序盤の方では主人公の翔和君の他人に対する頑なさやヒロインの凛ちゃんの理由の見えない好意に「何故だろう?」となっていたけども、読み進めて色々と分かってくるとストンと腑に落ちて、この子達が大好きになっていました。
キャラクターの造形が深くまで作りこんであるからか、イチャイチャするシーンはただ甘いだけでなく、キャラがそれぞれ抱えている苦さによってより甘く、深い味わいを感じられました。
書籍版は2巻までとのことで非常に残念な思いもありますが、こちらで続きを書いてくださっているのがとてもありがたい。この子達が幸せになれるのをきっと見届けられるのだから。
わざとそうしているんだと思いますが、序盤はキャラの造形が甘く、心情描写もないので、陰キャぼっちの主人公に尽くすように接するヒロインの行動原理が不明のまま展開します。
ヒロインは容姿端麗、文武両道の完璧なリア充の神という設定の割にリア充な描写も無く、しきりに出て来る『抑揚のない声で話す』という描写から「この娘本当にリア充なの?」と思わされます。
ですが、途中からキャラの造形がしっかりしてきて、心情描写も増えてきます。
登場人物の情報が少な過ぎて『展開に対して読み手の気持ちが追いつかない』状態から納得の展開に変わっていきます。
過去のトラウマから心を閉ざした少年と、完璧過ぎる故に心を閉ざした少女が触れ合いを通して心を取り戻していく暖かいストーリーです。
ひとこと紹介のまんまです。
ポジティブ of ポジティブ
カースト最下層の主人公ですが嫌味の無い、そして無理のないネガティブ思考
いうなれば
「美女と野ポチ」…
野郎の想い描く理想の環境。完璧デス!デスリア充!
最近のリア充と下僕恋愛ものにありがちな・・・数話即リア充填主人公ではなく
根性の…筋金入りの最下層住民!いいわー。でも初心な二人はお似合いだ!
登場人物少なめですが、それに気が付かないほどヒロインが、主人公と共に
耳まで赤く。読んでるこちらも赤くなるわっ!
学校を中心に生活の場が複数登場・・・でも、説明感や、強エキストラは居ず
しっかりTPOに合わせた雰囲気と存在感を醸し出しながらサポートに徹する。
どこの劇団の所属?って感じでいい味出してる。出番少ないけどね。
基本、主人公とヒロインと親友と彼女・・・映画の題名みたい・・・w
まだまだ、クエストは増えそうだ。
真の非リア充の強さを、これからも期待するとともに応援したい
ハッピーエンドは望めない?永遠の・・・常盤木くんゴメン!
エンドレス底辺!確定です。
作者の画策。読者の要望。
リア充爆発しろ!
バイトファイト―!