第2話 神奈川 春休み
「はぁ…引っ越して神奈川来ちゃったなぁ…友人2人はもう会えない…」
再スタートするには気持ちが重かった…
やはり鹿児島が1番である。
神奈川に引っ越して最初の事件…
排気ガスである。
山に囲まれ川の水も飲める車なんて全く見ない環境からまさに大都会である。
車はすごい…一歩歩けば車3台は通るぐらい凄かった…
排気ガスにやられ吐き気や下痢がずっと続いた…
引っ越してすぐはおばあちゃんの家にお世話になった。
親戚との二世帯住宅である。
従姉妹の妹と弟はとてつもなく可愛い。
従姉妹の妹は光「みつ」弟は秀「ひで」である。
因みに実の兄弟の下は妹「まなみ」弟は剛志「つよし」
である。
どうでもいい話ではあるが剛志は自分が付けました!!
つよくこころざしをもてと言う意味である。
妹のまなみは実は殴られていた浮気相手の名前から貰ったものだと父が言っていた…
なんか可哀想…
まなみ、剛志、秀からは「おにいちゃん」
光からは「清志にいちゃん」と呼ばれている。
朝、目が覚めればこの呼ばれ方に癒される…
小学五年で変態じゃないかって?まだ甘いぞよ?
春休みは親戚の家にずっといるおかげで気が紛れた。
久々に家事をしないで遊べる喜びとおばあちゃんから毎日100円貰えるのである。
鹿児島の時には駄菓子屋なんてないしスーパーまで車で2時間半…
コンビニなんて存在しない。
そんなとこから親戚の家からなんと1分で駄菓子屋に行けるのである!!
毎日100円握りしめて親戚と兄弟と5人で駄菓子屋に行く。
最初は嫌だったけど駄菓子屋のおばちゃんが優しくていつもおまけをくれる。
嫌な理由は駄菓子屋に入った瞬間におじさんがタバコを吸いながら威嚇してくるからだ…
怖かった…
春休み大抵は駄菓子屋行って公園で5人仲良く遊ぶというのがいつもだったが…
今日だけなぜか…
「清志にいちゃん!!公園行こう!!」
親戚の家から出て右が駄菓子屋、左が公園。
でも駄菓子屋に行きたかった自分は断固拒否!!
おばあちゃんからのお使い物あったからである。
光と言い争いをして結局駄菓子屋に行くのである。
こんなどうでもいいだろ!?ってやりとりだがこの後にこのやり取りが自分を破壊する。
そんな感じで親戚の家から新たな住まいに引っ越すことになってこれから学校が始まる合図にしか見えなかった…
「学校かぁ…気合い入れないとなぁ…」
とおばあちゃんの横で布団を被りながら天井を見ていると巨大な何かが顔を埋め尽くし…そして!!
「ぶっ!!!」
と風が顔面に直撃しすんごい匂いが鼻の中に入る!!
「臭い!!!!」
塞いだものを押しのけて叫ぶ!!
「はっはっはっは!!」
とおじちゃんが笑っている…
毎晩これであった…
オナラをかけたあとすぐに二階に上がっていく…
おばちゃんからは
「きーちゃんごめんね?」
と言われる…
因みにメッチャ綺麗である。
はぁ…顔面オナラもそろそろ終わりかな…?
と思いながらゆっくり眠りにつく…
勿論おばあちゃん子の自分はなにがなんでもおばあちゃんと寝る!!
スーパー完璧超人のおばあちゃん。
マジで神…
なんだかんだで親戚の家から新しい家にお引越し!!
親戚の家は立派だったし、神奈川は都会だからと期待をしていた。
因みに従姉妹の家まで8分ぐらいだから駄菓子屋もまた近い(笑)
さてさて新しい家は!!!?
「ん?」
長屋だった…
メッチャ古い…
2Kだった…
そしてまたトイレがボットン便所…
あれでしょんべんする時なんか吸い込まれそうになる…
ブラックホール現象である…
ため息をついていると
「清志にいちゃん!!遊び来るね!!」
と光が言う
気合い入れて生活しないと!!
先生と約束してこっちに来たんだから!!
お母さん助けないと!!
妹も小学生なんだし一緒に行かなくては!!
と気合いを入れて生活が始まる…
この時には考えもしなかったことが始まる…
____________________________________
次から学校に登校します。
はぁ…あれはなぁ…
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