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86.実践篇:主語の扱い方」への応援コメント

  • 主語について質問です。小説では、同じ言葉、言い回しは、しつこくかつ無様な印象になると聞いたことがあるのですが、主語が人の名前の場合、登場人物の名前と彼女や彼らといった人を指す代名詞を交互に繰り返すというのは、どうでしょうか?もし、交互に繰り返すのを防げる方法があればどうすれば、よろしいでしょうか?

    作者からの返信

     サファイア様、コメントありがとうございます。

     小説を書くときは、おっしゃるように「同じ言葉、言い回し」が続くと平坦に見えてしまって興を削ぎます。

     「主語が人の名前の場合」なのですが、主語ではなく「主体」にしてしまうと、ある程度は解決できます。

     たとえば「隆弘がギターを爪弾いた。隆弘が刻むビートで、聴く者を熱狂の渦に巻き込んでいく。隆弘がまるで宇宙の中心かのようだった。」
     という臭い表現があったとします。
     これ主語は「隆弘が」なのですが、三文とも「隆弘が」になっています。
     単純に最初の「隆弘が」以外を省く手もあるのですが、それぞれの述語に入る主語が消えてしまうので、スマートな解決とはいきません。
    「隆弘がギターを爪弾いた。刻むビートで、聴く人を熱狂の渦に巻き込んでいく。まるで宇宙の中心かのようだった。」
     このように、それぞれの文で主語はなんだろう? という主語不在で意味がとれない文章になってしまいます。

     ここは最初の主語「隆弘が」を主体「隆弘は」に変更します。
     日本語では主体が大きな文の主役として機能します。
     先ほどの例で試します。
    「隆弘はギターを爪弾いた。刻むビートで、聴く人を熱狂の渦に巻き込んでいく。まるで宇宙の中心かのようだった。」
     となります。

     つまり主体である「隆弘は」は、次に主体が切り替わるまで、文の主役の座を降りないのです。
     もちろん長すぎる場合は自然と主体が力を失うので、また主体にして盛りたてる必要はあります。
     ですが、小説で恩智「主語」が連発する場合は、可能なかぎり「主体にして残りを省く」ほうがスマートです。

     まあ一人称視点で書くと、あまり名前や彼、彼女といった代名詞はあまり使わないんですよね。
     この問題が出てくるのはたいてい三人称視点だからです。
     小説を読む人は物語を読みたいのですはなく、「物語を体感したい」のです。
     だからできるかぎり一人称視点で書くことをオススメします。


     現在「小説の書き方」コラムのいろいろな実験をする企画を考えています。
     たとえば「会話文中心のところで動作を書き込んだほうがよい場面と書かないほうがよい場面とは?」のような検証をしていく予定です。
     そちらが始まりましたら、ご意見ご要望を承りますので、積極的に書き込んでいただけたらと存じます。

  • 三人称の難しいところですな(あまり書いたことない

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    三人称視点は人物の心境を断定できないのがたいへんですね。
    ライトノベルではなかなか使いづらいと思います。
    主人公に感情移入して楽しむライトノベルと相性がよくないんですよね。