872.創作篇:『秋暁の霧、地を治む』プロット作例

 今回は「プロット」の作例です。

「箱書き」のドラフトを「第一稿」へと変換していきます。

「プロット」にはレベルがあり、第一稿はレベル1です。

 人によってはレベル1でもじゅうぶん強いのですが、たいていのレベル1はザコだと思ってください。

 レベル5でも10でも、満足いくまで書き加えたり改めたりするのです。





『秋暁の霧、地を治む』プロット作例


「プロット」は完成稿を導き出すための叩き台です。

 ではプロットの作例をご覧くださいませ。 




プロット・レベル1

1) 士官学校入学から十年の時を経て、ミゲルとガリウスは中隊長となり、帝国軍との戦いに臨む。ミゲル中隊が帝国軍大将を討ち取るが、結果的に参加した将軍七名が全員戦死した王国軍の大敗によって終結する。

 -1:八月。エビーナ大将とアマム軍務長官との「テルミナ平原の戦い」。快晴。

  帝国軍参加:エビーナ大将、レミア第二重装歩兵大隊長、クレイド騎馬中隊長他

  王国軍参加:アマム軍務長官、タリエリ将軍、ミゲル中隊長、ガリウス中隊長他

  アマム軍務長官が数をたのみ、エビーナ大将の軍へ正面からの激突を図る。

  すぐに帝国軍の不利に傾く。しかしエビーナ大将との連絡が断たれた帝国軍左翼に位置するクレイド騎馬中隊長が手勢を率いていったん戦場を離脱し、帝国軍・王国軍に視認されない場所まで撤退する。

――――――――

 なにか変だ。

 ミゲルは違和感を覚えた。

 戦場でたいした損害を受けたわけでもないのに、帝国軍左翼騎馬中隊が戦場を離脱していく。なにか意図があるのだろうか。

 おそらくあるはずだ。

 なにしろあの騎馬中隊長は英傑として両軍にその名を知られるクレイドである。その槍技は両国の中でも五指に入る。

 このいくさは始まる前から王国軍の勝ちが決まっていた。

 レイティス王国軍四万五千に対し、ボッサム帝国軍は四万。数の上で王国軍の優勢は揺るがない。

 しかも決戦場であるテルミナ平原は〈中洲〉と呼ばれる視界になにひとつ遮るもののない平坦な地形である。これまでは展開する兵力差がそのまま勝敗を決してきた。

 そんな中で、機動力の高い千名の騎馬中隊が戦場を離れたのだ。帝国軍の劣勢はさらに強まる。

「タリエリ将軍。帝国左翼のクレイド騎馬中隊が戦場を離脱していきます」

 ミゲルは王国軍の後詰めを務めるタリエリ将軍配下の中隊長だ。現在は将軍の参謀として具申している。

「おそらくいったん戦場を離れ、われらの手薄なところを突いてくるものと思われます」

 クレイド騎馬中隊は戦場から見えるギリギリの距離まで遠のきつつある。

 ただでさえ帝国軍は数の上で王国軍に劣っており、左翼軽装歩兵大隊へ王国軍の大きなくさびを打ち込まれている。本来であればエビーナ大将付の重装歩兵大隊を援護すべく挟撃の態勢をとるはずだ。

 騎馬中隊の抜けた跡へ王国軍右翼部隊がなだれ込んで、そのまま帝国左翼を包んだ。

「敵に策があるとして、今の形勢が挽回できるとも思えんが、念のため軍務長官に警告の伝令を発しよう」

 タリエリ将軍はミゲルの意見を自らの名でアマム軍務長官へ念押しするべく伝令を送り出す。中隊長の意見では軍務長官を動かせない。

 そもそもタリエリは、現在戦場にいる他の将軍と異なりアマム派ではなかった。ゆえに勝ちいくさでの手柄を奪われまいと軍務長官なりに考えた結果、タリエリは後詰めに据えられたのだ。

