724.事典篇:竜人族:リザードマン、ハーフドラゴン

 今回は「リザードマン」「ハーフドラゴン」についてまとめました。

 竜と人との中間に位置する存在として「リザードマン」が設定されました。

『D&D』ではドラゴンがヒューマンやエルフなどとの間に子をもうけて「ハーフドラゴン」が生まれるとしたのです。

『T&T』で「ハーフドラゴン」が「リザードマン」類に含まれるため、合わせて掲載いたします。





事典【竜人族:リザードマン、ハーフドラゴン】


 コンピュータRPGで敵としてよく出てくるのがリザードマン(トカゲ人)です。

 とくにドラゴンが出てくるRPGでは、必須と言ってもよいくらい出てきます。

 リザードマンの中には「ハーフドラゴン」の要素を持つものもいるため、ハーフドラゴンについてもまとめています。




リザードマン

 リザードマンは架空の生物でトカゲに似た人型の生物です。

 人魚や狼男などのように古くからの伝承や文献もなく、架空の存在であるのですが明確な由来はとくにありません。そのため作品ごとに大まかな共通項はありながらも細かな性質や設定の相違が見られます。

 主に共通するイメージは、二足歩行するトカゲというものですが、作品によってはワニやカメレオンや恐竜やドラゴンのように書かれることがあります。

 また、リザードマンは左利きとして書かれることが多い。

 前足(手)は道具を使えるため、剣や盾などで武装した姿がよく見られます。知性はそこそこありますが、特筆するほど思慮深くもないのです。人間より腕力があり、戦闘能力も優れています。戦士として有能なため、単独でも強敵となりますが、集団となったリザードマンはさらなる恐るべき存在となるのです。見た目とは違って邪悪な存在ではなく、生命を脅かしたり生息域を侵したりしなければ、敵対することは少ない。ただし、攻撃的な性格のため、戦いを避けられない場合もあります。水辺に棲み、魚などを獲って食料としているとする作品もあれば、逆に砂漠などの乾燥地域に棲むとする作品もあるのです。いずれにしても爬虫類のイメージゆえ、高温の気候を好む傾向があります。

 上記のように特定の作品の産物ではないため、あなたの「剣と魔法のファンタジー」にリザードマンを登場させても著作権に触れることはありません、



 TRPG『Dungeons & Dragons』第五版では、リザードフォークは原始的な爬虫類の人型生物で、沼やジャングルに隠れ住んでいます。丸太小屋や草ぶき小屋の並ぶ彼らの村は、近寄りがたい洞穴、半ば水没した遺跡、水没した地下洞窟などにあるのです。

 他の種族と交渉や交易を行なうことは稀です。彼らはきわめて縄張り意識が強く、偽装した斥候を複数放って領地の境界を見張っています。歓迎されざる訪問者を発見すると、リザードフォークの部族から狩猟部隊が派遣され、侵入者に嫌がらせをして追い払うか、ワニなどの危険なクリーチャーの巣に誘導しようとするのです。

 伝統に基づく倫理の観念はなく、善や悪という概念は彼らにとってまったく異質なものです。「真なる中立」のクリーチャーであるため、必要なら躊躇なく殺し、生きていくためなら何でもします。

 自分たちが確保した狩り場の外に出ることはめったにありません。彼らの縄張りに入り込んだクリーチャーはなんであれ彼らの獲物とみなされ、跡をつけられ殺されて喰われます。人型生物も野獣もモンスターも区別しません。自分たちの縄張りの境界を越えてあまり遠くには行きたがりません。そこでの彼らは狩る側から狩られる側へと容易に転落するからです。

 特別な理由があれば、隣人と同盟を結ぶ場合もあります。そうなったリザードフォークはまず最初にヒューマン、ドワーフ、ハーフリング、エルフが頼もしい味方になりうることを学ぶのです。ひとたびよそ者とリザードフォークが手を組んだなら、頑強で獰猛な味方になります。

 リザードフォークは雑食ですが、とくに人型生物の肉を好みます。彼らの捕虜にされた者はしばしばリザードフォークの野営地に連れて行かれ、踊りと物語と儀式的決闘を含む大饗宴の「主役」になるのです。具体的に言うと、料理されて部族の者たちの腹に収まるか、リザードフォークの神に生贄として捧げられるのです。

 熟練の職人とまではいきませんが、殺した獲物の骨を使って道具や装飾品をこしらえたり、死んだモンスターの皮や甲羅から盾を作ります。

 魔法というものに宗教的な畏れを抱き、尊敬と恐怖の入り混じった反応を見せるのです。普通はリザードフォーク・シャーマンが部族を指揮し、リザードフォークの神を讃える儀式や祭典を監督します。ときとして、部族の中にリザードフォークを堕落させ支配下に置こうとする爬虫類のデーモン・ロードの力を受けた個体が生まれることがあるのです。

 リザードフォークの神に似た姿で生まれた者は普通の個体より大柄で知性が高く、徹底的に邪悪です。リザード・キングまたはクイーンと呼ばれるこの者は部族を支配し、シャーマンの権威を簒奪して、家臣たちに見境なしの攻撃性を植え付けます。

 リザードフォークは竜語を話しますが、これは大昔にドラゴンから教わったのだと考えられているのです。ドラゴンの縄張りに迷い込んだリザードフォークの部族は貢物を差し出してドラゴンの好意を得ようとします。邪悪なドラゴンであれば、禍々しい目的のためにリザードフォークをこき使い、狩人たちを略奪者の群れに変えようとすることもあるのです。



 TRPG『PATHFINDER RPG BESTIATY』では、リザードフォークは誇り高く力の強い爬虫類の捕食生物で、沼地や湿地の底にまばらな共同住宅から成る村を作ります。乾燥地への入植に興味がなく、幾千年の間役に立ってきた簡素な武器と儀式に満足しているリザードフォークは、他の種族から遅れた蛮族とみなされていますが、人間が直立歩行し始めるより以前にまで遡る伝統と口伝の歴史を持ち、身内だけの共同体の中で実に生き生きと暮らしているのです。

 ほとんどのリザードフォークは身長6〜7フィート(約1.8〜2.1m)、体重200〜250ポンド(約90〜110kg)。力強い筋肉は灰色、緑色、褐色の鱗に覆われています。一部の血族では短い背トゲや赤い色合いのひだが生えていることもあるのです。リザードフォークは全員が水泳を得意としており、その力強い長さ4フィート(約1.2m)の尾を左右に振り回して泳ぎます。

 リザードフォークは空気を呼吸し、繁殖と睡眠のためにひとつところに集まった塚の住居に戻ります。その身に流れる爬虫類の血により気温が低いと身体が動かなくなるため、リザードフォークは日中に狩りや作業を済ませ、夜間は家に避難して、他の部族員たちと共に身を寄せ合い、泥炭の大きな焚き火のぬくもりを分かち合うのです。

 通常は中立の属性なのですが、リザードフォークの冷淡なふるまい、文明の“賜物”に対するかたくなな拒絶、そして言い伝えに名高い戦闘時の凶暴ぶりにより、リザードフォークはほとんどの人型生物から否定的な見方をされています。しかし、これらの特徴は確たる理由に根ざしたものです。それは、恒温の人型生物とは比べ物にならないほど、リザードフォークの出生率が低いのです。命がけで湿地にある縄張りを守ろうとしない部族は、哺乳類の大群に圧倒されることになります。彼らは友人と敵の死体を分け隔てなく食べてしまうのです。それを指摘されれば、現実主義のリザードフォークはすぐさま、「沼地で生きるのは困難であり、無駄にしてよいものなどなにひとつない」と反論するでしょう。

 ここに挙げたリザードフォークは湿地帯に住んでいる者たちです。リザードフォークの部族は他の環境でも暮らしていけますが、そういった者たちは水泳速度を持たず、代わりに15フィートの登攀速度を得ます。



 TRPG『ADVANCED FIGHTING FANTASY』第2版『モンスター事典――奈落の底から――』では、この世界には人類の支配がけっして及ばない地域がいくつか存在します。どくろ砂漠南部の広大な沼地や密林は、人が生活できなくもないのですが、リザードマンたちにしっかりと支配されているのです。この邪悪な爬虫類は巨人で戦好きであり、つねにその版図の拡大を狙っています。幸いなことに、高温多湿の気候を生存のために必要としており、最も近くの植民地でもアランシア南部どくろ海岸の沖合にある火山島となるのです。

