第一談 この漫画、神7p

 二千十年二月九日。

 時すでに明けましておめでとうございます。

 前回から間、開けすぎてビックリのヨミの国でございます。

 さてさて、始めます。

 ヨミ事。

 セトウツミのキャラクターについて。

 



 円間「マジで、このエッセイだれてます。亀更新もいいとこじゃん」


 お嬢「ね、ビックリ。前の更新が令和一年の九月って、何なのかしら。やる気、微塵も感じられませーんって感じね」


スケキヨ「あははっ。もう、笑うしかない状況ですね。他の話はパソコンで書いてるのに、ヨミの国はスマホでっていうのも笑うしかないです」


お嬢「他の話はプロットに下書うんぬんあって公開されてるのに、ヨミの国だけリアルタイムで更新って言うね。蔑ろもいいとこ」


スケキヨ「僕たちのキャラ設定も、なんか適当ですしね。参っちゃいますよ。マジで」


円間「オマイら、そう文句ばかり言うなよ。オマイらの不満なんて知るかっての。こちとら万年スランプ。趣味で始めたエッセイすら、ままならないドクタースランプ。そんな状況に、ワイ自身が嫌気さしてるんやで。沼や。スランプの沼は怖いで。あれだけ好きだった本が読めねーし、駄文すらも書けねーんだわ。スランプ沼のいと恐ろしいことよな」


 泣き出す円間に引き気味のお嬢とスケキヨ。

 窓の外ではカラスがあざ笑うかのように声高く鳴いている。

 急にカラスの登場とか、流石スランプ沼。

 流石スランプ沼なのである。


円間「スランプに取り憑かれたワイが気を取り直して、神漫画、セトウツミのキャラクターの魅力について語っちゃう。さぁ、皆んな、ワイについてくるんや!」


お嬢「おっ、おーっ!」

スケキヨ「おーっ!」


 コイツ、ダメや、とお嬢とスケキヨは思ったが、口に出す事は控えた。

 彼らは空気を読んだ。

 じゃなきゃ、このエッセイが終わっちまう……そう悟ったからだ。

 それにしても、いかれた作者の元に生まれたキャラクターほど、不幸な者はいない。

 やる気なし。

 文才なし。

 根性なし。

 の、三拍子が揃った円間のキャラクターとして、この世に生を受けた己の不運を呪い、お嬢とスケキヨは今宵のヨミ事に挑むのであった。(ダメや。この沼、キンキンに冷えてやがる)


円間「さてと、セトウツミのキャラクターについての話ししなきゃね。そもそも話を戻すと、田中くんの事話してたよね」


スケキヨ「はいそうです」


円間「田中君が闇抱えてるって話しだっけ?」


スケキヨ「田中君がディープな感じに悩んでるって話です。詳しくは、五ページ目をどうぞ」


円間、ヨミの国、五ページ目を読む。


円間「あっ、そうだった、そうだった。なんか、大分脱線してたね。そう、この左右対称の田中君は凄い劣等感……って言ったら良いのかな。自分では手に負えない負を心に抱いてるんだよね。どんな感じかは、もう、漫画読んでもらうしかないんだけども」


スケキヨ「ちょっと、怖い感じの負ですよね」


円間「うん。でもさ、田中君が持ってるような劣等感みたいな負の感情って、誰にでもありそうだよね」


スケキヨ「確かに」


円間「人ってさ、誰もが主役になれるわけじゃないじゃん。田中君は、脇役な訳。で、それを彼自身が分かってて、だからこそ出てくる悩みっていうか、痛みっていうか。でさ、読んでるこっち、脇役の田中君の痛みなんてどうでもいいはずなのに、何故か田中君が心の毒を吐き出すシーンが頭に残っちゃうんだよね」


スケキヨ「分かります。田中君が心の毒を吐き出すシーンは何か、刻み込まれる感じですよね。だだの脇役がそうじゃなくなる瞬間」


円間「いやぁ、脇役ってさ、大事だよね」


スケキヨ「大事にできる脇役を作れるかどうか、ですよ。脇役しか伝えられないものがあるんですよ」


円間「田中君は伝えたよね」


スケキヨ「はいっ!」


円間「もうさ、田中君は結局、脇役じゃ無かったよね。セトウツミはさ、いつの間にか、脇役がいなくなってるのよ。皆んな大事」


お嬢「皆んな大事、確かに。脇役って言ったら今のところ見当たらないわ。木沢先生はもう、脇役じゃないものねぇ。後、鳴山先輩も」


 鳴山先輩は、瀬戸と内海の先輩で、ヤンキーの怖い先輩。


円間「お、お嬢、セトウツミ初読みなのに分かってるじゃない。ところでお嬢は、どのキャラクターがいいと思う?」


お嬢「わたくし? わたくしは、そうねぇ……今の所は樫村さんかしらん」


円間「おおっ、樫村さん、私も好き。可愛いよね、樫村さん。あざといけど」


 説明しよう。

 樫村さんとは、セトウツミの中の、いわゆるヒロイン的な立ち位置にいる女の子だ。

 寺の娘で、内海とは幼馴染。

 樫村さんは内海に片思いしている。

 樫村さんは、可愛いけど、あざとい。

 そして、瀬戸は樫村さんに片思いをしている。

 ヒロインを絡んでの三角関係が実現しているのだが、この三角関係はもちろん物語にネタとして存分に使われる。

 主役の片思いという美味しいネタも、あくまで、川で語られる。




 続く

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ヨミの国 円間 @tomoko4649

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