――――――――




 -2:タリエリ将軍の配下であるミゲル中隊長とガリウス中隊長は、戦場を離れたクレイド騎馬中隊が王国軍の死角から突撃してくるのではないかと報告する。しかしタリエリ将軍はアマム軍務長官から疎まれていたため、アマム軍務長官に上申しても聞き入れられず後詰めを強いられる。

  図らずや王国軍右翼側背からクレイド騎馬中隊が突撃をかけてきた。

  アマム軍務長官たちは手柄欲しさに、前面の帝国軍重装歩兵大隊を突破してエビーナ大将を討ち取らんとしていてクレイド騎馬中隊の突撃に気が回らなかった。

――――――――

「ミゲル中隊長。敵が再度戦場へ駆けつけるとすればどこからだと思うか」

 将軍の問いにミゲルは馬上から戦況を見わたす。

 王国軍は右翼が大きく前進しているため、軍務長官の本隊一万の脇ががら空きである。

 ここを突いて一気に軍務長官を倒せば、起死回生がなるはずだ。

 クレイドは屈指の武を誇る。たとえ十倍する兵力差でも、それを覆した実績があった。しかも現在軍務長官と六将軍は前面の帝国軍本隊へ前がかりに攻撃を仕掛けている。もし側背から強襲を受けたらひとたまりもないだろう。

「私なら不用意に前進したわが軍右翼の側背を狙います。現在右翼には敵がいないため、わが軍の陣形がいびつでスキだらけです。ガリウス中隊長はどう思うか」

 ミゲルとともにタリエリ将軍の参謀を務めている義兄のガリウス中隊長に尋ねた。

「私もミゲル中隊長と同意見です。右翼の陣形は密度が粗くなっています。騎馬隊による突撃には好都合です。しかもアマム軍務長官までの道のりも手薄。ここを攻めない手はありません」

 タリエリはふたりの意見が一致したことで状況を素直に受け入れたようだ。

 すると同時に、右翼側背より鳴り物を打ちながら、かのクレイド騎馬中隊が全力で突撃してくるのが見えた。

――――――――




 -3:後詰めのタリエリ将軍は、ミゲル中隊長とガリウス中隊長の進言が当たっていたことから、ふたりに指示を与えた。ガリウス中隊がアマム軍務長官を守護するためにクレイド騎馬中隊からの防壁として布陣し、ミゲル中隊はエビーナ大将を直接討ち取るべく手薄な帝国右翼側から突撃させることにした。

――――――――

「ふたりの言うとおりか。まずいな……」

 ミゲルはクレイド騎馬中隊の進路を見て改めて危機感を抱く。かの騎馬中隊の突進はアマム軍務長官へ至るまでに他の六将軍を巻き込める進路だ。このままでは損害は計り知れないものとなるだろう。

