文官として働くカトリーヌは、職場の先輩であるティエリーが気になります。
少しでもお近づきになれたら。そう思いながらも、奥手な彼女は一歩引いたところから見るしかできません。
だけど当のティエリーは、そんなカトリーヌに優しいことばをかけ、ピンチの時は助けてくれます。優しくて頼りになるティエリーは、絵に描いたような憧れの先輩そのもの。
果たしてこの想いは届くのでしょうか?
と、これまで説明したのが、カトリーヌの視点で送る物語です。このお話は、彼女視点の物語が終わった後に同じところをティエリー視点でなぞるのですが、同じ人、同じ出来事なのにこうも印象が変わるものなのか。
人は、見た目と中身が同じとは限りません。憧れの先輩ティエリーの、表と裏二つの顔をご覧あれ。
高級文官として王宮で働く、男爵令嬢のカトリーヌ。
やり甲斐のある仕事に就いて、毎日熱心に働きますが、そんな彼女に忍び寄る魔の手が。ストーカーのように彼女に付きまとう男がいて、ある日その男に無理矢理襲われそうになるのですが……そんなピンチを救ってくれたのが、職場の先輩であるティエリーさんでした!
颯爽と現れて、不埒な男を押さえ付けてくれたティエリーさん。優しくて親身になって悩みを聞いてくれる彼に、徐々に惹かれていくカトリーヌ。
ティエリーさんは誠実で紳士的な方ですから、好きになってしまう気持ちもわかりますよ。はたしてこの恋は、成就するのでしょうか!?
……と言うのが、前半のカトリーヌ視点で描かれる部分。そして後半では、視点がティエリーさんへと移ります。
カトリーヌ視点で見た時は完璧紳士だったティエリーさんですが、彼も人の子。カトリーヌといてドキドキする事もあれば、時にビックリするような事を考えていたり。前半とは違う彼の一面が見れて、驚かされました。
二つの視点で描かれる、ドキドキなオフィスラブ。二人の恋の行く末を、ご覧ください。