939.鳳雛篇:体調が悪ければとにかく休むこと

 今回は「体調管理」についてです。

 連載はたいせつですが、絶対に無理はしないでください。

 体調を崩したら、「風邪を引いたので次回は○○日に投稿致します。」のように予告しておけば、読み手は離れません。

 インフルエンザで長引きそうなら「インフルエンザに罹ったので完治するまで投稿を控えます。投稿できるようになりましたら、またお知らせ致します。」と書けばよいのです。





体調が悪ければとにかく休むこと


 連載小説を書いていると、体調の悪い日は必ずあります。

 そのとき連載を続けようと無理すると、あまりよい結果は生まれません。

 マイナス効果のほうが強く出るものです。




絶対に無理しない

 注意していてもつい かかってしまうのが風邪です。

 風邪の原因はウイルス感染ではありません。ウイルス感染だったらインフルエンザになりますからね。マスクと手洗いを徹底しても防げるのはインフルエンザだけです。風邪は防げません。ちなみにインフルエンザはうがいでは防げないことが最近わかってきました。

 風邪は、疲れているときに無理して体調を崩し、睡眠しても調子が元に戻らないときに罹るのです。

 だから、疲れているときは絶対に無理しないでください。

「病は気から」と言いますが、「疲れているときに無理をする」のは気(根性)の問題ではありません。単純に人間の生理的な問題です。

 疲れているなと自覚しているのなら、その日は「箱書き」から先々の「プロット」をまとめるだけにして、執筆は控えましょう。

 それだけで風邪はかなり防げます。

 絶対に無理は禁物です。

 一日無理をして三日潰れるより、一日ゆっくりとして二日で三日ぶん書くほうが有意義な時間の使い方になります。




執筆は想像以上に体力を削る

 小説を書くことは、机のPCに向かってただ文字を打ち込んでいるように見えますが、頭はフル回転しているのです。

 だから脳がとても疲れます。身体は疲れていないのに脳だけが疲れます。

 睡眠は肉体のメンテナンスをしてくれますが、脳の疲労回復は肉体のメンテナンスのついでにしかしてくれません。

 つまり身体が疲れていないと、夜じゅうぶんな睡眠時間を確保しても、脳の疲れはとれないのです。

 囲碁や将棋はなぜ正座で対局しているのか。

 脳がとてつもなく回転しているので、脳は動力源である糖分を欲します。だから対局中に甘いおやつを食べる棋士が多いのです。

 脳に比例して肉体を疲労させるには、正座が適しています。

 あぐらをかいていると肉体が疲れないので太りやすくなる。チェスは椅子の座って指しますが、将棋よりもルールが難しくないので、囲碁や将棋ほどの脳力は求められません。囲碁や将棋は一回の対局で二、三キロ痩せるとも言われています。正座をしていますから、それほど体力を消耗するのです。

 だからといって正座しながら執筆しろとは言いません。




毎日運動しよう

 毎日三十分でもよいので執筆後に運動してください。腕立て伏せや腹筋やスクワットでじゅうぶんです。適度に身体も疲れさせることで、睡眠の質は確実に向上します。

 毎日連載を続けるために、ぜひ皆様も執筆後に運動しましょう。

 風邪の予防にもつながりますし、体型のコントロールもできて健康な身体が手に入ります。

 身体が健康なら、普段やらないようなミスを連発したり「矛盾」を生じさせたりという小説の「致命的な欠陥」を招きません。

 頭の回転も毎日すっきり快調で、執筆に詰まらずスラスラと書けます。

 身体の健康を保てば、毎日連載も滞りなく続けられるのです。


 もしあなたが頭痛持ちであれば、「痛くなったらすぐ」鎮痛剤を服用しましょう。できれば医師に診てもらい、頭痛の処方薬をもらうべきです。市販薬は効かないとは言いませんが、薬の飲み合わせのチェックはほとんどしないので、副作用が現れる可能性があります。