 リザードマンは緑色の肌で、立ち上がると2.5メートルもの高さになるのです。全身は頑丈な鱗で覆われ、トカゲの頭部と長い尻尾を別にすれば、太った人間に似ています。棘状の突起が背中を隆起して走っており、2本の角が頭頂部から突き出すのです。通常は巧みに造られた鎧を身に着けており、シミターや槍、剣、斧、鞭といったさまざまな武器の中から1つを携えています。かなり知能の高い生物であり、大規模な軍隊は各人の経験と知能に応じて徹底的に階級分けされているようです。軍隊はリザード・キングとして知られる、より優秀な種族によって率いられているため、練度も高く装備も整っています。彼らは金や貴金属を溜め込む性質もあり、捕虜はすべて鉱山での採掘作業をさせられるのです。

 リザードマンたちは、さまざまな爬虫類を騎乗用に訓練することに成功しています。馬ではとても彼らの重さに耐えられません。巨大トカゲが最も頻繁に利用されますが、これは俊敏で荒れ地でも軽快に走れるからです。しかし巨大トカゲはあまり強くはないので、ステゴザウルスもまた利用されます。とても愚鈍なので訓練することはずっと難しいのですが、きわめて強靭であり、敵陣を突破するのに理想的です。

 この種族は混沌に影響されているため、変異により希少な亜種が数多く存在します。双頭型リザードマンはしばしば司祭として使えているのが見かけられるのです。もっと普通のリザードマンは、彼らを神に祝福されたものと見なしているからです(リザードマンはあらゆる爬虫類の神々を信仰しており、そこには獰猛なるトカゲの神スシス・チャや蛇のデーモンのマイユールが含まれます)。双頭型は通常種より大きく凶暴であり、気分次第で奴隷や囚人を虐殺することが許されています。神々に仕えているため、その行動はけっして疑問視されないのです。

 それに比べて不幸な者たちが変異型リザードマンです。その歪んだ奇形ゆえ軽蔑され、戦場の前線に立たされる傾向があります。変異は、ねじれた脚やこぶのある体、異なった体色、歪んだ背中など、百以上のさまざまな形をなすのです。神への生贄の供給が不足したときは、なだめの儀式で否応なしに捧げられことすらあります。双頭型という従兄弟とも言える司祭たちは、変異型のほぼすべてを軽蔑しているのです。醜悪で歪んだ体は、爬虫類種族の純粋さに対する冒涜に他ならないという理由で。

【リザード・キング(トカゲ王)】

 今や偉大な種族となったリザードマンたちも、ほんの5世紀ほど前は、統制の取れない部族にすぎず、大半の時間を互いに争い、共食いをすることに費やしていました。しかし彼らの中からリザード・キングという優等種が現れ、種族を支配し、リザードマンたちをまとめて文明化していったのです。現在、各部族それぞれが1人のリザード・キングを頂いて統治されています。リザード・キングはそれぞれ、南の沼地にある賢者と英雄からなる“大会議”のメンバーたちに忠誠を誓っています。普通のリザードマンよりも背が高く強靭であり、ずっと知能も高い。彼らなりのやり方ではありますが文明化され洗練されており、偉大な指導者です。

 リザード・キングはつねに二十体ほどの生え抜きのリザードマンの戦士に護衛されているが、彼ら自身も最高の戦士であり、魔法の炎の剣を愛用している。しきたりにより、リザード・キングは下位の種族であるリザードマンとできるだけ距離を置いており、種族の純粋さを確実に保つため、彼らと交わることは死によって罰される。

【リザーディン(トカゲ人)】

 リザーディンたちがどこから来たのか正確に知る者のはいません。学者たちは、東部の密林の彼方の隠れた王国や南海の小島、あるいは「西の海」を越えた謎めいた土地からやってきたと、さまざまな説を唱えています。この鱗を持つ人型種族はまるでどこでもない場所から突然現れたように見え、数年滞在したあと、そこにいなかったかのように忽然と去っていくのです。少しばかりドラゴンに似ていますが、トカゲ族よりも人間の体格に近い。たとえば長い腕やまっすぐな脚、そして翼は持っていません。鱗に覆われており、その色は通常深い赤ですが、人間の中で過ごすうちに、その慣習で衣服を着、マントを羽織るようにすらなっているのです。

