255.意欲篇:書いたら翌日に分析(反省)する
今回は「分析・反省」についてです。
せっかく小説投稿サイトに投稿しているのに、何人が読んだのか、どのエピソードが人気なのか、評価やブックマークがどれだけ増えたかを確認しない人がいます。
もちろん気にしすぎて気に病む人もいるのですが、まったく省みない人は向上心がないと見なされてしまうのです。
書いたら翌日に分析(反省)する
小説投稿サイトはほとんどの書き手が「書き捨て」にしていると思います。
きちんと後を追っている人でも、せいぜい何人から評価されブックマークされたかを知ることくらいです。
しかし連載ともなれば、継続して読み手に読み続けてもらわなければなりません。
そうしないと評価もブックマークも増えずランキングに載ることもできないからです。
ではどのようにすれば継続して読み手に読み続けてもらえるのでしょうか。
過去投稿ぶんの反響を知る
投稿し終えた直後から「閲覧数が何人増えた」「評価者数が何人増えた」「ブックマークが何人増えた」ということを意識しないでください。
傍から見ていると未練がましく感じられます。
ではいつ反響を知るべきか。
ずばり「翌日の執筆直前」です。
この段階であれば「前日の投稿ぶん」が好評だったのか不評だったのかはすぐにわかります。
『小説家になろう』で反響を知る方法
『小説家になろう』では「アクセス解析」をすることで「どのエピソードが読まれたか」が「部分別」でわかります。一日どれくらいの人が読んでくれたのかも「PV」として時間帯別に確認できるのです。
つまり読み手のどのくらいの人がどの部分を読んでいるのかが丸見えになっています。
ユニークアクセスは2日ほどのタイムラグがあるため、あまり参考になりません。まぁ自己満足として受け止めればよいでしょう。
そして毎日「評価者数」をチェックして、どのくらいの方に評価してもらえたのかを確認します。
評価の点数はおまけみたいなものなので、あまり気にしないでください。
文章評価・ストーリー評価ともに基本的には1〜5ポイント評価なのですが、評価をしようとしてくれる人なら殆どの場合3ポイント以上を付けてくれます。
2ポイント以下だと思ったらあえて評価しません。時間のムダだからです。
そもそも「評価」の基準はあってないようなものです。
絶対的な五段階評価として1〜5ポイントを割り振る人もいます。
こういう人は酷評なら1ポイント、絶賛なら5ポイントを付けるのです。
評価するに値しないと思えばそもそも「評価をしません」。1ポイントでも入ってしまうことを嫌うからです。
私の本コラムが低評価なのも「評価するに値しない」からなのでしょうか。
上級者向けはところどころに出てくるのみですからね。
また面白さの定量として1〜5ポイントを加算する人もいます。
つまりこの作品は1ポイントほどの面白さがあった、この作品は手放しで絶賛する面白さがあったので5ポイントを付けようというものです。
純粋に「面白さ」をどれだけ感じられたかでポイントを加算していきます。
昔フジテレビ系で放送されていた『トリビアの泉 ~素晴らしきムダ知識~』という番組で、「勉強になった」と感じた出演者が「へぇ〜」ボタンを連打していたものです。
あれも出演者にとってどれだけ「勉強になった」かを定量として判断していました。
まったく面白くなかったのなら評価をしません。
つまり1ポイントでも評価をしていく人というのは、1ポイントでも書き手を応援する要素になると考えている方々なのです。
このような方々が多いほど平均ポイントが少なくなる傾向にあります。
そもそも小説投稿サイトを使い慣れないうちは「評価できる」こと自体を知らない方もいらっしゃるのです。
このように『小説家になろう』の評価は、小説の内容が良ければ「評価者数」が多くなって文章評価・ストーリー評価が増えていきます。平均ポイントは気にしないでください。
また、まだ面白さを決めかねているような方は、すぐに評価してくれないものです。
私の本コラムもPVが多い割に評価者数が極端に少ないという特徴があります。
本当にウケが悪いのか、一気に大量投稿したので読み手がすべてを読み切れていないのかがなかなか見分けられません。
なるべく早期に『ピクシブ文芸』の連載に追いつきたかったので、瞬く間に230ほどのコラムを連続投稿しました。
そのせいでまだ本コラムのすべての投稿をご覧になっていない方も多いと思います。
どの部分からでも読めば理解できるようにしていますので、とりあえず気になったサブタイトルを見つけてお読みいただければ速めに読めるはずです。
『ピクシブ文芸』では
『ピクシブ文芸』では以前こそ10段階評価でしたが、今はTwitterのように「いいね」を付けられるだけになっています。
こちらは評価するなら「いいね」を付け、評価できなければ付けないと至極明解です。
あとは投稿別にブックマークが付けられるので、どの話題の反響が大きいのかを知る手がかりになります。
「閲覧数(PV)」「いいね」「ブックマーク」の三つを見れば、どのエピソードが人気なのかが一目瞭然です。
そのため『小説家になろう』で連載されているものを『ピクシブ文芸』に持ってくるという発想が生まれてくると思います。でもオススメは致しません。
『ピクシブ文芸』は女性向け恋愛小説がランキングの上位を独占しており、ベースとなっている『pixiv小説』も女性向け二次創作が九割を占めています。
『小説家になろう』で一大ジャンルとなった「異世界転生」「異世界転移」ものはまず評価が得られないからです。
それでも一日の投稿自体がまだまだ少ないので、「ファンタジー」ジャンルを投稿しても「それなりには」反響が得られます。
