、次は「対になる存在の一生」を創り上げます。このふたりに愛着が湧けば、長編小説もすらすら書けるのです。
だからまず「ひとりの人間の一生」を、毎日一時間かけて磨き上げてください。これ以上ない、あなたにとっての「最高の主人公の一生」を生み出すのです。
その主人公が活躍する
毎日修正を繰り返し、同じ設定に戻ってもかまいません。「最高の主人公の一生」は、その日その日のあなたの状態によって異なるからです。
さぁ今日から毎日一時間、あなたにとって「最高の主人公の一生」を創り上げていきましょう。
最後に
今回は「やりたいことを一時間やる〜書けるようになる一手」について述べました。
「小説を書きたい」という方には、書きたい物語がすでにある人もいれば、なにを書けばよいのかわからない人もいます。
書きたい物語がすでにあるのであれば、それを文章にしていけばよいのです。毎日一時間「小説を書く」だけで、物語はいずれ完結します。
しかしなにを書けばよいのかわからなければ、「小説を書きたい」と思っていても書くものがまったくありません。それではいつまで経っても小説は書けないのです。
書きたいものがない方は、「最高の主人公の一生」を毎日一時間ずつかけて創り上げましょう。
そうして創り上げた「主人公」が活躍する物語を考えるのです。
どんな状況に放り込もうか。どんな人物を近づけようか。
物語が浮かんでくるまでは、ひたすら「最高の主人公の一生」を磨き上げてください。
いずれ書きたくなるような出来事が思い浮かびますよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます