1077.鍛錬篇:ちょこっとしたご褒美
今回は「食事」についてです。
小説を書くのに向いているのはずばり「ピーナッツチョコレート」です。
でも食べすぎには注意しましょう。
ちょこっとしたご褒美
小説を書くのはとても体力が要ります。
とくに脳の栄養源は糖分です。糖質制限ダイエットをしている方もいらっしゃるでしょう。そうするとどうしても糖分が不足して脳疲労は回復しづらくなります。
そこでちょこっとしたご褒美を脳に与えてあげてください。
ピーナッツチョコレート最強説
脳へ効率よく糖分を届けたいなら、断然チョコレートがよい。もちろんビターではなく糖分のあるミルクチョコレートです。
脳が疲れていると感じるのには、かなり長いタイムラグがあります。
あなたが「頭が疲れた」と感じる頃には、すでに早急な糖分補給が求められているのです。
そのときもし血液中に糖分がなかったらどうなるか。
筋肉を壊して糖分を生み出します。つまり筋肉が細っていくのです。
小説を書くのはとても体力が要ります。それは筋肉が削られていくことと引き換えだからです。
であれば、執筆中は適宜糖分を補給し続けましょう。
ですが糖分の過剰摂取は、血中の中性脂肪を増やして太りやすくなるだけです。
そこで注目したいのがチョコレート。
チョコレートに含まれるカカオ成分は、脂肪を燃焼させる役割が期待されています。
つまり糖分を摂りながらも脂肪を効率よく燃焼させられるのです。これなら、糖分を摂取しても中性脂肪はたまりません。お腹周りが気になりだしたらビターチョコレートを食べましょう。
しかし小説の執筆中に糖分の含まれていないビターチョコレートは逆効果です。糖分が含まれているミルクチョコレートを食べましょう。ホワイトチョコレートは乳脂肪分で出来ていますので、消化した途端に血中の中性脂肪が上昇してしまいます。もちろんカカオ成分も含まれていますので相殺されはするのですが、それでは効率がよくありません。効率が最もよいのがミルクチョコレートなのです。
ココアもカカオで出来ていますので同じ効果は期待できます。ですがカカオ成分はチョコレートよりも少なくなるため、効率があまりよくありません。
チョコレートは中性脂肪を燃焼させるので、筋肉トレーニングをしているときに食べてもよいですね。
小説は肉体労働です。体を動かさずに手と脳だけを動かしますから、どうしても他の部位の筋肉が衰えていきます。筋肉が衰えると基礎代謝が減少して太りやすくなるのです。
プロの書き手は大きく分けて、痩せている方と太っている方に分けられます。
栄養摂取が少なければ痩せていきますし、過剰なら太っていくのです。
糖分をいくら摂っても太らない、魔法の食べ物がチョコレート。
しかしチョコレート菓子はやめてください。チョコレート菓子はたいていビスケットやクッキーなど炭水化物と脂質が多く含まれており、カカオ成分だけでは消費しきれません。
チョコレート菓子を食べるのであれば「ピーナッツチョコレート」をオススメします。
ピーナッツには脂質を効率的に燃焼させる必須脂肪酸が含まれているため、カカオ成分との相乗効果で中性脂肪の燃焼効率を飛躍的に高めてくれるのです。
執筆中はピーナッツチョコレートを食べて、執筆が終わったら筋肉トレーニングで血中の余分な中性脂肪を燃焼させましょう。
一流の書き手の多くは日頃からトレーニングジムで汗を流しています。
それは筋肉が脳への糖分補給の一助となって細っていくものを補強するためです。
小説書きがいくらトレーニングしても筋肉ムキムキにならないのは、毎日執筆して筋肉が細っていくのを補っているにすぎないからでもあります。
ピーナッツチョコレートをかじりながら執筆してみませんか。
脳への栄養補給によりすらすらと筆が進みますし、筋肉が細っていくペースを下げる働きも期待できます。