 タリエリも同じものを感じ取ったのだろう。まずガリウスに向き直って、

「ガリウス中隊は軍務長官と敵騎馬中隊の間に防衛線を張れ」

 と指示を出した。次いでミゲルへ、

「ミゲル中隊はナラージャ小隊を先頭に押し立てて素早くエビーナ大将を討ち取ってくるのだ。軍務長官かエビーナ大将か。どちらが先に倒されるかで此度の勝敗は決するぞ」

 と命令を下した。

 ミゲルとガリウスは揃って「承知しました」と返し、配下の中隊を率いて持ち場へと急ぐ。

――――――――




 -4:巨躯を駆るクレイドが殺到する威容さに圧倒された王国諸将は、対面している帝国軍重装歩兵大隊を突破しようと躍起になっており、クレイドへの対処が後手に回った。

  将軍がひとりまたひとりとクレイド騎馬中隊に倒され、アマム軍務長官まであと一息

いうところでガリウス中隊が鉄壁の防御陣を形成してクレイド騎馬中隊の進撃を完全に食い止めた。

  その間にミゲル中隊は“無敵”のナラージャ小隊長を先頭にして、エビーナ大将へ向けて突撃を開始する。それに呼応してタリエリ将軍はミゲル中隊の突撃を前面から支援する。

――――――――

「よし、敵の裏をかけたぞ。このまま〈肉まんじゅう〉まで一直線に突き進め!」

 一度戦場を離脱していた帝国軍騎馬中隊は、指揮官クレイドを先頭にさらなる加速をかけた。

 クレイドは手近な獲物として王国将軍を、馬の速度を緩めず自慢の槍で一息に斬り殺す。そのまま直進を続け、次なる将軍を視野に入れた。

「このいくさ、勝てるぞ!」

 高らかにクレイドが叫ぶと配下の騎馬中隊は轟音を立てながらそれに応える。

 巨躯を誇るクレイドの圧迫感によって王国兵は足がすくみ、帝国騎馬中隊のなすがままに打ち倒されていく。

 捕捉していた王国将軍も槍を一閃して斬り倒した。

 将軍を失った王国兵は中隊長レベルでクレイド中隊へ反撃を試みるが、勢いに乗った騎馬中隊を止めるすべはない。

 次の将軍は部下が一突きで貫いた。もはやクレイドたちの前進を遮るものはない。

 相次いで現れる将軍をクレイドと部下が斬り伏せる。

 帝国大将エビーナは王国軍の圧迫から解放され、クレイドの突撃に呼応して王国軍を押し返し始めた。

 エビーナ大将は健在か。ならばこのまま〈肉まんじゅう〉を斬り殺すのみ。

 クレイドはさらに王国将軍を倒すと、最終目標である〈肉まんじゅう〉アマム軍務長官へと進路を転換した。

〈肉まんじゅう〉は怯えた声をあげながら、取り巻きの将軍の名を叫ぶが、誰ひとりとして助けにこない。当たり前だ。行きがけの駄賃として全員命を頂いてきたのだから。〈肉まんじゅう〉は最後に「タリエリ将軍、早く余を助けよ!」と声を絞り出した。

 その声に呼応したかのごとく、クレイドの前に不思議な横列陣を布く中隊が立ちはだかる。ガリウス中隊だ。

 クレイドはガリウスを討ち取ろうとして馬足を止めることなく突進するが、ガリウスはアマムのいる後方へ退きつつ両翼をクレイド中隊の側面に沿わせて半包囲態勢をとった。そのままアマムを巻き込みながら後方へ退きつつ、クレイドの勢いを削いでいく。

 気がつくと自らが半包囲されたクレイドは、眼の前にいる兵士を薙ぎ払いながらアマムへ辿り着こうと躍起になった。

 王国軍は総崩れとなり〈肉まんじゅう〉を殺せば帝国軍の勝利は疑いない。

――――――――




 -5:ナラージャ小隊長がエビーナ大将を攻撃圏内に入れたとき、すでにクレイド騎馬中隊の突撃によりアマム軍務長官とタリエリ将軍以外の六将軍が討ち取られていた。さらにクレイドはアマム軍務長官に迫るも鉄壁を誇るガリウス中隊に行く手を阻まれ、軌道を変えざるをえなくされた。その際タリエリ将軍がエビーナ大将を脅かしているのを見て取ると、攻撃対象をアマム軍務長官からタリエリ将軍に切り替えて突撃する。

――――――――

 ミゲル中隊に所属するナラージャ小隊は、隊長ナラージャの訓練が行き届いた王国軍の精鋭揃いである。帝国軍で最も手薄となっていた右翼軽装歩兵部隊を軽々と突破し、帝国軍本隊である重装歩兵大隊の側面から突撃を仕掛けた。

 ナラージャは王国軍で最も剣技にすぐれた人物であり、槍技においても比類ない力量を持っている。それゆえ“無敵”の異名を王国軍のみならず帝国軍にも馳せていた。

「ナラージャが現れたぞ!」

 一兵士の高らかな声は両軍の首脳陣の耳に届いた。

 ミゲルはナラージャ小隊を先頭に、帝国軍エビーナ大将へ向けて突撃を敢行している。

 彼自身、部下のナラージャと手合わせして勝てたためしがない。この戦いに参加していないが王国軍で勇名を馳せているアダマス将軍とソフォス将軍よりもナラージャは強いだろう。ゆえに“無敵”の称号が冠されているのである。

 ナラージャの活躍を目の当たりにしながら、ミゲルはナラージャ小隊が突出しないよう他の小隊を追随させた。

 すると進行方向右側からタリエリ将軍の本隊がミゲル中隊を孤立させないよう挟撃し始める。

 ミゲルは二小隊をタリエリ将軍本隊との挟撃要員として動かし、残る小隊をエビーナ大将へ向けて進撃させた。

――――――――




 -6:ミゲル中隊の先鋒を務めるナラージャ小隊がエビーナ大将を討ち取ると同時に、クレイド騎馬中隊長はタリエリ将軍を槍の露に斬り伏せた。

  王国軍と帝国軍との戦闘は、古来より帝国大将、王国軍務長官が戦死した時点で強制終了することになっていた。

――――――――

 ガリウスによる防壁の前に完全に動きを止められたクレイドは、熱くなっていた頭を二回横に振って冷まし、改めて戦況を確認する。

 王国軍の一個中隊が帝国本隊へ突撃を行なっており、これを外側からタリエリ将軍が支援しているのが見えた。加速のない現状では、〈肉まんじゅう〉に辿り着く前にエビーナ大将が討ち取られるおそれもある。そこでいったんタリエリ将軍へ転進した。

 ガリウスがタリエリ将軍に声を発するが、届いていないようだ。

 クレイドはタリエリの背後から槍を薙いで王国兵を散らしていく。程なくしてタリエリのもとへたどり着いた。

「宿将と名高いタリエリ将軍とお見受け致す。一騎討ちを所望する」

 タリエリは馬を翻らせ、クレイドと向かい合う。

「クレイド中隊長だな。槍技において並ぶ者なき天才と伝え聞いておる」

 槍を水平に構えたタリエリは穂先を十字に走らせて血を払い、右斜め下へ構え直した。

「いざ、勝負!」

 ふたりの声が交差し、互いの馬が一気に距離を詰める。先に手を動かしたクレイドの重い一撃を間一髪で受け流したタリエリは、ミゲルがエビーナを討ち取る報を待ちながら突きを放った。

 軽々と払いのけたクレイドは、さらばだと言うが早いか、切っ先を返してタリエリの首を刎ねた。

 これで王国軍中隊は帝国軍に完全包囲されて行き場を失うだろう。

 あとは〈肉まんじゅう〉を倒すのみ。

 突撃する距離はじゅうぶんある。「付いてこい」と配下に告げてガリウスの横列陣による防壁へ向かって再び突撃をかけた。

 またしてもガリウスは十の小隊を巧みに操り、クレイドの突進速度を削ぎつつ半包囲下に陥れようとした。先ほどの手並みは偶然ではなかったのだ。この中隊長は「できる」人材なのだろう。

 クレイドは後退を指示してさらに加速できるだけの距離をとる。

 そのとき帝国軍本隊から戦場を震わせるほどの大声が聞こえてきた。

「エビーナ大将、討ち取ったり!」

――――――――




 -7:王国軍はガリウス中隊がアマム軍務長官を守り抜いた。その間に帝国軍エビーナ大将をミゲル中隊が打ち取ったことで戦闘は王国軍の勝利で終了した。

  しかし損害は王国軍が参加した軍務長官を除く七将軍がすべてクレイド騎馬中隊に討ち取られた大敗である。

  両軍は高官の戦死者を中心に死傷者を回収して帰国の途に就いた。

――――――――

 ミゲルは動きを止めた帝国軍と自らの中隊を掻き分けて、ナラージャのもとへ急いだ。

 帝国大将エビーナが地面を這っていた。流れ出る血の量からして致命傷だろう。

 ミゲルは下馬してエビーナの遺体に左手を添えて哀悼した。そしてナラージャ小隊に蹂躙され、自らも重傷を負った帝国軍重装歩兵第一大隊の大隊長へ声をかけた。

「エビーナ大将の御身を帝国本土で弔ってもらいたい。此度の|戦〈いくさ〉は人が死にすぎた」

 もしこのときミゲルに心の余裕があれば、憎しみを込めた一筋の視線に気づいたはずである。それは王国軍六将軍からエビーナ大将を守り抜いた重装歩兵大隊の第二大隊長からの挑戦状だった。

