「「想像の自由」がない小説」ではダメですね。
では、どのあたりに隙間を残しておけばいいのか。これが難しいです。
自分が書く場合は、どんどん書いてって、あとから不要な部分を削る方法でやっていますが、削る時につい「実は残しておくべき情報」まで削ってしまう事があります。
そうなると、逆に「読み手に対して必要なものを開示できていない」ことに。
ここのバランスのとり方が、また会得できていません。
作者からの返信
仁志 水ぎわ様、コメントありがとうございます。
まず「実は遺しておくべき情報」を削らない方法ですが、これは小説執筆ファイルのバックアップをとることに尽きますね。
基本的に投稿したら、その回の文書ファイルは削除すると思いますが、執筆中に頻繁にバックアップをとれば、いつでも復元できますからね。
テキストファイルなんて文字数×2バイトしか容量を食いませんので。面倒でも残しておきましょう。
「読み手に対して必要なものを開示できていない」は、読み手の側に立って推敲する以外にないですね。
基本的には主人公に関することは「隠しごとなし」、「対になる存在」のほうで幾分「謎」を作っておくとよいでしょう。
一人称視点で読み手は主人公に入り込んで楽しみますから、主人公の「隠しごと」は厳禁です。まぁたとえば「実は本人も知らないが国王のご落胤」という場合は本人が知るまで書かないでください。主人公本人が知らないのに読み手が知っていると少し興醒めしかねません。
まぁ以前お話しした書き手と読み手だけが知る「秘密」の共有であれば、主人公が知らなくても読み手に伝えてよいのですが。
このあたりは小説の本数を書き慣れるしかないですね。
キャラ設定は裏まで全部考えますが、あやふやにしている所もあります。
……難しいですね。
いや、頑張ります!
そして、とても、勉強になります!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
キャラ設定は突き詰めすぎると成長の余地がなくなってしまうので、ある程度あやふやな部分は残しておいたほうがよいと考えています。
あやふやだったところが確定することで「あぁこの人は成長したんだな」と読み手に感じさせるのも、物語の重要な役割ですよ。
人間は多面性の生き物ですからなあ……私も時にはまともなことを言いますぞ!(無理してない?
作者からの返信
コメントありがとうございます。
多面性がしっかりと書ければ、印象の強いキャラになりますね。
ただ、筆力がある程度ないと分裂気味になってしまいかねないのが難しいところです。
>見た目や外見は揺るがしようがないものですから説明すべきです。
>内面や性格は置かれている状況次第で変わりますから説明でなく描写しましょう。
なんとなくそうであろうと感じて書いていますが、こうして、きちんと文章で整理されて書かれているのを読んで、「おお、そうだ!」と、思わず手を叩きました。視点の説明と言い、ほんとうに勉強になります。
作者からの返信
明千香様、コメントありがとうございます。
まずはまったくの初心者向けで書いておりますので、誰もが同意できる内容が多いと存じます。
実はこの初心者篇と次の中級篇は、昔自分のウェブサイトで公開していたものなのです。
だからかなり長い間置いてあったのですが、小説投稿サイトに掲載してからの伸びが著しくて、正直書いた私自身がたいへん驚きました。
先はまだまだ長いですが、もし本コラムの大枠を見てみたいのであれば、中級篇の後に「端緒篇」まで飛んで読むのもオススメです。
ただ、間には細かなテクニックなども書いてありますので、また戻って続きを読んでもよいでしょう。
明千香様の創作に役立てばと願っております。