ピーナッツチョコレートは、純粋にピーナッツとミルクチョコレートだけからなるのものを選んでください。『スニッカーズ』や『一本満足バー』のように炭水化物が含まれていると、脳への栄養補給だけでなく、炭水化物による中性脂肪の増加で太りやすくなってしまいます。筋肉トレーニングも毎日しているようであれば、それらを食べても完全燃焼させられるので太らず筋肉もつくのでオススメです。
毎日筋肉トレーニングするのがツラい方は、炭水化物の入っていないピーナッツチョコレートを食べましょう。
ご褒美があると頑張れる
人間とは現金なもので、ツラいことがあってもその先にご褒美が待っていると思えば、耐えてやり抜こうとします。
小説を書くのはかなりツラいことです。物語を伝えたいだけで十万以上の文字を書かなければなりません。しかも読み手に伝わらなければ意味がない。しかも書いている本人は伝わる気持ちになっている。だからブックマークや評価が増えないと耐えられない。「自分には才能がないのだ」と自罰的になる。書くのが嫌になる。
こうして小説を書くのをやめてしまう方が多いのです。
自身に才能があるのだと思うのは自由です。
しかし才能が評価されるかどうかはあなたの力ではどうにもなりません。
小説は読み手が評価しなければ、才能を測る手段もないのです。
なればこそ、たくさん小説を書いて小説投稿サイトへ掲載し、たくさん読んでもらって評価をもらうしかありません。
一作書き終わったら、ご褒美を設定しておいてください。
多くの読み手から評価してもらうのが一番のご褒美です。しかし駆け出しの書き手に多くの評価を集めるような作品など早々書けません。だからこそ、目に見えるご褒美を設定するべきなのです。
劇場まで映画を観に行くのもよいでしょう。どんな物語が今ウケているのか。それを見つけられれば次作に活かせます。構成や展開を憶えるのです。あなたの中にストックされていれば、より多彩な構成や展開が身につきます。
最も売れている小説を一冊買うのもよいでしょう。他人の書いた小説を読むのは嫌だ、と思っているうちは才能は伸びません。他人の書いた作品のどこが悪くてどこがよいのか。それを見分けられる眼を磨くのです。
どういうものがよいのか、どういうものが悪いのかがわからずに「よい小説」は書けません。
映画も小説も、あらゆる物語は書き手の血肉になります。
「小説を書く」だけに専念すると、物語のバリエーションは少なくなってしまうのです。良質なアウトプットをするには、良質なインプットが欠かせません。良質なインプットがより洗練された物語を生むのです。
ここまで物語について見てきましたが、心機一転するために「話題のスイーツを食べに行く」のでもかまいません。「食欲」は人間の根幹を司る「三大欲求」のひとつです。きっと執筆にも意欲が湧くでしょう。
一作書き終えたら、食事を少し豪華にする。たったそれだけでもモチベーションは必ず高まります。
最後に
今回は「ちょこっとしたご褒美」について述べました。
私は筋肉トレーニングのついでにピーナッツチョコレートを食べています。おかげで体重もかなり減りましたし、筋肉もつきました。
本コラムも毎日連載が続いているのはピーナッツチョコレートのおかげとも言えます。
脳や筋肉の栄養としてピーナッツチョコレートほどすぐれた食品はありません。
ナッツ類は栄養素が豊富ですし、チョコレートは脂肪の代謝を助けます。ナッツ類にも油分はありますが、大半は必須脂肪酸であり摂取しても内臓脂肪になることも少ない。仮に余ったとしてもチョコレートの脂肪代謝で体外へ排泄されます。
糖分を含まないビターチョコレートだと脳へ糖分が入らないため、頭の回転は鈍いままです。糖分を含むミルクチョコレートを食べましょう。乳脂肪分を含むホワイトチョコレートは内臓脂肪になりやすいのでこれも避けてください。
その点ピーナッツチョコレートなら、頭の回転を速め、運動で筋肉をつけやすい。体が資本の小説書きなら、ピーナッツチョコレートは最高のご褒美になります。
ただし、歯磨きは必ずしてくださいね。糖分があるだけ虫歯になりやすいですからね。
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