第4話 友達

「学校行きたくない…」

2ヶ月すぎて学校楽しいとは思わなかった…

身長が小さいせいで1番後ろの席に決まった時黒板は見えなくなった…

嫌いな人ばかりの教室

友達はやはり鹿児島の2人だけだ…

最近どうしてるかな…

楽しいのかぁ…

羨ましい…

と思いながらも学校に。

5年3組の重い扉を開け中に入る

みんなとは目を合わせないように席に着く。

喋ったらまたなにか言われるかもしれないと恐怖がずっと消えない…

そんな時

「お前さ俺んちのすぐ側なんだな?駄菓子屋行くの見たからさ?」

?とハテナが頭に…

「家近いなら一緒に帰って遊ぼうぜ?」

?!?

「俺、飯田って言うんだけどダメか?」

あっとなり

「いいよ!!」

と喋ってしまった…

すると飯田くんは

「あれ!?鈍りなくなってんじゃん!!まぁいいや!!んじゃ家に帰ったら駄菓子屋行こうぜ!!」

と言っていた。

「うん…」

と返事を返しそのあと放課後まで特になにもなかった。

家に急いで帰り洗濯物を入れて妹に

「ちょっと遊びに行ってくる」

と伝え駄菓子屋に

いつも通りおばちゃんとおじさんがいて中に色々な小学生が沢山いた。

見たことない子がたくさんいてビックリした…

今まで駄菓子屋行ってもおばちゃんとおじさんしかいなかったから仕方ない。

中でお菓子を見ていると飯田くんが来た。

「あれ?早いな?なんか買うの?」

お小遣いなんてもらっていないのでただ見ているだけであった。

おばあちゃんからしかお小遣いもらえないのである。(ずっとな!!)←社会人の俺

「ただ見てるだけ…」

と返事をすると飯田くんは

「この飛行機買って遊ぼうぜ!!俺が買うからさ!!」

とゴムで飛ばす飛行機を買った。

一個60円…

1つの飛行機を交互に飛ばして遊んだ。

門限は5時だったので5時の鐘が鳴った時急いで帰るしかなかった。

言いづらい…

と思っていたら

「鐘なっちゃったから帰ろうぜ?」

と言ってくれた。

じゃあ帰ろと2人で言い合い帰ろうとすると

「作田もこっちなんだな?」

「そうだよ?一緒の方なんだね?」

と言うといつも家に帰る目印にしていたマンションを指差して

「あそこの一階の突き当たりが俺んち!!」

「そうなんだ!!僕はもうちょっと先にあるんだ!!」

と言ったら

「家近いし一緒に学校行こうよ?」

と言ってくれたので

「ありがとう。一緒に行こう」

と返事をして家に帰った。

お母さんも家に帰っていて

「あら?遊んできたの?」

と聞いてきたので

「うん!!」

と元気に答えた。

ご飯を食べてる時に妹は

「お兄ちゃんと遊べなかった…」

と泣きそうだったから謝った。

そして母は

「男の子同士で遊びたいわよね?」

と言ったので頭を縦に振った。


次の日からビックリなことが起きる…

飯田くんと学校に行くとみんなが一斉に振り向き話しかけてくるようになった。

?と意味がわからなかったけど仲間に入れた嬉しさがすごかった。

みんなから

「鈍り無くなったじゃん!!やっと聞き取れる」など言われた…

休み時間もずっと飯田くんと過ごしていた。

昨日の飛行機の話が楽しくて仕方なかった。

あとは家族の話や鹿児島の友達の話などなどたくさん聞いてくれた。

そのあとクラスのみんなと話すためにいろんな子に飯田くんが話しかけて自分と仲良くさせようとしてくれていた。

うわぁ…優しさに涙出そう…

そして思い知った…

周りのみんながあんなに豹変した理由…

ずっと遊んでいるのが2人だった意味…

それは数週間後にわかる…

「作田?今日遊ぶのに1人呼んでいい?」

「うん!!いいよ?」

「じゃあ俺んちのマンションに集合な!?」

「わかった!!じゃああとでね?」

と帰り道の別れ際だった。

とりあえずいつものように洗濯物片付けて急いでマンションに行くと…

「今日はここで遊ぶからね?」

と言われ飯田くんの家でかな?と思っていると二階の奥の家に着いた。

?なんで?飯田くんは一階の奥なのに?と考えていたらインターフォンを飯田くんが押した。

扉が開いて目の前にはパンツ一丁のスキンヘッドのムキムキ筋肉がいた…

そして体には龍と虎の絵が描かれている。

なんか怖い…

ムキムキの人は

「作田くんよく来たね入りなさい」と招いてくれたので入るしかなかった…

そして中に入ると子供が1人いた。

その子はみっくんと言うらしい。

なんかよくわからないけどどうするんだろうと考えていたら

みっくんは

「俺、小三だけどよろしくな?」

と言われたので

「よろしくね!!」

と元気一杯に答えた。

そのあと親に気に入られたらしくいっぱいお菓子やらなんやらもらってゲームをして遊んだ。

遊び終わって

「お邪魔しました!!また来ますね!!」

と言って外に出たあと飯田くんに呼ばれ場所移動

そして飯田くんは

「ウチの親はヤクザなんだけどみっくんのお父さんの会社でお世話になってるから逆らえない…ここのマンションはみんなヤクザなんだよ…だからごめん…怖いよね?」

と言われたが始めて話してくれた子と離れたくないから

「飯田くんと友達だしみっくんとも友達だよ?」

と言うと飯田くんは

「ありがとう。みんなとは違うな?友達でいような!?」

と言って嬉しそうだった。

やっと友達ができたぁと喜びは計り知れない…

でもヤクザでも優しい目してたけどなぁ…と思う。

階段から突き落とされたあの瞬間の目はヤクザより怖かった…

こうしてやっと友達はできたけどお母さんに今日のこと伝えた時に

「あそこは怖い人しかいないから近寄ったらダメ!!」と怒られたけどそんなことないよ?と説明したけど納得してくれなかった…


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飯田くんに会いたいなぁ…

会えないんだけどね…



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闇に堕ちていく 闇属性 @takanashisora3

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