 もし町で遭遇するなら、ひっそりと店の経営をしていたり、はるか遠くの地の奇妙な魔法の装身具を売っていたりするでしょう。売り物は、さまざまな金属で出来たサソリ形のブローチで、装備した者に幸運や力、防護をもたらしますが、もちろん他にもいろんな道具が取り扱われている。このような宝物はときに愚かな盗人の興味を惹きますが、リザーディンが自衛を怠っていないことに気づいていません。攻撃するときは、口から炎のブレスを吐きます。これは通常の爪による戦闘の結果とは別に追加で与えられるのです。このような能力はときに町の人々を怯えさせ、その不安によって町から追い出されてしまうことがあります。そのため、リザーディンは慎重に目立たないように付き合いを避け、大勢の風変わりな者や外国人に紛れることができる町の商業地区や港に居を構えるのです。

【カラコルム】

カラコルムはおそらくリザードマンの近縁で、彼らはしばしば、邪悪な指導者に仕えているところを目撃されます。身長は2メートルほどで、灰色の鱗に完全に覆われており、とても長い尻尾を後ろに引きずっているのです。異常なことに、彼らは2つの頭を持ち、互いにおしゃべりを続けています。強力だが単純な生き物で、自身の欲求が満たされているかぎり満足しており、信頼のおける存在です。お気に入りの食事(死んだ蛇)と、快適な部屋、そしてときたまの娯楽のために囚人をいたぶる機会、これらがじゅうぶんに与えられれば、彼らは主人のために地獄までもついていきます。

 人間の言葉を話せますが、つねに2つの頭が同時にしゃべるので、しばしば言っていることを理解するのが困難です。もし誰かに雇われているなら、剣や槍を所持している可能性があり、熟練した手さばきで戦うでしょう。彼らの強靭さや2つの頭が強調できることで、間違いなく優秀な戦士となっています。しかし、彼らはげっ歯類とくにネズミを恐れて出会うと恐怖に立ちすくみ、小さな獣が立ち去るまで物陰に隠れるのです。なぜそうなってしまうのかは定かではないが、古の伝説によると、スミス・チャと呼ばれるトカゲの神が、ネズミの神カリープを飲み込もうとして、のどに詰まらせて死んだからとも言われています。迷信深いカラコルムが、そのようなネズミ神への冒涜に対して、ネズミたちが復讐を求めていると恐れるのもありえる話です。



 TRPG『Tunnels & Trolls』完全版では、|トカゲ人(リザードマン)は、ワニの頭と胴体に、人間のような腕と脚を生やした混血種です。人間に比べると腕も脚も短く、筋肉質です。胴体全体に緑色の分厚い鱗が重なり合って生えています。足には幅の広い鉤爪があります。あまり賢くありませんが、言語を持っており、協力して作業したり、共同戦闘を行なう程度の知性は備えています。

 トカゲ人の身長は2メートル10センチ〜40センチほどですが、ワニのような長い尻尾まで含めると体長は3メートル60センチ近くに及びます。服や鎧は着ませんが、斜めがけした革紐にソードやクラブや短剣、小袋などを入れて運んでいます。彼らの皮膚は濃いエメラルド色で、8センチほどの歯はレモンのように黄色く、鉤爪と爪は硬く黒い角質で出来ており、革を引き裂くことができます。

 頭部と尻尾はワニに似ていますが、陸上で暮らします。トカゲ人が強力なルザンの退化したものなのか、まったく別の種族なのかは不明です。デージリがどの地位にいるのかもわかっていません。唯一明らかなのは、同族であると見なされる程度には、いずれも爬虫類やトカゲに似ているということです。

【ルザン】

 ルザンはトカゲ人(リザードマン)の上位種で、本来惑星トロールワールドには存在しない混血の爬虫類です。見た目はベロキラプトルに似ています。(鳥類のような関節のある)強力な脚を持っており、短距離であれば馬より速く走れます。足の先端は鋭い鉤爪になっており、一本だけが特に長くなっています。腕は短いですが、二本指の手で武器を扱うことができます。頭部は鳥に似ていて、黒い目とクチバシに似た口があり、短剣のような歯がずらりと生えています。鱗の生えた赤茶色の皮膚をしていますが、ルザンの魔術師は冠羽でそれとわかります。真に強力な魔術師になると、羽毛のたてがみが、頭部から首、肩までを覆う鮮やかなマントのようになります。

