203.再考篇:誰も反応してくれない
今回はどうにかして小説を読んでくれる人を増やせないかについて述べました。
「タイトル」と「キャッチコピー」「あらすじ」がよくても閲覧数が思うように増やせない方は試してみたらいかがでしょうか。
誰も反応してくれない
小説投稿サイトを利用していて最もつらいのが「誰も反応してくれない」ことです。
少なくとも「タイトル」を頑張ってダメな点のない人気のあるものにしたし、{}
「キャッチコピー」や「あらすじ」「キャプション」も小説の内容をきちんと書いてある。「キャッチコピー」や「キーワード」「タグ」も多くの人気作で用いられいるものを参考にし使っている。
でも誰も読んでくれない。読んでも評価してくれない。ブックマークもしてくれない。挙句コメントがひとつも付かない。
これが殊のほかつらいのです。
ではどうやって読み手を増やしていけばよいのでしょうか。
小説投稿サイトを活用して読み手を集める
まず取り組んでいただきたいのが「小説投稿サイトで読み手を集める」ことです。
『pixiv小説』『ピクシブ文芸』であれば、絵を書いて『pixiv』に投稿し「こんな小説も書きました。読んでくれると嬉しいです」と書くくらいはやりましょう。
二次創作なら絵を投稿したついでに宣伝すれば読み手が確実に増えます。でも絵が苦手な方もいらっしゃいますよね。
またオリジナル(一次創作)を書いている場合、オリジナルの絵を投稿してもあまり見てくれませんから、そもそも読んでくれる人がいるのか心配です。
ものの書籍の中には「積極的に他人の小説にコメントを付けていく」ことを是とするものがあります。
ですがそれはやめたほうがよいでしょう。
仮にコメントを付けられた人があなたの小説を読みにきたとき、ハードルを高くしてしまうことになりかねません。
そうなると読み手は増えても評価が低くなって、結果的に小説投稿サイトで生き抜くのが難しくなるでしょう。
かなり高いリスクだと思います。
小説投稿サイト内でアピールするにも限界があるのです。
まず限界までアピールすべきですが、あまりにも他人の作品にコメントを付けてまわってはいけません。
それは暗に「私の小説も読んでください」と主張しているようでコメントを付けられた方から見てもいい迷惑になります。
コンテストやネット小説賞に応募する
多くの人に小説を読んでもらいたい。
そうお思いの方はまずコンテストやネット小説賞に応募してみましょう。
多くの小説投稿サイトには出版社などの主催するコンテストやネット小説賞が設けてあります。
基本的にその小説投稿サイトに投稿して専用の「キーワード」「タグ」を付けて応募するだけなので、参加も容易です。
そして応募した作品は誰もが見やすいように一覧に収められます。
つまりそのコンテストや小説賞に応募すれば誰かに読んでもらえる確率がぐんと上がるのです。
『小説家になろう』で現在開催中の「第六回ネット小説大賞」には現在3500作以上(『ピクシブ文芸』投稿2017年10月31日時点)の応募があるので、すぐに埋もれてしまうだろうと思われるかもしれません。
しかしその中で「ジャンル検索」「キーワード検索」が併用できるため、読みたいジャンルと「キーワード」の応募作に絞り込めるのです。
たとえばジャンルを「ハイファンタジー(ファンタジー)」に絞ると1200件ほどつまり1/3に狭まります。
「異世界(恋愛)」に絞ると250作ほど全体の7%です。この程度であれば毎日新着順にお試しで読んでいけるのではないでしょうか。これに「キーワード」をさらに付けて絞っていけば、あなたの小説は意外なほど読み手に読まれるようになるのです。
ご利用になっている小説投稿サイトでなにかコンテストやネット小説賞が開かれているのであれば、それに応募することが名前を知ってもらえる入り口になります。
「タイトル」と「キャッチコピー」「あらすじ」を凝り、人気のある「キーワード」「タグ」を付けていればクリックされる率も高まるのです。
「誰も反応してくれない」とお思いの方は、まず「コンテストやネット小説賞に応募」してみましょう。
少なからず反応を得られるはずですよ。
Twitterで宣伝する
「でも都合よく自分の書いた小説に向いたコンテストもネット小説賞も開かれていないんだけど」と思われる方もいらっしゃると思います。
そんなときは『Twitter』を利用しましょう。『Facebook』『LINE』はつながっていないと宣伝拡散効果がありません。
日本のSNSでは『mixi』もありますがこちらは検索機能があまり充実していませんし、もう斜陽のSNSなので宣伝拡散効果は『Facebook』『LINE』よりもさらに薄いでしょう。
でも『Twitter』なら鍵をかけていない限り世界中に小説を書いたことが宣伝拡散できます。
『Twitter』を宣伝拡散ツールに利用する場合は、必ずハッシュタグで小説投稿サイト名を付けてください。
『小説家になろう』に投稿したら「#小説家になろう」「#narou」と付けます。
『pixiv小説』なら「#pixiv」、『ピクシブ文芸』なら「#ピクシブ文芸」、『カクヨム』なら「#カクヨム」、『エブリスタ』なら「#エブリスタ」を必ず付けましょう。
投稿先のハッシュタグを付けずに「読んでください」と書いても読み手としては自分が利用している小説投稿サイトであるのか判別する術が少なくなるのです。
