第3話 登校から

今日から学校が始まる!!

よし!!がんばるぞ!!

とランドセルを持ち鹿児島では制服だったがこっちは私服。

「楽だからいいなぁ…

制服短パンだったし寒かった…」

妹を連れて学校に行く。

職員室に一緒に行き、先生と一緒に教室に行ったが廊下で待たされた…

先生が

「新しい子が来ましたよ!!みんな仲良くねぇ?」

と言った後に扉を開けて中に入れた。

自己紹介しなきゃと思い

「鹿児島から引っ越してきた作田清志です!!よろしくお願いします!!」

と元気に挨拶すると

「鈍ってて何言ってるかわかんねぇよ!!」

と言われた…

普通に喋っただけなのに…

なんで通じないんだろう…

親戚とも会話出来てたのに…

と思いながらも

「聞き取りづらくてごめんなさい…」

頭を下げて謝った…

すると

「日本語喋れないなら障害者クラス行けよ!!」

と言われた…

泣きそうになったけど我慢した。

なんでそんなこと言うんだろう?

とりあえず先生に席を案内されて座ると周りは一斉に席を離し

「障害者と席を繋げたら障害者になる!!」

と言っていた…

先生は何も言わなかった…

あれ…僕本当は障害者なのかなぁ…と思い始めた…

授業が体育の時に体育館に移動する時に階段から蹴落とされた。

それを見たみんなは笑っていた。

痛さもあり泣いてしまった…

鹿児島ではありえない…

みんなが転んだ子に対して

「大丈夫?保健室いこうね?」

と思いやりがあった。

だがこれはなんだ…

人を玩具かなんかだと思ってるのか…

思っていても口に出したらまた酷いことされそうだから我慢した…

都会の学校は全部こうなんだから仕方ないと我慢した。

妹は大丈夫だろうかと心配しながら痛みを抑えながら泣いていた。

給食の時も1人だった。

仲間に入れる気がしなかった…

先生もみんなとワイワイ話している…

泣きそうになる…

昼休みが始まり廊下に出るといきなり殴られた…

クラスメイトからのパンチが溝に入り倒れ込んでいたら…

「なにしてんの!!」

と6年生が助けてくれた…

「大丈夫?」

と心配してくれた。

クラスメイトを叱りつけそのあと

「なんかあったら良いなよ?」

と言われた。

その言葉に泣いてしまった…

そのあとは何もなく学校が終わり家に向かった。

家の目の前に着いた時玄関で妹が蹲って泣いていた。

「どうしたの!?学校でいじめられた!?」

と妹に聞いてみた。

やられてたのは兄である自分なんだけど…

妹は

「違うの…学校は楽しかったんだけど…」

どうしたんだろうと言葉を待っていると…

「ウンチ漏らしちゃった!!うえぇぇぇん!!」と泣き始めた…

ため息をついて

「お母さんに叱られちゃうから家に入ったらパンツ抜いて風呂場に持ってきて?洗うから…」

と言って家の中へ

とりあえず急いで洗って洗濯物入れて料理しないと…

と考えながら妹のパンツを手で洗う…

すると

「お兄ちゃんごめんなさい…」

と言われたので笑って

「しちゃったものは仕方ないよ?」

と宥めといた。

洗濯物を入れてたたんでいるとお母さんが弟を連れて帰ってきた。

弟は保育園に行き

母親の職場の目の前にある。

母は鹿児島の時に病院で働いていた為か老人ホームで働いている。

夕方5時半には家に帰ってくるからと母から聞いていたのでそれまでに色々やらねばならなかった。

「清志はよくやってくれてお母さん助かる!!」

と上機嫌だった。

母を喜ばせないと先生との約束破るもんね…

と思っていたらいつのまにか母は流し台に立ち料理をしていた。

「僕も手伝う!!」

と言うと母は

「ありがとう!!じゃあすぐに作ろっか!!」

と嬉しそうだった。

そして料理が出来てからちゃぶ台を囲んでご飯が始まる。

お母さんはテレビが大好きでいつも観ながらご飯を食べる。

そして次の瞬間やっぱりな質問が来た…

「清志?学校どうだった?楽しかったでしょ?こっちはいい子たくさんいるし、あとね実はお母さんの幼馴染の子が同じクラスなんだって?お母さん安心したよ」

と満足そうに笑った

えっ!?あの中にいるの…と暗い感じになると母が

「まさかなんかあった?」

と言ってきたので

「楽しいに決まってるよ?学校でたくさん話したり今度遊ぼうって言われたけど家事があるから断ったんだ」

母は

「家事なんてお母さんやるから遊びなさい?鹿児島の時みたいに遅くならないんだから」と言われて

「うん!!」

と元気に答えた。

でもどうしようと考えるしかなかった…

学校行きたくないって気持ちしかない…

やっぱり言いづらい…

我慢して頑張るしかない…

とりあえず喋り方なんとかしないと…

そして初登校は終わるのであった。


___________________________________

割と実話なんですよね…

ハショリもありますが…

助けてくれた方は名前だしていいのかわからないんですよね…




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る