 たとえば「ロキソニン」はひじょうに効き目の強い消炎鎮痛剤ですが、飲み合わせにはかなりの注意が必要な医薬品です。持病があって処方薬を服用している方は、ドラッグストアで『ロキソニンS』を買いたいとき「お薬手帳」を示して「これらを服用していますが副作用のない薬はありますか。『ロキソニンS』は大丈夫ですか」と販売員さんに聞きましょう。また頻繁に飲むことで胃潰瘍になる危険性もあります。頭痛薬として「ロキソニンS」を飲む方は胃薬も合わせて飲みましょう。

 その点も考慮すると、結果的に医師の診察を受けて処方薬をもらったほうが憂いがありません。国民健康保険に入っていれば窓口三割負担ですから、効き目の強い薬が、市販薬より安くもなります。




飲酒・喫煙はすぐにやめよう

 毎日連載を欠かさないためには、飲酒も喫煙もやめたほうが断然よい。

 ともに依存症にかかる恐れがあり、一度依存症になると執筆が捗らなくなります。ぜひ飲酒と喫煙をやめる決断をしましょう。


 まずタバコですが、身体にまったく利がないので今すぐ禁煙してください。

 喫煙しながら執筆するとうまく書けるんだけど、という方もいます。しかし本当にうまく書けているのでしょうか。疑ったことはありますか。

 実は喫煙は脳を麻痺させて、さも「頭が回転している」かのような錯覚を引き起こしているにすぎないのです。

 実際に頭は回転していません。脳が麻痺しているのでそんな気になっているだけ。

 会社員の方は、会議の場面を思い返してください。

 喫煙している方が多いと、会議の時間が長くなっていませんか。

 これがタバコが脳を麻痺させている証拠です。

 皆が頭をフル回転させているはずの会議ですら、時間が長くなります。いわんや通常業務でも喫煙しながらでは、時間がいくらあっても足りません。

 もちろん執筆しているときに喫煙するのも、ただ時間をムダにするだけです。今すぐ禁煙に踏み切ってください。


 飲酒はアルコールにより血流がよくなりますから、適量なら執筆の手助けになります。ただし「適量」でなければなりません。

 人間「適度」を見極めるのはひじょうに難しいのです。

 まず最大限「二日酔いしない」程度しか飲まないようにしてください。

「二日酔い」の状態で仕事をしてもろくな成果は出ません。

 執筆しても満足のいく内容にはならないのです。

 ではどのくらいが適量なのか。

 私は「アルコールが駄目な体質」なので、これくらい飲みますとは言えないのが心苦しいところです。

 血流をよくする程度のアルコール量は、実は日本酒数滴で足ります。

 皆様がよく飲むであろうビールもひと缶すべて飲まなくても血流はよくなるのです。

 その点では、アルコール度数の低い「第三のビール」ひと缶くらいを目安にするとよいかもしれません。けっして「ワンカップ日本酒」ひと瓶なんて飲まないでくださいね。





最後に

 今回は「体調が悪ければとにかく休むこと」について述べました。

 体調の悪いときにいくら執筆しても、満足のいく内容には仕上がりません。

 であれば、体調の悪いときは無理しないことです。

 とにかく休養に専念して、健康な身体を取り戻しましょう。

 ただ無為に過ごすのではなく、適度な運動を取り入れて筋肉と体型を整えるのです。

 脳の疲労は肉体の疲労を回復する「ついで」にしかとれません。

 脳よりも肉体が疲れていなければ、脳が完全回復することはないのです。

 だから毎日三十分でよいので、腕立て伏せでも腹筋でもスクワットでもかまいません、運動する習慣をつけてください。

 私は五センチメートルの腕立て伏せ6×60回、同じく五センチメートルのスクワット6×60回を28セット、つまり各一万回ほどを毎日行なっております。休みなくやっても二時間強かかりますが毎日続けているのです。五センチメートルくらい浅い腕立て伏せとスクワットなので、筋肉はそれほど太くはなりません。

 浅いといっても二時間動き続けるので結構ハードですね。体力向上に欠かせない運動となっています。

 私ほどでなくてよいので、皆様もコツコツ運動して身体を疲れさせ、脳の疲れもとれる生活をしてみませんか。



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