 冒険に出るルザンは必ず三人組です(女性一人と男性二人)。彼らの「衣服」はほとんど、剣を吊るすための飾り帯や革紐、あるいはちょっとした必需品を持ち運ぶ小袋だけです。兵士は場合によっては金属の兜と皮のロングコートを身に着けます。またルザンはみな、鱗に直接宝石を貼り付けて、けばけばしく身を飾るのを好みます。しかし、彼らに友情という概念はありません。それに代わるものとして、ともに行動する三人組への忠誠、支配者への忠誠、自身の種族への忠誠があります(忠誠心の深さは表記した順です)。彼らにとってルザン以外のものは敵か、一時的同盟者にすぎません。

【デージリ】

 共同体単位で地下に暮らす、小柄なトカゲに似た人型種族で、温暖あるいは暑い気候を好みます。デージリははるか昔、ドラゴンによって創造された種族です。グレート・ドラゴンたちが人間の嫌な面を揶揄して彼らを作ったのです。さらに、愚かで、本質的に人間を苦しめるという性質を持たせました。

 各共同体には女王がひとりいます。巨大な蛇のような化け物で(人によってはナメクジみたいとも言います)、その目的はただ一つ、卵を産むことと、それらの卵を作り出すホルモンを製造することです。女王は一回の交配で千個以上の卵を産めます。

 最も一般的なデージリは、身長1メートルの尻尾のない無性の働きバチのような労働者です。彼らは食料集めから卵の世話まで、あらゆる仕事をこなします。女王や戦士の命令には唯々諾々と従います。彼らを殺すのは簡単ですが、群れをなして数の力で獲物に襲いかかります。

 戦士は労働者の2倍の体格を持ち、全員が男です。女王と交配し、共同体に対する脅威を追い払うために戦います。1つの共同体に同時に7人以上の戦士が存在することは稀です。というのも、彼らはとてつもない食欲の持ち主で、必要とあらば共食いも辞さないからです。


 TRPG『Tunnels & Trolls』完全版『MONSTERS! MONSTERS!』では、リザードマン(トカゲ人)は二本足で歩く、トカゲ人間です。体は厚い鱗に覆われ、太い尻尾を持っています。なぜか、リザードマンたちは左利きです。

 能力値表記のリザードマンの場合、防具はあまり使いませんが、人間用の武器は好んで使います。また、厚い皮は2点の防御点を持ちます。

 リザードマンの尻尾は秘密兵器となりえます。リザードマンが複数の敵と戦っている場合、尻尾も攻撃に使えます。



 TRPG『ソード・ワールドRPG』完全版では、リザードマンは大きく二つに分類されます。ノーブル(貴族階級)とスレイブ(奴隷階級)です。

 圧倒的に多いのはスレイブです。スレイブは知能は低く、魔法も使えません。リザードマンの集落のほとんどはスレイブだけからなり、個体数は20〜50程度です。こういった集落ではあまり複雑な社会生活は営まれておらず、近くの湖沼や河川などで魚をとっては食べているというだけの非生産的なものです。群れをなすのは、外敵からの防御と生殖のしやすさという意味しかありません。

【ノーブル・リザードマン】

 ノーブルは体格、知能ともにスレイブよりはるかに優れ、個体によっては高レベルの竜語魔法も使います。ノーブル・リザードマンの混じった共同体はめったに人間の目に触れられないため、正確な事実はわかりませんが、それはスレイブのみのものの数倍の規模を誇り、高度な機能分化をしているともいわれています。



 TRPG『ロードス島戦記RPG』では、スレイブ・リザードマンは直立した手足の長いトカゲという姿の知的種族です。湖沼や河川で魚を採るといった、原始的な暮らしを送っています。人間と進んで対立することはありません。

【ノーブル・リザードマン】

 ノーブル・リザードマンは、リザードマンの集落でごく稀に見かけられる上位種です。ドラゴンの血を引いているという思想を持ち、実際にドラゴンのような姿に変身できます。これは「竜語魔法」とも呼ばれ、ドラゴンもこうした魔法を使えるといわれています。



 TRPG『クリスタニアRPG』では、リザードマンは、神獣王ルーミスによって創造された亜人です。その姿は、直立して歩くトカゲ(リザード)そのもので、身体の虹色に輝く鱗が特徴です。

 彼らはきわめて好戦的な性格で、過去の古の民と戦った歴史がそれを物語っています。しかし、仲間意識はひじょうに強く、いったん仲間と認めた相手はけっして裏切りません。仲間になればこれ以上頼りになるやつはいないのです。