だから基本的に『小説家になろう』を主戦場にしている方があえて『ピクシブ文芸』で勝負をする必要なんてありません。
『小説家になろう』ではどのエピソードがよかったから「評価が増えた」「ブックマークが増えた」というものがわかりにくいだけです。
それも毎日執筆前に「アクセス解析」「評価者数」「ブックマーク」をチェックしていけば、前日のエピソードが成否だったのかの判断材料にはなります。
『カクヨム』では
『カクヨム』では三段階の★で評価できます。また「エピソードを応援」することで、人気のあるエピソードがどれかがわかるのです。『小説家になろう』のよいところを取り込もうとしているように思えます。
三段階の★で評価しますので、★評価は他ユーザーへのアピールにはたいせつです。
検索やランキングでも★の数を確認できますので、「よい小説」だと判断したら、積極的に★を付けていってください。
また「キャッチコピー」のすぐ下に「レビュー」を表示させられすので、「この作品はここが面白い」と直感的にユーザーに知らしめられます。
「キャッチコピー」と「レビュー」と★評価で読まれる小説が決まるのです。
前日投稿ぶんの分析をするには
前日投稿したぶんを分析(反省)するのは、『ピクシブ文芸』なら上記したとおり「閲覧数」「いいね」「ブックマーク」を確認するだけで事足ります。
『カクヨム』では「エピソードを応援」で可視化できますので、人気のある投稿やエピソードがどれかを確認できるのです。
問題は『小説家になろう』です。
基本的に何時何分に投稿したかによってもPVに大きな差が生じます。
人があまり投稿していない時間に投稿する人もいますし、投稿の殺到する時間帯に予約投稿したり、殺到する時間の後に投稿するなど工夫している方が多いのです。
「PVを稼ぐ」という目的であれば、投稿が殺到する時間を少し過ぎて5分以内に投稿するとよいでしょう。
殺到するのは予約投稿できる△△時00分です。
もしこの直前たとえば◇◇時59分に投稿しようものなら、直後に大量の予約投稿が投下されるのですぐに埋もれてしまいます。
ですが△△時05分程度であれば、先に大量の予約投稿が投下された後に掲載されることになります。
つまり通勤通学の時間にスマートフォンなどで『小説家になろう』に触れている方の目にとまりやすくなるのです。
ただし△△時05分などを狙いに行くと「予約投稿できない」ことになります。
その時間、あなたはすでに電車の中かもしれません。そうなると投稿のしようがなくなる危険性もあるのです。
だから基本的には「毎日同じ時間に予約投稿する」というクセをつけましょう。
どんなに大量投下されてもかまわないでください。
読み手としても大量投下を見越してスマートフォンで「ジャンル」と「キーワード」を組み合わせて自分好みの作品を検索しています。
その検索結果三ページ以内に残ってさえいれば、読まれる可能性は高まるのです。
時間を揃えられたら毎日の条件は等しくなります。
そこからまずはPVをチェックしてください。
毎日同じ時間に予約投稿していてとくにPVの高い日があれば、その投稿ぶんは読み手の興味を惹けたということです。
PVの次はブックマークをチェックします。昨日より何人が新たにブックマークしてくれたのかを見るのです。これでご新規さんの数を知ることができます。
最後に評価者数を見ましょう。
もしPVが高く新規ブックマークが増えたのに評価者数が増えないという事態になったら、なにかを変えなければなりません。
たいていは文章がお粗末かストーリー展開がお粗末かしているものです。
また「佳境」に近づく前から評価が高い小説というものはまずありません。
連載は物語の終わりが近づいていることを示す、三百枚の「
連載小説なら、何回でも「
それでも評価者数が伸びない場合もあります。
あなたの筆力が劣っているか、物語そのものに魅力がないかです。
この場合はいったん潔く連載を終了して、新しい物語に挑みましょう。
どうしても「この作品で評価を獲るんだ」と思い入れの強い作品もあると思います。
そうであれば、とにかくストーリー展開をあれこれ試しながらたくさん書くことです。
文章力はたくさん書いて反省していかない限り成長しません。
あなたに時間的な余裕があるのならば、連載と並行して短編を書いてみましょう。
短編で読み手の関心を惹けたら、連載に読み手が流れてくる可能性もあります。
そこで勝負しても遅くはないでしょう。
それでも評価者数が増えないのであればすっぱりと「
将来性のない小説を書き続けてもあなたの糧にはなりません。
新たな作品の「プロット」が書き終わるまでは今の連載を続け、「プロット」が出来あがったら今の連載はさっさと畳んでしまいましょう。
そして翌日から新しい作品を執筆していけばいいのです。
プロの書き手であっても「評価の良くない小説」はあります。
プロにもあるのですからアマチュアのほとんどは「評価の良くない小説」であるはずなのです。
それに固執する必要などありません。
潔く決別して、新たな作品で勝負しましょう。
そのためにも連載の畳み方は憶えておくべきです。
最後に
今回は「書いたら翌日に分析(反省)する」ことについて述べました。
少なくとも書いた当日に結果が出るものではありません。
夜に寝て翌日執筆前に確認して分析と反省をすればよいのです。
それを元にして本日分のストックを手直しして予約投稿しておきましょう。
もしあなたがニートなのであれば、とにかくやみくもにいち投稿ぶんを書いたら推敲してすぐに一日何回でも投稿してみましょう。
そこから何かが得られる可能性はあるのです。
将来プロになろうと思っているのなら、なおさら執筆スピードを上げましょう。
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