 今回、双方甚大な損害を被った。

 帝国軍は戦車隊、左翼軽装歩兵大隊の壊滅と全軍を指揮するエビーナ大将の討ち死に。

 王国軍は参加した軍務長官を除く七将軍がすべてクレイド騎馬中隊に討ち取られた。

 総指揮官を失った帝国軍の敗北と歴史的には位置付けをされるだろう。しかし五千の兵を率いる七名の将軍が全員討ち死にした王国軍のダメージは深刻だった。

 軍務長官のアマムは戦闘が終わったと同時に戦場を離脱して帰国の途に就いていた。

 そこで王国軍は残されたミゲル中隊長とガリウス中隊長を中心として、死者を可能なかぎり王都へ連れ帰り葬るために遺体を回収する。七将軍とその副官の遺体はナラージャ小隊に任せた。他の生存している中隊長にも声をかけ、できうるかぎりの死傷者を王都へ運ぶ手はずを整えた。兵車になるべく多く死傷者が乗せられるよう、装備を取り外して戦場へ置いてきた。装備は後日取りに戻ればよいだけの話である。

 こうした戦後処理は一介の中隊長が指揮できるような大役ではない。だが現在生存している最高位が中隊長である以上、動けるものが進んで責任を果たさなければ帰国後に生還者が処罰されてしまう。その責任を放棄して帰国したアマム軍務長官は相応の報いを受けるだろう。だからミゲルは越権行為ではあっても、当の軍務長官がいない以上、生存した中隊長をまとめあげて指示してまわった。

 ミゲルは越権行為の処罰を覚悟のうえで、死傷者の帰国に全力を尽くした。

 これにより王国軍では帝国大将を討ち取った軍功第一のミゲル中隊長と、軍務長官を守り抜いた軍功第二のガリウス中隊長が存在感を増し、次代の将軍候補と囁かれることとなった。


 帝国軍もエビーナ大将を失って統制を欠いているが、体力気力の充実しているクレイド騎馬中隊長が率先して死傷者の帰国を指揮していた。第二重装歩兵大隊長、右翼軽装歩兵大隊長、右翼騎馬中隊長は自らの率いる兵員の損耗が激しい中で、とくに壊滅的な第一重装歩兵大隊と左翼軽装歩兵大隊の死傷者も帝国本土へ運ぶ作業に当たっている。

 帝国軍は三人の大将が一年ずつ順繰り戦場に出て戦っていた。そのうちの一角が崩されたのだ。すぐにでも次代の大将を決めなければならない。次の大将は通常、重装歩兵大隊長から選ばれるのだが、此度はさしたる戦果を挙げていない。戦果だけを問うなら七将軍を討ち取ったクレイド騎馬中隊が随一である。しかしクレイドは一兵卒からの叩き上げであり、中隊長までしか昇格できない規則がある。騎馬中隊長は成り上がり者の最高位に当たる。そうなれば生存した第一重装歩兵大隊長か第二重装歩兵大隊長のいずれかが選ばれるのが筋だろう。

 王国軍も帝国軍も、次戦に向けて体制の建て直しが急がれた。

――――――――


 以上が『秋暁の霧、地を治む』のプロローグに当たる部分のドラフトです。

 話の筋としてはこれでよいと思います。あとは細部の描写をどうするかですね。





最後に

 今回は「『秋暁の霧、地を治む』プロット作例」をお送りしました。

「ドラフト」を第一稿に仕立てます。

 その後の第二稿以降で表現と描写をつけて、じょじょに完成稿を目指しましょう。



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