 また彼らは保守的な民ということでも知られています。だからクリスタニアへの侵入者である新しき民や暗黒の民のことをあまりよろしく思っていません。もちろん、プレイヤー・キャクターとなったリザードマンはそんな考えは持っていない。

 彼らの寿命は、せいぜい人間と同じ。そしてなぜか全員が左利きと決まっています。

 リザードマンは泳ぎがうまく、めったなことでは溺れません。また10分くらいなら、水中に潜っていられます。

 リザードマンは地面がぬかるんでいても、まったく行動に制限を受けません。たとえ底なしの泥沼でも、腹這いになって上手に進んでいきます。



 TRPG『ログ・ホライズンTRPG』では、「蜥蜴人リザードマン」はいくつかの役割があります。

蜥蜴人リザードマンの恐竜乗り・ダイノライダー

 悪の亜人種族である「蜥蜴人リザードマン」の一種。身長2メートル程度の二足歩行するトカゲのような姿をしています。「蜥蜴人リザードマンの恐竜乗り・ダイノライダー」は部族の戦士階級に属し、戦闘用に調教した恐竜の群れを率いて前線に立つのです。自らも小型の乗用恐竜にまたがっており、手にした突き棒で恐竜を操りながら攻撃してきます。

蜥蜴人リザードマンの野伏・レンジャー

蜥蜴人リザードマン」の下級兵士で、偵察や巡回を主な任務としています。銀色の斑模様の鱗は密林の中で保護色になり、手にした吹き矢で奇襲を仕掛けるのが得意です。罠の扱いにも長けているため、待ち伏せされるとかなりの脅威になるでしょう。上級の「蜥蜴人リザードマン」戦士が毒や罠を弱者の用いる手段として見下しているためなのか、部族内での彼らの地位はあまり高くないようで、食料調達などの雑用を押しつけられていることも多い。



 TRPG『ゴブリンスレイヤーTRPG』では、蜥蜴人リザードマンは「言葉持つ者」の中で最も勇猛で強さを尊ぶ種族です。恐るべき竜の末裔を自称し、その多くは南方の密林や湿地帯で暮らしています。直立した蜥蜴のような姿をしており、鋭い爪と牙、屈強な尾、堅い鱗を持っているため、戦士や武道家として秀でているほか、祖竜を崇拝する竜司祭にも向いています。

 13歳で成人として扱われ、当人たちは殺されない限り成長すると主張しますが、戦死する者がほとんどのため寿命はわかりません。





ハーフドラゴン

 TRPG『Dungeons & Dragons』第五版では、ドラゴンが姿を変えた形態のまま他のクリーチャーとつがいになると、この結びつきからハーフドラゴンの子どもが生まれることがあります。また狂えるウィザードの呪文や、竜の血に湯浴みする儀式によって、クリーチャーがハーフドラゴンに变化を遂げることもあるのです。いずれの場合にも、結果として生まれるのは、竜の性質と本来の形態の性質を組み合わせたクリーチャーです。生まれ方こそ違えど、あらゆるハーフドラゴンはよく似た姿と良く似た特殊能力を備えています。

 ハーフドラゴンは子どもを作れません。子どもを作りたい者は、ほとんどの場合、魔法の力に頼ります。代わりにハーフドラゴンの寿命は長い。典型的なハーフドラゴンの寿命は、竜の血を引かぬ同族の2倍であり、たとえばハーフドラゴン・ヒューマンは150年以上も生きます。

 ハーフドラゴンは自分が血を引く竜の性格を受け継ぐのです。たとえばハーフゴールド・ドラゴンはしばしば内気で無口で、ハーフカッパー・ドラゴンはいたずら者で遊び好き。ハーフグリーン・ドラゴンは嘘つきで、ハーフホワイト・ドラゴンはしばしば頭の鈍い暴れん坊、という具合です。こうした性格はハーフドラゴンのもう一方の血筋によって緩和されます。しかし欲深でおごり高ぶり誇大妄想を抱きがちというのは、善属性のハーフドラゴンもしばしば備える性質です。

 怪物、巨人、人型生物、野獣のみがハーフドラゴンとなりえます。

 またハーフドラゴンは竜のブレスを吐くことができます。





最後に

 今回は「竜人族:リザードマン、ハーフドラゴン」についてまとめました。

 リザードマンの中にもハーフドラゴンの要素があるものもいるため、あえてハーフドラゴンを併記しました。



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