249.意欲篇:自分に投資していますか
今回は「投資」の話です。ただし金融取引のことではありません。
「書き手」としてのあなたに対してどれだけ投資しているのかということです。
自分に投資していますか
あなたにはやりたいことがあるはずです。
スマホゲームやブラウザゲームやゲーム専用機のゲームをやりたい。小説やマンガを読みたい、アニメやドラマや映画を観たい。遊園地やスポーツ観戦やライブに行きたい。スポーツや筋トレやヨガをしたい。フレンチ・レストランで値段を気にせずフルコースを食べたい。
など、思い浮かべたらキリがありません。
しかしあなたが思い浮かべたもののうち、「自分に投資」できるものはどれだけあるのでしょうか。
書くために役立つこと
「小説を書きたい」あなたがやりたいことのうち「自分に投資」できるものはどれだけあるでのしょうか。
「小説を読みたい」は最新の
「マンガを読みたい」「アニメを観たい」はライトノベルを書くとき参考にできる部分が多々あります。マンガやアニメとライトノベルの相性は抜群です。
「ドラマや映画を観たい」はエンターテインメント小説(大衆小説)や文学小説を書くときにいろいろと役立ちます。
「スポーツや筋トレやヨガをしたい」は健康な体を手に入れるために必要です。体調が整わなければ小説を連載することもできません。
このあたりは「小説を書く」ことに直結していますよね。
気分転換に役立つこと
では「ゲームをしたい」「遊園地やスポーツ観戦やライブに行きたい」「フレンチ・レストランでフルコースを食べたい」というあたり。
直接「小説を書く」ことに役立つかは疑問が残ります。「自分に投資」となるかはあなた次第です。
でも確実に「気分転換」できます。
「小説を書い」ていて煮詰まってしまったら「気分転換」をしましょう。
いったん小説のことを忘れてなにかに没頭し、小説内世界から頭を抜け出させるのです。
抜け出せれば執筆中の小説を冷静に見つめることができます。
「展開を少し変えたらうまくいきそうだ」と問題点を的確に見つけ出せるのです。
「気分転換」もじゅうぶんに「小説を書く」ことに寄与するときがあります。
ただ、あまりにも長くまた多く「気分転換」ばかりしていたら本命である「小説を書く」ことを忘れてしまうのです。
それでは主客転倒。
「気分転換」はあくまでも少しだけやるのがポイントです。
気分転換が書くとき役立つには
たとえば「ゲームをしたい」に「今度の小説にはこういうゲームを出したいから体験しておきたい」という理由があれば「小説を書く」ことに直接役立ちます。
同様に「遊園地やスポーツ観戦やライブに行きたい」も「フレンチ・レストランでフルコースを食べたい」も「今度の小説に使いたいから」という理由さえあれば役に立つのです。
つまり「やりたい」ことが「取材」の名目で大手を振ってやれます。
実体験のない出来事を書くのは、よほどの名筆家でも難しいでしょう。
だから体験して得たものを小説に反映させることが必要なのです。
これはなにも小説に限ったことではありません。
マンガやアニメにしろドラマや映画にしろ、およそ物語と呼ぶものには体験したことが反映されて
小説が書けるようになるには
ここまではあなたが「やりたい」ことから得られるものを述べてきました。
ですが、それだけでは足りません。
肝心の「小説の書き方」を知らなければ「小説は書けない」と思ってください。
つまり真っ先に取り組まなければならない「投資」は、「小説の書き方」を身につけることです。
「小説を書きたい」のなら、誰かから「小説の書き方」を学ばなければなりません。
手前味噌ですが、本コラムはそのような方に向けて書かれています。
世に「小説の書き方」や「文章読本」の類書は数多あります。
そのうち今のあなたにピタリと合うものはひじょうに限られているのです。
大型書店に行って「小説の書き方」に関する書籍が集まっている場所に出向く必要があります。
その中から試し読みして「今の自分に合う書籍」を探すのです。
ですが正直に言って時間のムダと言っていいでしょう。
文章の書き方を学ぶ
文章を書くことすら難しい人が「小説の書き方」の書かれた書籍を買っても意味がありません。
「猫に小判」「馬の耳に念仏」です。
まずは「てにをは」や主語・述語・修飾語、名詞・動詞・形容動詞・形容詞・副詞などの使い方から学ぶ必要があります。
学んだらそれを実践しましょう。
日記でもメモ書きでもいいので毎日「文章を書く」練習をするのです。
そうやって「文章を書く」ことに慣れてきたら、新聞記事を参考に5W1Hを押さえていきます。
文章に必要な5W1HはコラムNo.170「再考篇:5W1H」をご参照くださいませ。
小説の書き方を学ぶ
文章に必要な5W1Hを憶えたら、初めて「小説の書き方」を一から学ぶのです。
とりあえず本コラムをNo.1から順にご覧になってください。
まったくの初心者が「小説の形」を持った「文章が書ける」ようになるコツが詰まっています。
なお同じ内容のことに対して正反対の提言をしているものがいくつかあります。
たとえば「テーマ」です。
コラムNo.12「テーマについて」では「テーマ」なんて取り立てて掲げる必要はないと説いています。
でもコラムNo.43「中級篇:テーマについて」では「テーマ」を掲げなければならないと説いているのです。
矛盾していますが、これでいいのです。
初心者は「テーマ」を意識すると一文も書けなくなります。
だから
中級者は「テーマ」から逃げずに正面から向き合うことで、小説で主張したいことを明確にすべきだというスタンスです。
学習の程度を先読みして書いています。
だから初心者の方には本コラムのNo.1から順に読むことをオススメするのです。
大型書店のコーナーに出向く
本コラムをお読みいただいて、それでも「小説の書き方」がわからない、という方もいらっしゃるでしょう。
そのときになって初めて大型書店の「小説の書き方」コーナーに出向くのです。
そうすれば「あなたが今なににぶつかって書けないのか」という明確な意図を持って書籍を吟味できます。
つまりムダなことをいっさい省いて、今のあなたに最適な「小説の書き方」の書籍が手に入るのです。
この段階にくるまでに買わなければならなかった書籍代を漠然と考えてみてください。
おそらく数十万円はかかるはずです。
それが「ある程度書けるようになった」状態であれば「数万円」もせずに手に入れたいスキルの載った書籍を買えます。
当初かかるはずだった「数十万円」の「投資」をかなりの金額減らすことができたのです。
「数万円」も惜しい方は『小説家になろう』様『カクヨム』様で数多くの方が投稿している「小説の書き方」の類いの作品も合わせて読んでください。
私とは異なる視点で書かれているため、同じことであっても多面的に見られるようになります。
「小説を書く」ためにはこれだけの「投資」が必要です。
多くの部分はインターネットに掲載されていますから、まずはそれを学んでください。
できるだけたくさんのテクニックを身につけてから書籍を買いに行けば「投資」額はより少なくて済みます。
最後に
今回は「自分に投資していますか」ということについて述べてみました。
「小説を書く」ためには「自分に投資する」ことが必要です。
ゲームばかりに投資して飽きるまでゲームを続けているようでは「小説を書く」ために「自分に投資」できません。
「小説を書く」ためになる「投資」をしてください。
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