URLリンクも表示文字数が少ないのでなおさら判別が難しくなります。怪しげなサイトへの誘導リンクではないかと疑いもするでしょう。だから投稿先のハッシュタグは必ず付けるべきです。
そしてジャンルもハッシュタグにしましょう。「異世界転生ファンタジー」なら「#異世界転生」、「恋愛小説」なら「#恋愛」と書くなど、読み手にアピールしたい要素はすべてハッシュタグにしたほうがいいです。
そのうえで小説のタイトルとキャッチコピーを書いて、当該URLを張っておきます。これで140文字はすぐに埋まるはずです。
この宣伝効果は意外と早くに出ます。
『Twitter』は利用者が多く、ネット小説を読みたい人が他の書き手の宣伝を読むためにハッシュタグで検索をかけているからです。
その投網に引っかかるようにするだけで、読まれる確率はぐんと高まります。
しかも魅力的なキャッチコピーが付いていたら「ちょっとお試しで読んでみようかな」という思いが湧き起こるのです。
Twitterの注意点
『Twitter』はオープンなSNSなので、鍵をかけていたりブロックしたりされていなければ誰でもツイートを読むことができます。これが『Twitter』の有利な点です。
ただ、二つほど注意しておきたい点もあります。
一つ目は、一度あなたの作品に興味を持った読み手はあなたをフォローして、いつでも「宣伝拡散ツイート」が読めるようにしてくるのです。難しい言い回しですが、要は「Twitterであなたのフォロワーが増える」ことになります。
そうなると日常のツイートも見られることになるのです。
もし日常のツイートが他人を罵倒していたり愚痴ばかり書いていたりしたら、読み手はフォローを外して、あなたの新作も読まれなくなります。
そのため小説投稿サイトへ投稿した作品の「宣伝拡散ツイート」を始める少し前から以後のツイートには気を配らなければなりません。
そうなると『Twitter』への投稿がとても窮屈に感じられるはずです。
そのため「宣伝拡散ツイート」専用の別アカウントを持つ人もいます。
自重するか別アカウントを作るかは一長一短ですので、あなたのやりやすい方法で対処してください。
まぁ『Twitter』で二重アカウントが規約に触れそうではありますが。
二つ目は、炎上する可能性があることです。
あなたの小説を読んで「とても不快な思いをした」人が、あなたの「宣伝拡散ツイート」に対して誹謗中傷・罵詈雑言を浴びせてきます。
『Twitter』も最近では炎上が当たり前になったのです。
ちょっと気に食わない展開というだけで誹謗中傷・罵詈雑言の嵐になります。
一度そうなってしまうと挽回するのが困難になるので、アカウントを閉鎖して新アカウントを作る人もいるくらいです。
ですが批判をする人はどこまでも追いかけてきますから、新アカウントに移行してもつきまといはやまないでしょう。
そうなれば炎上しないように気を配ればいいと思いますよね。
でも読み手がちょっと機嫌が悪いだけでいわれのない誹謗中傷・罵詈雑言は飛んでくるのです。
そこで最もよい対処方法は、誹謗中傷・罵詈雑言の返信やリツイートが付いたら、炎上が始まる前に「とりあえず謝罪する」ことです。
キレている人は謝罪の言葉を聞きたいから誹謗中傷・罵詈雑言を浴びせてきます。
なので本意でなくとも「とりあえず謝って」おくべきです。
そうすれば大炎上になる前に鎮火できるかもしれません。炎上がそれ以上燃え広がらないよう気を配りましょう。
そして炎上した「宣伝拡散ツイート」は消さず意に介さず、新しい作品の「宣伝拡散ツイート」を続けていきましょう。
炎上したから「宣伝拡散ツイート」をやめるというのでは、小説投稿サイトで成り上がれません。
炎上しても毎日小説を投稿して「宣伝拡散ツイート」を発信し続けるべきです。
そもそも炎上を誘う返信やリツイートしてくるのはあなたの小説を読む人の中では少数派になります。
その少数派に頭を悩ませるのではなく、新作を楽しみにしてくれている大勢に「宣伝拡散ツイート」を発信し続けていくのです。
いつかあなたの小説の味方になってくれる人が現れて、あなたの代わりに炎上リツイートへ対処してくれるようにもなるでしょう。
ですので炎上しそうなら「とりあえず謝る」こと。
その後はいつもと変わらず「宣伝拡散ツイート」を続けることを忘れないでください。
最後に
今回は「誰も反応してくれない」というテーマで述べてみました。
小説投稿サイトへ投稿したのに誰も読んでくれない。それは宣伝が足りていないからです。
だからといって『小説家になろう』などで「活動報告」を書いても未知の方に読まれるわけではありません。
コンテストやネット小説賞が開かれているのなら、それに応募するだけであなたの小説はぐんと読まれるようになります。
まずはそこから始めましょう。
都合のいいコンテストやネット小説賞が開かれていないときは『Twitter』で「宣伝拡散ツイート」をすべきです。
とくに有名な書き手が使っているハッシュタグを用いれば、その書き手の「宣伝拡散ツイート」を読みたい人にあなたの「宣伝拡散ツイート」を読ませることができます。
そうなればそのうちの何人かはあなたの小説を読んでみようかなと思うものです。
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