闇に堕ちていく

闇属性

第1話 鹿児島編

作田清志(つくりだきよし)の幼き頃からの話

小学三年生の時から段々とおかしくなっていくのかと思う…

「あっ…また聞こえた…」

女性の叫び声…

母ではない。

離婚した父の愛人である。

おじいちゃんの家が実家の前にありよく父がおじいちゃんの家に来るのであるが夜の8時ぐらいから愛人の悲鳴が聞こえる。

「外でまたお父さんがあの人殴ってる…」

母は耳を塞ぎ、妹と弟は眠っている。

「あの人はなんで殴られても一緒にいるんだろう…」

自分はあの人を前から知っている…

弟が生まれる時に母が入院していて妹は親戚の家に泊まった時、父と自分が2人になった時にその人の家に行っていた。

父と愛人は自分にカップ麺を渡しそのまま目の前でセックスをしていた。

もう見慣れた光景だからどうでもいい。

父がいけない事をしているとはわかっていた。

でも小学生の自分にはなにもできない。

「どうしようもないなぁ…とりあえずお母さん帰ってくるまで我慢だよね…」

無事に弟が産まれ数年後に衝撃の一言を母から貰った…

「清志?もうお母さん限界だよ…お父さん居なくても平気…?」

ビックリした。

なにがあったんだろうと思っていたら母は父の浮気を知っていたらしい。

更には自分が気づかない時に暴力を受けておじいちゃんからレイプされかけたと泣いていた…

従姉妹のお姉ちゃんから毎日、父が隠していたエロ本やらを無理矢理見せられていたから言ってきた意味はわかっていた。

「お母さん、辛いなら別れた方がいいよ?妹も弟も僕が見るから?保育園も迎えに行くし、炊事も洗濯もできるから大丈夫だよ?」

と、母に言うと泣き崩れそれから3ヶ月後に離婚した。

離婚はしたがなぜか引っ越しはしなかった。

実家に住んでいた。

おじいちゃんが目の前に住んでるけど…って思っていたけど母には考えがあるのかもと口にはしなかった。

そんなわけで離婚はしたけどおじいちゃんに会うためたまに父が愛人を連れてくるという状況が1年続いた…

2日に一度の悲鳴にいつもため息…

でも学校は楽しかった。

朝5時に家を出て友達と一緒に山を二つ半超え朝8時過ぎぐらいに学校に着く。

授業も楽しかった。

家の悲鳴に比べればだけど…

一クラスずつしかない小学校だった。

「平和だなぁ…なんも考えないで笑えば終わるそれだけでいい…」

毎日そんな感じな子供。

悪口や汚い言葉など存在しない。

死ね!!って言葉すら知らない時期だった。

学校が終わり、友達2人と一緒にいつも帰っていた。

仲良しでなんでも気がつく。

「あっ」

と言えば全て理解してくれる2人。

超人じゃないか?と毎日思う。

帰り道は両親が離婚してからいつもの日課をする。

母の職場に行き、学校が終わった事を報告して保育園に妹と弟を迎えに行き、家に着くと妹と弟におやつを渡し洗濯物を入れ込んでたたむ。

洗濯物をたたみ終わると妹と弟は

「お兄ちゃん!!これあったかいね!!」

と喜んでいる。

またたたみ直しだなぁ…と思いながらも笑って許せる。

そのあとすぐにご飯を作り食べさせる。

母が遅くなりそうな時はいつもこれ

そして難関なのは風呂…

なんと平成の時代に我が家は五右衛門風呂…

引っ越しするまで当たり前だったけどなんだかなぁという感じ…

薪を割り薪を風呂の下にセット!!

新聞紙をたくさん用意して室内の風呂に水を入れる。

この時、下の子2人にはテレビを見てもらうようにしている。

外は危険だ…

風呂に水が貯まってから火をつけに外にゆっくり出る。

なぜゆっくりかと言うと猪が出るのである…

一度突進してきて急いで室内に避難。

そんなことがあり危なくて怖い…

マッチを使って新聞紙を燃やし、薪に火が着いてからその場を離れ下の子2人を見る

ちょくちょくお風呂の温度を手で確認して入れる温度になった時に下の子2人と一緒に風呂に入る。

風呂に入っている時に母は良く帰ってくるので帰ってきたらバトンタッチ。

と言っても布団敷いてもらい寝るだけ。

勉強?たまーにやるぐらい…

そんな1年が過ぎて小学四年の時に母から

「清志?おばあちゃん達の居るとこに引っ越すからね?」

と言われ

さすがに僕は…

「イヤだ!!」

と言った。

友人と別れたくない。

ただそれだけだった。

だけどある一言で気持ちが変わる。

学校の鬼怖い先生だった。

ずっと登場してなかったのはマジで怖い…

昭和のノリ全開である…

まとめて言っちゃうと…

宿題忘れたり、図書室の本を返し忘れたりするとメッチャ痛いビンタをお見舞いされる…

何回殴られたかわからない…

メッチャ痛いのは覚えている…

定規で机を割ったあの瞬間はみんなが凍りついた…

でもちゃんとしていたらいつもニコニコでみんなのこと一人一人真剣に見てくれる人生最高の先生だった。

休んだだけで家に家庭訪問だからね!?

お土産持って!!

んで話は戻ると先生が

「清志?お母さん助けてあげれるのはお前だけなんだぞ?今まで苦しい思いしてずっと清志の為にここに居たんだぞ?友達と毎日学校行けるように引っ越さないでここに居たんだ。だからお母さん助けような?こっちに居ても辛いだけだから…お母さん死んだらどうする?」と…

そうである…

死んだら困る…

自殺未遂結構あった…

鹿児島のおばあちゃんは油被って畑で死んだ。

見たくなかった。

ずっと忘れない光景…

もしもずっとこっちに居たら母もやるかもしれない…

自分のわがままで決めてはいけない。

だから…

「お母さん、僕…おばあちゃんのとこに行く…」

母は自分を抱きしめながら泣いていた。

それから四年の終業式が終わり鹿児島から神奈川に引っ越した。

そして人生の歯車が崩れ始める。



________________________________________


すみません…

初めて描きましたがよくわかっていません…

日本語下手くそなんで誤字脱字が多いと思います…

あったら教えて欲しいです…(涙)



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る